2019年1月13日15:30からきゅりあん(品川区総合区民会館)小ホールにて開催された投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018の模様をお届けします。
ファンドの海の管理人であるイーノさんが登場して諸注意の伝達です。
「顔出しNGではないのでよく前説をやってます」(笑)
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 運営委員会が主催するイベントです。全員がボランティアで参加しており、皆様からいただいたチケット代はこの会場の運営費に充てられます。剰余金が発生した場合には、次回の運営費に充てられます。開会にあたり実行委員長のレニーから挨拶をさせていただきます。」
ということで、実行委員長のレニーさんの開会宣言からスタートです。
実行委員長のrennyさんの開会宣言
皆さんこんにちは。投信ブロガーrennyと申します。今日は年始のですね3連休中日という貴重な時間にこのイベントに割いてくださって誠にありがとうございます。
盛りだくさんのプログラムでしてあんまりここで長々と話しますと後に響きますので私の挨拶はこれぐらいにして、これより、投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018を始めたいと思います。
よろしくお願いします(会場拍手)
第一部「リーマンショックから10年/つみたてNISA」アンケート結果発表
第一部は「リーマンショックから10年/つみたてNISA」アンケート。事前にHPでアンケートを集めた結果の発表です。
rennyさんとセロンさんが進行役として登場しました。セロンさんは顔出しNGということで例の狐のお面を被っています。
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2018は本日開催!
参加させる皆様、お待ちしています!#foy2018 pic.twitter.com/l064NcRzJC— セロン(theron) (@theron2010) 2019年1月13日
アンケート回答数は?
セロンさん:しゃべりづらいんですけど(場内笑い)投信ブロガーのセロンと申します。本日はよろしくお願いします。(拍手)
rennyさん:先ほどもご挨拶させていただきました投信ブロガーのrennyと申します。よろしくお願いします(拍手)
セロンさん:今回ですねリーマンショックから10年、あとつみたてNISA10年ということでアンケートを取りまして、今回164名の方からアンケート回答いただきました。ありがとうございます。
前回はどうだったかというと181名ということで若干減っています。去年ですと女性はだいた26%でちょっと減っています。残念です。
前回だと、30代から40代が82%をご回答いただいたのですが、今回は77%という形になっています。
rennyさん:少し減ったんですね。
セロンさん:そうですね。
rennyさん:少し増えたところはあるんですか?
セロンさん:50代の方がですね前回9%だったんですけど今回13%。
rennyさん:50代の方が増えたということは、去年もしかしたら49歳の方がたくさんいたんじゃないかと(場内笑い)
セロンさん:そうかもしれないですけど、増えました。
rennyさん:ご回答ありがとうございました。
回答結果公表前にrennyさんのリーマンショック前後の投資額はどうなった?
セロンさん:リーマンショックから10年といことで、アンケートをいただいたんですが、まず1つ目のスライドはrennyさんのスライドですね。これはどういうスライドですか?
rennyさん:僕自身は2003年から投資信託への投資を始めてまして、ちょっと記録が当時はじめたころはちゃんと取ってなくて、2006年9月から遡れるということでリーマンショックが2008年9月ということで、その2年前から2009年3月まで、途中の金融危機で運用残高というかリスク資産がどういう風に変わっていったを示したグラフになります。
リーマンショックからの投資信託の成績をアップします。リーマンショックとその金融危機でリスク資産がどうなったかですね。
2008年の8月のときに240となっていますが2006年9月の累積投資額を100としています。2008年8月1ヶ月でマイナス23というような数字になって、その1ヶ月でまあまあ下がったんですが、半年という数字ではあるんですがリーマンショック直後底を打つ2009年3月には202まで時価が下がってしまいました。
良く見ていただくと2008年8月の時点で2006年9月の累積投資額から追加投資が65、2007年9月の時価の追加投資が78ということでして2008年8月時点でですね。累積の投資額が243に達していて含み損を持っていたですけど、その後こういうことになってしまって、2009年3月末の累積投資額が300と2006年9月の3倍の投資額を投入していたのですが、時価評価額は3分の2というような形で結構な評価損を食らったというのが僕の体験です。
セロンさんはいかがだったんですかね?
リーマンショック時にセロンさんはどうでした?
セロンさん:私は写真を持ってきたんですけど(当時の東京ドームの合同企業説明会の会場の写真)
rennyさん:これどこの写真ですか?
セロンさん:リーマンショックのときは大学3年生で就職活動していたのですが、
rennyさん:セロンさん今おいくつなんですか?
セロンさん:今年で31です。
rennyさん:今年31ということは、リーマンショックの時は?
セロンさん:ちょうど大学3年生だから20歳か21歳でしたね。
rennyさん:その就職活動のときの一こまがこの写真ということですね。
セロンさん:そうなります。ちょうど写真の真ん中から左側は結構スペースが開いてると
rennyさん:真ん中がぽこっと空いてますね。
セロンさん:実はですね、合同企業説明会の写真なんですけど、(空いているスペースは)本当はブースがあった場所なんです。なんですけど、行ってみたら結構空きスペースという形でした。リーマンショックから数ヶ月後の写真なんですが、その間人事部の方の採用計画が未定とかなってしまって企業ブースを撤退される企業さんが多かったなという写真になります。
rennyさん:ということはセロンさんは投資をしてたということでは無かったということですね。
セロンさん:そうですね。当時は証券口座をまだ開いてなかった時期になります。
rennyさん:なるほど、なかなか大変な時期でしたね。
セロンさん:結構印象深かったですね。
リーマンショック時に投資をしていましたか?
rennyさん:じゃあアンケートの結果のほうにいきましょうか。
セロンさん:リーマンショックのときの日経平均株価の動きと去年の日経平均株価のグラフになります。去年もきつかったですが、リーマンショックの時の方が格別だなという感じがしませんか?
rennyさん:そうですね。リーマンショックに比べるとまあ昨年の年末から今年の年始にかけての株価下落っていうのはまだいくらかましだったというのが良くわかりますね。
セロンさん:リーマンショックのときの10日から20日ぐらいのところかなり(下落が)エグクなっていますけど。
rennyさん:ひどい、ひどいうというか、さっきの僕のグラフにもありましたがかなり痛手をこうむった方が多かったんじゃないかと想像しますね。
セロンさん:そういった状況の中で今回皆様にアンケート取ったんですが、まずですね、リーマンショックのときに投資していましたか?という質問に対して、ハイとイイエは半々でした。
で、リーマンショック時に投資していた方に、投資は続けましたか?と聞いたところ、87%の方が、(リーマンショックにも関わらず)投資を中断せずに続けたというご回答していらっしゃいます。
rennyさん:こういう風な結果になるということは想像してなかったんですが、意外とベテランといいますが10年以上投資を続けている方が半数ということで沢山ご回答していただいたということは、今回のアンケートの結果というのは意義深いお声をいただいてるんじゃないかと感じます。
セロンさん:その中で投資を始めた時期に関わらず投資を始めた理由の最も多かったのは「株式の動きと関係なく目的があって投資を始めた」これが68%となりました。
rennyさん:なるほど。ちょっとすいません、これリハーサルでセロンさんに聞いてなかった話なんですが、セロンさん自身がリーマンショックの時に証券口座をお持ちでなかったということなんですが、セロンさんはどうして投資を始めたんですか?
セロンさん:リーマンショックの時ですね、なかなか内定がもらえなくて、結構個人的にも追い詰められたんですけど、なんとか最後の1社に内定をいただきまして、こんな大きなリーマンショックみたいな出来事があったし、自己努力をしていかないと、これからの人生だめだなと思いまして、だったら貯金だけではなくて、投資も始めないと駄目なんじゃないかと思って投資を始めました。自分の人生のためにはじめたということです。
rennyさん:すごいですね。21歳でそれを考えたというのはちょっと僕は無理だったかな。リーマンショックがいい方向に働いた部分があるっていうことなんですか?
セロンさん:そうですね。リーマンショックが無かったら私は投資をしてなかったかもしれません。
rennyさん:なるほど、リーマンショック様様ってことは無いか。じゃあ次いってみましょうか。
リーマンショックで気づいたことは何ですか?
セロンさん:そういった中で皆さん気づいたことは何だったのかとお聞きしたところ、コメントはこんな感じですね。
- 自分の感情さえ制御できれば何も怖くない。
- 投資でコントロールできるのは人としての感情くらいなもので、そのためには理性が大切なこと
rennyさん:なかなか感情がコントロールできるのは個人的にはすごいと思うんですけど
セロンさん:確かに感情がコントロールできればいいんですけど、一方で次のようなご回答もありました。
- 暴落はすべてを悲壮感に変える
- 夜明けはいつかやってくるが夜中は長い
(下落が)いつ終わるかわからないというのはツラクないですか?
rennyさん:そうですね。夜中長いって、僕の例からいくと、評価損を抱えたとお話してましたけど、4年間半ぐらいでしたかね評価損を抱えて、アベノミクスで株価回復して円安になるまでずっと夜中が続いていたような感じだったので、まあまあ厳しかったかなと思うところもありますね。
セロンさん:あとこういったご意見もありました。
- 個人的に絶対に売らないと思ってたんですけれども、あれだけの金融恐慌でリストラにあいあした。身をもって生活防衛費の大切さを実感しました。
そもそも投資というものを考える前の状況なっていたという方もいらっしゃったということですね。
rennyさん:まあ、セロンさんが就職活動中に突然のキャンセルで就職のセミナー自体がすごくぽっかりスペースが空くということをお伺いしましたけど、相当に実体経済も痛んでたんだなっていうことがこういう方のご回答を見ても感じられるところですね。
セロンさん:そうですね。そもそもの家計が大変だったという方もいらっしゃったんじゃないでしょうか。あとですね、
- リスクを大きくとりすぎないこと。自分が無知であることを認識したうえで、自分の期待しているリターンの源泉は何によるものなのか。想定していなかったリスクが何なのかを常に考えるようにしています。
というご意見もありました。
rennyさん:これ答えのところに書いてないですけど、やっぱりリーマンショックを体験された方なんでしょうか?
セロンさん:この方は、リーマンショックのときは投資をやってなかった。
rennyさん:やってなかったのに、こういう事をおっしゃっているんですね。
セロンさん:すごく冷静なご回答だなと
rennyさん:なるほど
セロンさん:あとはですね。
- 株価の急騰・暴騰に一喜一憂せず、平常心をもって積立投資を続けることが大切
- 市場から退場しないことの大事さ
というご回答がありました。
rennyさん:そうですね。先ほどの僕自身の体験からいくとずっと夜中が続いてたんですけど、朝が来て回復して評価益状態になっているんですけど、さっき夜中とか夜明けとか話があったんですが、相場自体というのはいつ朝が来るかっていうのがわからない中で続けなきゃいけないんで退場しないというのは大事だと思いますし、どれくらいリスクを持っているのかその範囲を良くわかっているというのが重要なんじゃないかなと思うんですけど、セロンさんはリーマンショックを通じてどういう学びというか気づきがありましたか?
セロンさん:リーマンショックの前に、そもそも自分の性格なんですけど、暴落が起こったときに感情をコントロールするのは難しいなと感じまして。
rennyさん:感情をコントロールする?やっぱり今回の年末年始の相場下落で感情がぐらつくっていうことがあったんですか?
セロンさん:欲が出てしまいまして。
rennyさん:欲!恐怖じゃなくてですか!
セロンさん:ええ、積立投資はしているんですけど、欲が出まして、(この前の急落で)スポット買いをしてしまいまして。
rennyさん:なるほど、そういう急落があるとむしろむずむずっとチャンスだと思うという感じなんですかね。
セロンさん:そうですね。だから私自身は感情のコントロールは苦手だなと思ってるんで、基本的には普段の積立投資に関しては自分で投資方針書を作って基本的にそのルールどおりでやっているって形になります。
rennyさん:今回はルールどおりではなかったということですか?
セロンさん:まあ、ちょっとそれは気持ちの問題じゃないんですかね。
rennyさん:その辺は臨機応変ということですね。
セロンさん:まあ、個人投資家なんでルールに縛られずにやれるというのはいいことだと思うんですけど、逆にルールに縛られないと感情のコントロールは難しいんじゃないかと風に思います。
rennyさん:なるほどリーマンショックを通じてそのときは投資をされてなかったけれども、感情のコントロールは大事だな感じられたということですね。
セロンさん:感じました。
rennyさん:なるほどね。
今後もリーマンショック級の金融危機はあると思う?
セロンさん:ということで、リーマンショックに関するアンケートですね。
rennyさん:もう一つあるでしょ?
セロンさん:リーマンショック級の金融危機は今後あると思いますか?という質問に対して、97%の方が来ると思うと答えています。ほとんどの方が来ると思っていますね。そして、いつごろその金融危機が来ますか?という質問に対して、リーマンショック時に投資していた投資してなかった方いずれも6割くらいが「いつきてもおかしくない」とご回答されていらっしゃいます。
ここは、結構経験があるかないかで分かれるかなと思ったんですけど、同じくらいの6割くらいの方が「いつきてもおかしくない」とご回答されています。
一方でいつきてもおかしくないと思って無い方以外については、投資していた方のうち「数年以内に来る」と思っていらっしゃる方が16%といらっしゃるのに対して、リーマンショック時に投資してなかった方のうち「数年以内に来る」とお答えしたのが8%とという形で、やや投資していたお答えした方は、金融危機が早めにくるんじゃないか回答になっています。
rennyさん:そうですね。これもう少し差がでるんじゃないかなと思ったんですが、案外皆さん慎重なんだと。
セロンさん:慎重でしたね。
rennyさん:セロンさんがおっしゃったとおりどれくらい時期にくるのかなというのが、投資していた方の方がすこし慎重なご意見があったくらいでほぼほぼ差が無いと見ていいんじゃないんでしょうかね。
つみたてNISAや一般NISAの利用状況
セロンさん:そうですね。リーマンショックのアンケートは以上となりまして、次はつみたてNISAのアンケートです。
今ですねつみたてつみたてNISAを利用していますか?とお聞きしたところ
一般NISAからつみたてNISAに移行した方は37%、一般NISAのままですという方が46%という形になりました。
去年も同じような質問をしておりまして、去年移行する前だったので、一般NISAからつみたてNISAへ移行する予定というお答えが44%あったんですけど、実際に移行した方は37%という形になっていました。一方で一般NISAのままでいます去年お答えされた方は30%だったんですけど今年聞いたら46%という形でした。
rennyさん:一般NISAが結構強いっていうか、最初の回答のほうでリーマンショックのときから投資されていたという方が半数を占められているんで、そういうものが影響したのかもしれません。
セロンさん:結構一般NISAにとどまってる方がアンケートでご回答いただいた方としては多かったという形になります。
つみたてNISAに移行した理由をお聞きしたのですが、一番大きかったのは「利用できる期間が長いから」という20年というのをメリットに考えている方が多かったのかなという印象でした。
逆に一般NISAからつみたてNISAに移行しない理由はなんですかとお聞きしたところ、一番多かったのは「個別株とかETFなどつみたてNISAでは利用できない商品へ投資したいから」という回答が42%、「拠出限度額が少ないから」という回答が37%という形になっています。私も拠出限度額が少ないかなという理由でまだ一般NISAに留まってます。
rennyさん:僕も一般NISAです。
セロンさん:ちょっと、つみたてNISAはちょっと長年投資している人間には使いづらいのかなと。
rennyさん:そうですね。
一般NISAで利用しているファンドは?
セロンさん:最後ですね、一般NISA、つみたてNISAそれぞれ最も利用しているファンド、銘柄はなんですか?と聞きました。まずは一般NISAの銘柄は、
1位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
2位 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)
2位 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
rennyさん:なるほど一般NISAだからVTなんですね。つみたてNISAはちょっと違う感じなんですかね。
セロンさん:ちょっと変わってきるんですが、去年との比較なんですが、去年は、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)と<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドがそのままトップ3に残っておりまして、eMAXIS Slim先進国株式インデックスが新しくトップ3に入ってきたという形です。
rennyさん:なるほど、これこのあとの発表とかに影響するんじゃないかと
セロンさん:影響するかもしれませんね。
つみたてNISAで利用しているファンドは?
セロンさん:あと、つみたてNISAの銘柄です。
1位 eMAXIS Slim先進国株式
2位 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
3位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
rennyさん:なるほど、このへんが後ほど発表される投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearでどういう順位につけてるかという非常に注目されますね。
セロンさん:そうですね。ちなみに去年の順位との比較ですが、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)はそのまま2位、ラインキングインしています。どうなるか楽しみですね。それなりに変動がありました。
rennyさん:このアンケートは投信ブロガー以外の方にも聞いているので、投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Yearの結果とは多少違う、っていうっか違うパネルでやってますんで、っていうところはあるんですが、この辺がどういう風に出てくるのか。
セロンさん:それなりに変動があったかなと形ですね。第一部はこれにて終了となります。アンケートにご協力いただいた皆さん本当にありがとうございました。
rennyさん:ありがとうございました。
セロンさん:引き続きお楽しみください。(会場拍手)
イーノさん:rennyさん、セロンさんありがとうございました。リハーサルのときはお面を被ってなかったので今年はお面無しでいくのかな思ってたんですが、お面あったんですね。(場内笑い)
第二部に続く
ということで第一部のリーマンショックから10年/つみたてNISAアンケート結果発表をお届けしました。
ほぼリアルタイムでタイピングしているため、誤字脱字があれば訂正いたします。また、記事公開後、時間を見つけて加筆する予定です。→文字起こしにより全面加筆修正しました。
第二部はこちらをご覧ください。
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【速報】 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018【第二部 みんなの【声】を聞いてみよう!個人投資家が注目ファンドに寄せる「熱いコメント」一挙紹介!!!】 #foy2018
2019年1月13日15:30からきゅりあん(品川区総合区民会館)小ホールにて開催された投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018の模様を ...