外貨預金のデメリットとして預金保険の対象外という点があります。詳しく解説します。
預金保険とは?
預金保険制度は国内に本店を置く銀行や信用金庫など金融機関が破綻したときに、預金の種類によって全額または一部が保護される制度です。詳しい内容は以下のページをご覧ください。
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預金保険制度によるペイオフ(預金保護)の仕組などの内容や預金保険の対象などを徹底解説
預金保険制度というものがあります。銀行などの金融機関が万が一破綻した場合に、一定額の預金などを保護する制度で、金融業界の信用秩序を維持することを目的として、預金 ...
外貨預金は預金保険の対象外
預金保険制度は、あくまで円貨預金の保護制度です。外貨預金は、預金保険制度の対象外ですので、仮にメガバンクや地方銀行、信用金庫などが破綻した場合は、保護されません。
外貨普通預金でも外貨定期預金でもペイオフ対象外です
外貨普通預金であっても、外貨定期預金であっても、外貨仕組預金であっても、預金保険の対象外です。つまり金融機関が破綻した場合は、預けている外貨普通預金、外貨定期預金、外貨仕組預金は保護されませんので、ペイオフの手続きの対象外になります。
金融機関が破綻した場合、預けている外貨預金はどうなるの?
金融機関が破綻した場合、預けている外貨預金はどうなるのでしょうか?
破綻処理によって異なりますが、スポンサーが付かない場合は、破綻した金融機関が貸し出している資金(債権)などを回収し、その回収した金額合計から、破綻した銀行が返すべき預金などのお金(債務)へ返済します。
返済率などは、債権の回収状況によりますが、不良債権などが多い金融機関は、債権の回収が満足できるレベルに達しない可能性がありますので、返済率も当然下がります。
FXは預金保険対象外ですが信託保全されているので外貨預金よりも安全です
外貨預金と同じように外貨を運用するFX(外国為替証拠金取引)はFX会社が破綻した場合は、どうなるのでしょうか?
日本国内のFX会社は、顧客から預かった資金は、すべてFX会社と別に資産を管理することが義務づけらています。FX会社は、信託銀行などと信託契約を結び顧客の預かり金は信託銀行が信託します。
FX会社が破綻した場合は、預り金は信託銀行などが信託していますので、FX会社の破綻処理とは関係なく、外部弁護士などを通じて顧客に返還されます。取引している場合は、評価損益なども反映されて返還されますが、FX会社の資産状況などに応じて返還金が減額されるということはありません。
よって、外貨預金よりもFX(外国為替証拠金取引)の方が、ペイオフという点からみると数段有利です。
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