KDDIと大和証券グループ本社が資本業務提携し、新たにKDDIアセットマネジメントが誕生しました。
詳細を確認してみましょう。
KDDIアセットマネジメント株式会社の概要
- 事業内容:投資信託、個人型確定拠出年金 (iDeCo) の提供
- 設立年月日:2018年1月4日
- 本社所在地:東京都千代田区
- 代表者:代表取締役社長 藤田 隆
- 資本金:2,000百万円 (資本準備金を含む)
- 株主構成:KDDI (66.6%) 大和証券グループ本社 (33.4%)
設立の目的は?
以下のプレスリリースのとおりですが、KDDIの販売チャンネルを利用して大和証券グループ本社の商品を販売すると思われます。
KDDI アセットマネジメントは、お客さまの資産形成をサポートするためアセットマネジメント事業及び確定拠出年金運営管理業へ参入し、早期のサービス提供開始を目指します。また、お客さまが気軽に資産形成を始めていただけるよう、スマートフォンアプリから操作できる、より身近な金融サービスを開発します。
(中略)
大和証券グループは、幅広い投資家層のニーズに対応する商品・サービスプラットフォームの構築に取り組んでまいりました。今回の KDDI との資本業務提携を通じて、個人投資家のお客さまに新たな投資機会を
提供し、我が国における「貯蓄から資産形成へ」の流れを強力にサポートしていきます。
KDDI は、従来の通信サービスに加え、物販・金融・エネルギー・決済サービスなどの提供を通じて、お客さまのライフステージに応じたさまざまな商品・サービスを提供する「ライフデザイン企業」を目指して変革を
進めています。KDDI の強みである通信サービスを生かし、お客さまが安心して資産形成できる人生 100 年時代の金融サービスを提供していきます。
auじぶん銀行でもiDeCoや投資信託を取り扱う可能性が出てきましたが
KDDIの金融事業を行っている会社はauじぶん銀行などです。
新たに発足したKDDIアセットマネジメント株式会社は、今後関係当局への登録手続きを完了後に、iDeCoや投資信託を提供するとのことですので、まずはauじぶん銀行という販売チャンネルを利用して提供する可能性が高いですね。
ただし気になるのは、新たに合弁会社を立ち上げた点です。大和証券グループの大和証券投資信託委託株式会社は低コストのインデックスファンドシリーズのiFreeを取り扱っていますので、そこから提供して販売するならば良いとは思いますが、合弁会社の人件費などのコストを加味した投資信託を新たに発売するという可能性もあります。
特にKDDI主導権を握っているため、今の時代に逆行したことをやりかねないので、過度の期待はしないでおきます。
ちなみに、大和証券グループ本社はグループ企業の大和ネクスト銀行として銀行業に参入していますので、大和証券がauじぶん銀行と協業する可能性は極めて低いでしょう、。
KDDIアセットマネジメント株式会社発足などのプレスリリースはこちら
KDDIと大和証券グループ、資産形成分野で資本業務提携 | 2018年 | KDDI株式会社
大和証券グループと KDDI、資産形成分野で資本業務提携~iDeCo/投資信託でお客さまの資産形成をサポート~|大和証券グループ本社
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