知人の金融関係者に寄稿してもらい毎週1回、今週の相場見通しをお届けします。
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今週の相場見通しについて(2021年10月25日~10月30日)
金融関係の仕事にしているtakashiです。
今週の相場見通しをお届けします。
今週は一進一退の展開か
2021年10月25日~2021年10月30日の週の日経平均株価は、企業決算の結果を受けて一進一退の展開になると考えられる。
先週の振り返り
2021年10月18日~2021年10月23日の週の日経平均株価は、米長期金利の上昇により、上値の重い展開となった。
18日(月)の日経平均株価は、前週末のNYダウの上昇を受けて前週末比小幅プラスでスタートしたが、商品市況の上昇や米長期金利の上昇が重しとなったことに加え、前週の大幅上昇を受けた売りが入ると、マイナス圏に沈んだ。
上昇に転じる場面もあったが、29,000円を割り込むと方向感に欠ける動きが続き、日経平均株価は前週末比43円17銭安で取引を終えた。
19日(火)は、前日のNYダウが3日ぶりに小反落した一方、ナスダック総合指数が4日続伸したため、値がさハイテク株を中心に買われて日経平均株価は上昇した。
買い一巡後は、今月下旬からの決算発表の本格化を前に様子ムードが広がったため、日経平均株価はもみ合いとなり、前日比190円06銭高で取引を終えた。
20日(水)の日経平均株価は、前日のNYダウが米企業の好決算を受けて反発したことを好感し、半導体関連株を中心に買いが入った。
しかし、中国株の失速により上昇幅を縮小するともみ合いになり、日経平均株価は前日比40円03銭高で取引を終えた。
21日(木)は前日のNYダウが続伸した一方で、米長期金利の上昇によりナスダック総合指数が小幅反落したため、日経平均株価は売り優勢に。
29,000円近辺で押し目買いが入り下げ渋ったものの、後場に入ると指数先物の売りに押されて日経平均株価は大幅下落し、前日比546円97銭安で取引を終えた。
22日(金)は、前日のNYダウが3日ぶりに小反落したため、日経平均株価は前日比マイナス圏でスタートしたが、前日のナスダック総合指数が反発したことからプラス転換すると、中国恒大集団が23日(土)に期限を迎える米ドル債の利払いを実施するとの報道も好感され、一時前日比280円超上昇した。
しかし、その後は様子見ムードが広がり、日経平均株価は前営業日比96円27銭高の28,804円85銭で取引を終えた。
7-9月期決算発表が本格化
2021年10月25日~2021年10月30日の週の日経平均株価は、決算発表を受けて一進一退の展開になると考えられる。
すでに書いたように、2021年10月25日~2021年10月30日の週は国内企業の7-9月期決算発表が本格化する。
また、米企業の7-9月期決算発表も行われるため業績相場になりやすく、26日(火)の日本電産(6594)、28日(木)のソニーグループ(6758)など注目度の高い企業の決算内容に左右される展開になるだろう。
また、相場を不安定にさせる要因として、米長期金利の動向には引き続き注意が必要だ。
2021年10月18日~2021年10月23日の週は、米長期金利の上昇が日経平均株価の押し下げ要因となった。
2021年10月25日~2021年10月30日の週も引き続き米長期金利の上昇が続くようであれば、相場を下押しすると考えられるため注意が必要だ。
あわせて、原油価格の動向にも注意したい。
上昇が一服したとみられていた原油価格は、2021年10月18日~2021年10月23日の週に再び上昇に転じ、インフレ懸念が高まった。
21日(木)にはいったん下落したが、引き続き動向には注意が必要だ。
さらに、中国恒大集団に関しては、23日(土)に期限を迎える米ドル債の利払いを行うとの報道があったが、その後、今後も利払いを履行できる保証はないと表明したとの報道がされている。
傘下企業の売却交渉が頓挫し、資金繰りが難航していることから、引き続き相場の波乱要因になりやすいとみられ、注意が必要だ。
今週の推奨セクター
2021年10月25日~2021年10月30日の週に推奨したいのは、石油である。
すでに書いたように、原油価格の上昇が続いている。
コロナショックからの景気回復に伴うエネルギー需要の拡大に加え、欧州の天候不順による天然ガスの需要増に引きずられ、原油価格は上昇基調にある。
OPECプラスは増産を拡大していないことから、原油価格には上昇圧力がかかりやすく、石油セクターの企業にとってはプラス材料になるだろう。
今週の非推奨セクター
反対に避けたいのは、化粧品である。
コロナショックからの市場回復を期待して株価は上昇傾向にあった。
しかし、中国経済の鈍化などの懸念材料が意識され、株価が伸び悩む可能性が考えられる。
また、2021年10月25日~2021年10月30日の週は好決算企業に買いが入りやすくなるため、各企業決算には要注目だ。
今週の経済指標
なお、26日(火)に9月米新築住宅販売件数、27日(水)に9月米耐久財受注、28日(木)に7-9月期米四半期GDP、29日(金)に9月米個人消費支出が発表される。
また、28日(木)にはECB理事会とラガルドECB総裁の定例記者会見が予定されている。
これらの結果や内容にも注意が必要だ。
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