東証上場企業であるクリアル株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスのCREAL(クリアル)。
その評判やメリットやデメリットを解説します。
不動産投資型クラウドファンディングとは?
通常のクラウドファンディングは、目的を持った企業が個人に対して、インターネットを通じて不特定多数の出資者からの資金提供を募るものですが、不動産投資型クラウドファンディングは、一般の投資家から資金を募り、集まった資金を利用して不動産の取得・運営を行うサービスです。
ここで得られた利益は、各投資家に配分されます。
メリット・デメリットはそれぞれ以下のとおりですが、詳しくは以下のページをご覧ください。
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株式投資型クラウドファンディングのメリットとデメリット
クラウドファンディングサービスは、大まかに分けると寄付型、購入型、ファンド型、融資型、株式投資型の5種類あります。 今回は、株式投資型クラウドファンディングのメ ...
不動産投資型クラウドファンディングのメリット
不動産投資型クラウドファンディングのメリットは以下のとおりです。
- 少額から不動産投資ができる
- 優先劣後スキームにより損失から保全される
- 現物不動産投資よりも手続きが少ない
- J-REITに比べて価格変動のリスクが小さい
- 投資物件の情報が把握できる
不動産投資型クラウドファンディングのデメリット
不動産投資型クラウドファンディングのデメリットは以下のとおりです。
- レバレッジの効果が薄い
- 人気が高いため実際に投資できない可能性がある
- 元本割れのリスクがある
- J-REITに比べて換金しにくい
CREAL(クリアル)の基本情報
- 会社名:クリアル株式会社
- 代表者:代表取締役社長 横田 大造
- 業務管理者:山中 雄介
- 会社所在地:東京都台東区東上野2-13-2 CREAL(クリアル) UENO
- 会社設立:2011年5月11日
- 事業内容:不動産ファンドオンラインマーケット運営事業、プロ向け不動産ファンド事業
- 資本金:6億5,800万円(資本準備金含む)
- 宅地建物取引業者免許番号:東京都知事(1)第100911号
- 不動産特定共同事業者登録番号:東京都知事 第112号
- 第二種金融商品取引業者番号:関東財務局長(金商) 第2898号
公式情報CREAL
CREAL(クリアル)のメリット
案件情報が明確
CREAL(クリアル)は、不動産特定共同事業法を利用したスキームになっています。
そのため、案件情報が明確に公開されています。
また、各物件の不動産調査価格の報告書も閲覧できます。
東上場企業が運営
CREAL(クリアル)の運営企業であるクリアル株式会社は、東京証券取引所 グロース市場上場しています。
上場企業は、投資家向けに定期的に財務状況を報告する義務がありますし、常に厳しい株主の目にさらされています。そのため、運営においても、未上場企業以上に社内の管理体制が整っていると考えられるため、返済遅延やデフォルトの心配は少ないでしょう。
優先劣後出資方式を採用している
CREAL(クリアル)では、優先劣後出資方式を採用しています。
売却する際に損失が生じた場合には、まず事業者から負担するため、安全性の高い仕組みでのファンド運用が可能です。
優待付き案件がある
CREAL(クリアル)では、優待付き案件も提供されています。
例えば、ホテルの案件に投資すると、投資した方は運用期間中、いつでも10%オフで宿泊することができます。
不動産特定共同事業法を利用した不動産投資型クラウドファンディングで優待が貰えるサービスは、日本ではCREAL(クリアル)が初めてです。
途中で譲渡できる
CREAL(クリアル)では、匿名組合出資持分の譲渡が可能です。
CREAL(クリアル)会員に限りますが、運用途中でも他の方に譲渡することができます。
1万円から投資できる
CREAL(クリアル)は、すべての案件が1万円から投資できます。
少ない金額で投資ができるため、リスクを極限まで低くした分散投資が実現可能です。
マスターリース契約を採用
CREAL(クリアル)が運用する案件には、マスターリース契約が適用されるものがあります。
マスターリース契約を締結するファンドでは、テナントによる固定賃料、一括借り上げを行うことで、入居者の退去や賃料滞納などが発生した場合でも、毎月一定の借り上げ賃料の入金を実現します。
毎月配当を受け取ることができる
不動産投資型クラウドファンディングは、サービスによって配当のタイミングが異なり、基本的には半年や年に1回が多いです。
一方、CREAL(クリアル)では月に1回配当金を受け取ることができます。
運用成果を1ヶ月に1回は確認できるため、投資をしたことがないという方でも挑戦しやすいです。
強固なセキュリティ
CREAL(クリアル)では、投資家の未投資資金をより安全に管理するために、信託銀行への分別管理を実施しています。
また、運用出資金の口座は、投資家本人名義の口座のみ設定可能です。
その他の口座が設定できないことで、不正送金を防止します。
CREAL(クリアル)のデメリット
元本保証はない
CREAL(クリアル)には元本保証がありません。
優先劣後出資方式によるヘッジがあるため、元本割れの可能性はそこまで高くなりませんが、天災や火災で被害が出てしまった場合などは、劣後出資が大きくてもカバーしきれないことがあります。
利回りはあまり高くない
CREAL(クリアル)の各案件の利回りは、4~5%程度であり、一般的な水準です。
ただし、キャッシュバックキャンペーンなどを積極的に展開していて、その場合は利回りが1%プラスされることがあります。
分配金が総合課税の対象
不動産投資型クラウドファンディングや融資型クラウドファンディングの利益分配金は、現在、「雑所得」となります。
「雑所得」は、総合課税扱いであり、分配金から、お客様の分配金から20.42%(所得税+復興特別所得税)の源泉徴収をした後、登録口座へ振り込みされます。
ただし、源泉分離課税でないため、原則確定申告が必要ですが、給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円以下の方は、確定申告は不要となります。
ちなみに、ファンド運営事業者は所得税法第225条に基づき、1月から12月までの間に確定した利益について「支払調書」を税務署に提出するため、確定申告が必要な人が正しい手続きをしていない場合は、税務署から調査や確認がくる場合があります。
CREAL(クリアル)の年間取引報告書はいつ頃発行されるの?取得方法は?
確定申告のために利用する支払調書は、当然、CREAL(クリアル)でも発行しています。
支払調書は取引があった年の翌年1月から2月上旬ごろまでに、CREAL(クリアル)にログイン後トップ内の「交付書面」から確認及びダウンロードすることができます
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CREAL(クリアル)の評判は?
CREAL(クリアル)の良い評判は、配当が毎月分配されるという点を評価する声があります。
不動産投資クラウドファンディングは配当のタイミングが様々で、1年に1回というところもあれば運用期間が終わってからまとめて分配されるところもあります。しかし、毎月受け取ることができると投資をして利益が出ているという実感がわきやすいので、高評価となっています。
優先劣後出資を採用しているのがいい、という意見もあります。
案件ごとに、投資分の一部を運営会社が出資しているのですが、その分は劣後出資分として扱われます。損失が出た場合は、その劣後出資分から負担することになるため、投資家が損をする可能性は低くなるのです。
投資可能額が1万円からという点がいい、という意見もあります。
普通に不動産投資をする場合は数千万円かかりますが、それを1万円から投資できるのです。資金を抑えることができるので、分散投資も可能です。
一方悪い評判は、途中解約ができないのが不便という点があります。
決まった運用期間が過ぎるまでは資金を動かすことができなくなるので、余裕資金で投資するように気を付けましょう。
他にも、中々投資できないという声が多いです。
人気が高いため抽選となっているのですが、倍率がかなり高く当選し辛いのです。
公式情報CREAL
CREAL(クリアル)の投資家登録ができる人は?
CREAL(クリアル)の投資家登録ができる方は、以下のとおりです。
- 満20歳以上80歳未満の方
- 日本国内に居住している方
- 住民票が国内にあり、一時的に海外にいる方
- CREAL(クリアル)の審査を通過した方
- CREAL(クリアル)の確認および承諾事項に承諾できる方
- 反社会的勢力ではない方
- 外国PEPsに該当しない方
CREAL(クリアル)の投資家登録方法について
CREAL(クリアル)の投資家登録は、すべてWeb申込となります。
書類での申込は取り扱っていません。
CREAL(クリアル)の会員登録
CREAL(クリアル)の公式サイトにアクセスし、「無料会員登録する」をクリックします。
メールアドレスとパスワードを入力し、規約と個人情報保護方針のところにチェックを入れ、「会員登録」をクリックします。
パスワードは半角英小文字、大文字、数字をそれぞれ1回は使い、8~32文字で設定します。
登録後、入力したメールアドレス宛にメールが届くため、記載されたURLをクリックし、設定済みのパスワードを使ってログインします。
個人情報の入力、本人確認書類の提出
名前、性別、生年月日、住所、電話番号を入力し、本人確認書類をアップロードします。
必要な本人確認書類は後述します。
また、本人確認方法は2種類あり、「郵便受け取りで本人確認」を選択する場合は、指定の本人確認書類2点をアップロードし、審査終了後、自宅に届くハガキを受領することで、登録が完了します。
「スマホで本人確認(PC非対応)」を選択する場合は、指定の本人確認書類1点と顔をその場で撮影し、審査終了後、最短1日で登録が完了します。
アップロードが完了したら、「次へ」をクリックします。
次に、職業、年収、投資経験などを入力し、「登録する」をクリックすれば、個人情報の入力、本人確認書類の提出はすべて完了です。
ハガキの受け取り
「郵便受け取りで本人確認」を選択した場合、審査が終了すると、本人確認キーの記載されたハガキが登録した住所宛てに届きます。
CREAL(クリアル)にログインし、「本人確認キーを入力」をクリックして、「送信する」をクリックすれば、投資家登録はすべて完了です。
CREAL(クリアル)の会員登録に必要な本人確認書類
CREAL(クリアル)の投資家登録に必要な本人確認書類は以下のとおりです。
「スマホで本人確認」の場合(いずれか1点)
- 運転免許証(表・裏)
- 個人番号カード(顔写真付き)(表)
- 在留カード(表・裏)
「郵便受け取りで本人確認」の場合
「郵便受け取りで本人確認」の場合、以下のA群の中の本人確認書類いずれか1点と、A群で指定した本人確認書類とは別のB群の本人確認書類いずれか1点が必要です。
「A群」
- 運転免許証(表・裏)
- 個人番号カード(顔写真付き)(表)
- パスポート(顔写真掲載ページ・住所掲載ページ)
- 住民基本台帳カード(表・裏)
- 在留カード(表・裏)
- 特別永住者証明書(表・裏)
- 運転経歴証明書(表・裏)
「B群」
- 運転免許証(表・裏)
- 個人番号カード(顔写真付き)(表)
- パスポート(顔写真掲載ページ・住所掲載ページ)
- 住民基本台帳カード(表・裏)
- 在留カード(表・裏)
- 特別永住者証明書(表・裏)
- 健康保険証(表・裏)
- 公共料金(電気、ガス、水道、固定電話、NHK)の領収証書
- 社会保険料の領収証書
- 国税、地方税の領収証書または納税証明書
- 住民票の写し(マイナンバー・個人番号不要、発行から6ヶ月以内)
- 母子健康手帳(氏名、生年月日、現住所ページ)
- 国民年金手帳(氏名、生年月日、現住所ページ)
- 身体障害者手帳(氏名、生年月日、現住所ページ)
CREAL(クリアル)の会員登録申込から取引開始までの日数
CREAL(クリアル)の会員登録申込から投資家登録完了後の取引開始までの日数は、最短で1営業日です。
審査の手続きの状況により、これより時間がかかることもあります。
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公式情報CREAL