ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のサービスを提供しているAGクラウドファンディング。
そのAGクラウドファンディングの評判やメリットやデメリットを解説します。
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)とは?
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)とは、不特定多数の投資家からインターネット上で出資資金を募集し、その資金を企業などの資金需要者に貸し付けるサービスをいいます。
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)の運営会社は、金融庁から第二種金融商品取引業の登録を受けていて、同時に貸金業法上の貸金業者でもあります。
投資家には、資金需要者から運営会社に支払われる貸付利息をもとに配当が支払われ、運用が終了すると元本が返還される仕組みです。
メリット・デメリットはそれぞれ以下のとおりですが、詳しくは以下のページをご覧ください。
-
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のメリットとデメリットやおススメの運営会社をまとめて比較
投資型クラウドファンディングの中で投資累計額が多いのは、融資型クラウドファンディングつまりソーシャルレンディングです。 今回は、そのソーシャルレンディング(融資 ...
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のメリット
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のメリットは以下のとおりです。
- 少額から投資ができる
- 利回りが高い
- 元本の価格変動がない
- 短期運用も可能
- 運用の手間がかからない
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のデメリット
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のデメリットは以下のとおりです。
- 人気が高いため実際に投資できない可能性がある
- 元本割れのリスクがある
- 中途解約できない
- ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)事業者の不祥事や倒産リスクがある
AGクラウドファンディングの基本情報
- 会社名:AGクラウドファンディング株式会社
- 代表者:川瀬 光英
- 会社所在地:東京都港区芝二丁目31番19号バンザイビル8F
- 会社設立:2020年8月27日
- 事業内容:第二種金融商品取引業、ソーシャルレンディングプラットフォーム運営
- 資本金:1億7,000万円
- 金融商品取引業協会:第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3272号
- グループ会社:アイフル株式会社(消費者金融)、ライフカード株式会社(クレジットカード事業)、アイフルビジネスファイナンス株式会社(事業者金融事業)、AG債権回収株式会社(サービサー事業)、AGキャピタル株式会社(ベンチャーキャピタル事業)、アイフルギャランティ―株式会社(自社割賦・個品割賦事業)、アイフルパートナーズ株式会社(企業再生事業)、アイフルストックセンター株式会社(倉庫事業・文書管理代行事業)、AGミライバライ株式会社(後払い決済事業)、AGメディカル株式会社(診療報酬等担保ローン事業)、すみしんライフカード株式会社(クレジットカード事業)
公式情報AGクラウドファンディング
AGクラウドファンディングとは?
AGクラウドファンディングは東証プライム市場上場のアイフルの子会社AGクラウドファンディングが運営する融資型クラウドファンディングサービスです。
アイフルは、fundsでファンド6本募集していましたが、この度自社で融資型クラウドファンディングサービスに参入しました。
仕組みは、AGクラウドファンディングで組成したファンドのうちアイフルファンドはアイフルに貸付をしてその返済資金と利息がファンドの元本と分配金の元手となります。
つまり、投資家が間接的にアイフルに貸付します。アイフルの1年から半年程度の短期の社債を購入するイメージでもよろしいと思いますし、アイフルが倒産する事態に陥らない限り償還されないことは皆無といって過言ではないでしょう。
融資型クラウドファンディングの中でも利回りはfundsと同じ程度の利回りです。高利を期待する方には物足りませんが、融資先企業がしっかりとした上場企業であることなど安心感を求める投資家におススメです。
AGクラウドファンディングのファンドの利回りは、fundsで募集していた平均利回り1.15%を上回ります。これはfunds側への手数料負担が無いためです。
また、2022年3月より不動産担保ローンファンドの取扱いを開始しました。詳しい内容は後でお伝えします。
AGクラウドファンディングのメリット
東証プライム市場(旧1部)上場のアイフルグループによる運営
AGクラウドファンディングは、東証プライム市場(旧1部)上場のアイフルグループの企業が運営しています。
また、AGクラウドファンディングが募集・運用しているファンドはすべて親会社であるアイフル株式会社に融資するファンドです。
つまり、ソーシャルレンディングのシステムを使い投資家から資金を集め、集めた資金はアイフル株式会社の運営用の資金として使用されるということです。
これまで、アイフル株式会社はソーシャルレンディングサイト「Funds」で、アイフルの事業用資金を投資家から募集していました。
融資先が東証プライム市場(旧1部)上場企業であるため、融資先が急に倒産したり、投資家に対する不正行為を行ったりする可能性は極めて低いです。
その上、アイフルは業績を四半期ごとに公表するため、常に自分が融資したファンドの途中経過を確認できます。
ソーシャルレンディングの案件の中には、融資したファンドの企業がわからないものもあるため、運用の最中に確認できるのは大きなメリットと言えます。
ちなみに、アイフル株式会社がAGクラウドファンディングを行う前から実施していたソーシャルレンディング「Funds」では、募集されたアイフル関係の案件において、返済遅延や貸し倒れなど、投資家が損失を被るような事態の発生はありません。
スマホで会員登録から投資まで最短即日行える
AGクラウドファンディングは、スマホで認証できるサービスを採用しているため、スマホで会員登録や本人確認をすれば、最短即日でファンドに申し込むことができます。
具体的な流れとしては、まず公式ページの「会員登録はこちら」をクリックし、メールアドレス等の必要事項を入力します。
その後、登録したメールアドレスに送付されたURLをクリックし、本人確認方法で「オンライン本人確認(proost)」を選択します。
proost画面より、送付された認証コードを入力し、スマートフォンのインカメラで本人確認書類、自身の顔を撮影します。
撮影後、アウトカメラで本人確認書類を撮影し、本人情報の入力、マイナンバー資料の提出をすれば、最短即日で本人確認コードが届き、希望のファンドに出資申込ができます。
クラウドファンディングや投資系のサービスでは、本人確認に時間がかかり、最低でも翌日からというケースが多いため、これは非常に大きなポイントです。
また、口座開設費や維持費、投資手数料なども一切かかりません。
1円から投資可能
AGクラウドファンディングの最低投資額はわずか1円です。つまり、気軽に始めることができます。
不動産担保ローンファンドも取扱い
安全性を重視した投資家向けのアイフルファンドのみの取扱いしていましたが、2022年か3月から、不動産担保ローンファンドの取扱いを開始しました。
資金を貸金業者であるAGレンディング株式会社が出資対象事業として事業資金を必要とする企業に対し、不動産を担保とした貸付します。もちろん、万一、貸倒や遅延が発生した場合は、担保である不動産を処分し回収を図ります。
アイフルグループは、業者ローンや不動産担保ローンなどの他に、診療報酬ローンや、ファクタリングといったあらゆる融資事業を長年にわたって行ってきたことから、大量の顧客データならびに与信に関わる傾向などを有し、他のソーシャルレンディングを運営する会社に比べて、与信管理は圧倒的なノウハウを有しています。これらのこの与信に関するDATAを利用することにより、ソーシャルレンディングを利用してお金を借りたい人であるボロワーの審査もより他社に比べて厳格に行えることから、安全なファンドの組成が可能になります。
このようなことから、不動産担保ローンファンドは、アイフルグループがもつ不動産担保融資の与信ノウハウを生かしたファンドであり、収益性を重視した投資家向けのファンドと言えます。
万が一の場合の担保物件処分のノウハウも豊富に有する
アイフルグループは傘下に、AGパートナーズ株式会社(再生事業、未収金のオフバランスなどを行う)、AG債権回収株式会社(債権回収専門会社)を有しており、担保物件の処分のノウハウは長年にわたって蓄積されています。AGクラウドファンディングが組成した不動産担保ローンファンドにおいて、万が一担保物件処分する事態に陥ったとしても、それらのノウハウを活用することにより、担保物件処分を他の会社に比べて優位に行える可能性が高いでしょう。
AGクラウドファンディングのデメリット
アイフルファンドの利回りが低い
ソーシャルレンディングサービスの期待利回りは平均で5%~10%程度ですが、AGクラウドファンディングが専用に取り扱うアイフルファンドの利回りは1%台と、お世辞にも高いとは言えません。
せっかく投資をしても、あまり旨みがないように思えるのはデメリットです。
ただし、利回りが高い金融商品は利益が得やすい代わりに貸し倒れなどのリスクを伴うため、安全性も考えるなら妥当な数字だと言えます。
また、貯金と投資でリスクはまったく異なりますが、メガバンクなどの銀行の定期預金の金利が0.002%程度であることを考えると、AGクラウドファンディングの利回りはこれの500倍あるため、ファンド概要や説明をよく読み、リスクとリターンを理解すれば、投資を検討する価値はあります。
ちなみに、「Funds」でアイフル関係の案件が募集されていた際も、利回りはこの水準でした。
出金時には手数料がかかる
AGクラウドファンディングでは、投資資金を引き出す際に出金手数料がかかります。
仮に1万円投資し、1.38%の利回りがつくと10,138円の利益(税引前)となりますが、出金手数料が200円かかったとすると、結果的に損失になりますし、場合によってはこれ以上の出金手数料がかかることもあります。
せっかく投資で利益を出しても、手数料でマイナスになっては意味がありません。
そのため、自身の口座に資金を戻すことまで考えて、投資金額をコントロールする必要があります。
ちなみに、AGクラウドファンディングの入金先口座は、GMOあおぞらネット銀行です。
入金時の振込手数料も投資家負担となるため、GMOあおぞらネット銀行の口座を保有していれば、多少は手数料を節約できます。
分配金が総合課税の対象
不動産投資型クラウドファンディングや融資型クラウドファンディングの利益分配金は、現在、「雑所得」となります。
「雑所得」は、総合課税扱いであり、分配金から、お客様の分配金から20.42%(所得税+復興特別所得税)の源泉徴収をした後、登録口座へ振り込みされます。
ただし、源泉分離課税でないため、原則確定申告が必要ですが、給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円以下の方は、確定申告は不要となります。
ちなみに、ファンド運営事業者は所得税法第225条に基づき、1月から12月までの間に確定した利益について「支払調書」を税務署に提出するため、確定申告が必要な人が正しい手続きをしていない場合は、税務署から調査や確認がくる場合があります。
AGクラウドファンディングの支払調書はいつ頃発行されるの?取得方法は?
AGクラウドファンディングは、確定申告のために利用する支払調書が発行できます。
AGクラウドファンディングのマイページにログイン後、「各種書類」ページでダウンロードすることができます。
この支払調書は、毎年1月1日から12月31日までの間に確定した分配金の支払いを証する書類で、翌年の1月~2月上旬頃に発行されます。
なお、退会後には、マイページにログインできなくなり「支払調書」をダウンロードを入手不可能となりますので、退会時に請求してください。
AGクラウドファンディングの評判
AGクラウドファンディングの良い評判としては、やはり東証プライム市場(旧1部)上場企業の関連会社に投資できるという口コミが多く見られます。
ソーシャルレンディング業界では、これまで運営会社の不祥事が発生していました。
しかし、運営企業と融資先が上場企業であれば、不祥事は必然的に起こりにくく、着実に収益を得られるのではないかという声が多いです。
その他、会員登録が手軽で簡単な点についても、良い評判が多く集まっています。
一方、ネガティブな口コミとしては、利回りが低いことと募集金額が小さいことがよく挙がっています。
少ない資金で効率的に運用したい方にとっては、AGクラウドファンディングの利回りでは物足りないかもしれません。
また、これまで公開されている案件の募集金額がそれほど大きくないことにデメリットを感じている方もいました。
ただし、「Funds」での募集では1億円を超える案件もあるため、今後は募集金額が大きくなることが予想されます。
ちなみに、良くない口コミの中には、始まったばかりのサービスのため、まだあまり利用している人がいない点について言及しているものもありました。
それほど話題になっていないため、とりあえず様子見をするという方が多い印象ですが、サービス開始以来、合計30億円以上のファンドの組成をした実績を考えるとこれらの口コミは古い口コミと考えて差し支えないでしょう。
AGクラウドファンディングの会員登録方法は?
メールアドレス登録
AGクラウドファンディングから新規会員登録はまずメールアドレス登録からはじめます。
本人確認方法を選択
メールアドレスへ「メールアドレス登録完了メール」が届きますのでURLをクリックし、2つある本人確認方法を選びます。
- オンライン本人確認(proost)※最短で当日、原則翌営業日で会員登録完了
- オンライン入力+ハガキ郵送(proost以外)※申請完了後1週間程度で会員登録完了
本人確認資料提出など具体的手続き
オンライン本人確認(proost)の場合
必要事項を入力
必要事項を入力します。
必要な本人確認資料など
以下のうちいずれか1点と、マイナンバーの分かる書類(マイナンバーの記載されている住民票、マイナンバー通知書、マイナンバーカード)、さらに通帳やキャッシュカード銀行預金口座番号の分かるものが必要です。
- 運転免許証
- 在留カード
- マイナンバーカード
スマートフォン認証
入力したメールアドレスと携帯電話番号宛に、認証コードの記載されたメールとSMSが届きます。認証コードを画面に入力します。
proost画面から自分の顔などを撮影
スマートフォンのインカメラで本人確認書類と自分の顔を撮影し、アウトカメラで本人確認書類を撮影するか予め用意した画像データをアップロードします。
proost画面より本人情報の入力
名前や住所、生年月日などの情報を入力します。
マイナンバー資料の提出
最後にマイナンバー資料をアップロードします。これで proostを利用した手続きは終了です。
審査完了後本人確認コードの入力
会員登録申請後、AGクラウドファンディングにて審査を行い問題がない方は、入力したメールアドレスに"本人確認コード"が送信されます。
AGクラウドファンディングWeb画面にログインして、表示された画面で本人確認コードを入力すれば無事に会員登録が完了します。
オンライン入力+ハガキ郵送(proost以外)
必要事項を入力
必要事項を入力します。
必要な本人確認資料など
以下のうちいずれ2点と、マイナンバーの分かる書類(マイナンバーの記載されている住民票、マイナンバー通知書、マイナンバーカード)、さらに通帳やキャッシュカード銀行預金口座番号の分かるものが必要です。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 健康保険証
- 住民票
- 特別永住者証明書
- 在留カード
本人確認資料のアップロード
専用画面から本人確認書類(2種類)の画像データをアップロードします。これで本人確認資料などの提出手続きは終了です。
審査完了後本人確認コードの入力
会員登録申請後、AGクラウドファンディングにて審査を行い問題がない方は、"本人確認コード"が記載されたはがきを登録頂いた住所に郵送されます。
受領したらAGクラウドファンディングWeb画面にログインして、表示された画面で本人確認コードを入力すれば無事に会員登録が完了します。
AGクラウドファンディングの公式情報はこちら
公式情報AGクラウドファンディング