知人の金融関係者に寄稿してもらい毎週1回、今週の相場見通しをお届けします。
皆さん投資検討する時の参考にしてください。
延長を希望される方がいたので当面の間延長します。感想などコメントや感想・問い合わせから教えてもらえると嬉しいです。
なお、当ブログに寄稿を希望されるブロガーさんがいらっしゃいましたら、こちらからご連絡くださいませ。
感想・問い合わせ - 1億円を貯めてみよう!chapter2
今週の相場見通しについて(2022年7月25日~7月30日)
金融関係の仕事にしているtakashiです。今週の相場見通しをお届けします。
まず、2022年7月25日~2022年7月30日の週のNYダウは、引き続き米企業の四半期決算の結果に左右される展開になるだろう。
また、日経平均株価は米株価指数の動向に影響されるものの、下値は堅いと考えられる。
先週の振り返り
2022年7月18日~2022年7月23日の週の日経平均株価は4営業日続伸となった。
18日(月)の東京株式市場は、海の日で休場だった。
19日(火)の日経平均株価は、連休中の海外の株高を好感して27,000円を回復しスタートしたが、前週末の終値近くまで下落するなど不安定な展開に。
後場は、海運など景気敏感株を中心に買いが入ったため日経平均株価は堅調に推移し、前週末比173円21銭高の26,961円68銭で取引を終えた。
20日(水)の日経平均株価は、米企業決算が本格化する中、好業績への期待感から前日のNYダウが反発した流れを引き継ぎ、買いが先行。
NYダウ先物やアジア株も総じて堅調に推移したことから、上値を切り上げる展開となり、後場には高値でのもみ合いが続いた。
最終的に、日経平均株価は前日比718円58銭高の27,680円26銭と、大幅続伸して取引を終えた。
21日(木)は、前日のNYダウやナスダック総合指数が上昇したが、日経平均株価は前日に大幅上昇したことから売り優勢に。
その後はもみ合いとなったが、底堅い展開が続いた。
最終的に日経平均株価は前日比122円74銭高の27,803円00銭で取引を終えた。
22日(金)は、前日のNYダウやナスダック総合指数が続伸したものの、日経平均株価は反動から小幅安でスタートしたが、プラス圏に浮上すると上値を追う展開となり、27,900円を回復した。
後場も、翌週に控える米FOMCでの利上げ幅が1%にはならないとの見方が広がったことや、好業績銘柄に買いが入ったことから、日経平均株価はじり高となり、前日比111円66銭高の27,914円66銭と、小幅ながらも7営業日続伸して取引を終えた。
NYダウは米FOMCの結果には注意が必要
2022年7月25日~2022年7月30日の週のNYダウは、引き続き米企業決算に左右されやすい展開になると考えられが、26日(火)と27日(水)開催の米FOMCの結果には注意が必要だ。
2022年7月18日~2022年7月23日の週は米企業の決算発表があり、ゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカ、テスラなどが好決算だった一方、アップルが来年の新規採用を抑制する方針を発表するなど、強弱まちまちの結果となった。
ただ、現在のところ想定よりも好決算との見方から、投資家のリスク回避姿勢は後退している。
また、6月米住宅着工件数や6月中古住宅販売件数、7月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数などの米経済指標が事前予想を下回ったために米長期金利が低下したことも、NYダウの堅調につながった。
2022年7月25日~2022年7月30日の週は米企業決算が本格化するが、特に、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドットコム、アップル、マイクロソフトのGAFAMの決算発表には注意が必要だ。
アルファベット傘下のグーグル、アップル、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトなど、ハイテク企業の多くが採用減とする方針を明らかにしているため、市場予想を下回る結果になった場合には、相場の地合いが悪くなることが考えられる。
反対に、GAFAMの決算が市場予想よりも悪くないものであれば、ハイテク株が米国株の上昇を牽引するだろう。
また、2022年7月18日~2022年7月23日の週には米FOMCがあるため、利益確定売りが出やすくなる可能性には留意したい。
なお、26日(火)と27日(水)開催の米FOMCでは、1.0ptの利上げもあるのではないかとの見方が出ていたが、2022年7月18日~2022年7月23日の週に発表された米経済指標の結果が軟調だったことから、現在ではその可能性は低いとみられている。
ただ、予想に反して1.0ptの利上げとなれば、米株式相場は急激に下落基調になる可能性がある。
27日(水)に政策金利発表とパウエルFRB議長の定例記者会見が予定されているが、その結果や内容には注意が必要だ。
経平均株価は、引き続きNYダウやナスダック総合指数の動向に引きずられやすい
2022年7月25日~2022年7月30日の週の日経平均株価は、引き続きNYダウやナスダック総合指数の動向に引きずられやすいだろう。
週の前半は、米FOMCを前に様子見ムードになりやすいが、米企業決算が堅調な結果が続けば、下値の堅い状態が続くと考えられる。
また、国内企業の4月-6月期決算発表も週の後半から本格化し始めるため、注目度の高い企業が相次いで好決算となれば、日経平均株価の上昇を後押しするだろう。
今週の推奨セクター
2022年7月25日~2022年7月30日の週に推奨したいのは、土木関連の中でも地盤改良や特殊土木工事など、防災に強みのある銘柄である。
今年は梅雨明けが全国的に早いが、7月に入り大雨が続くなど不安定な天候が続いた。
気象庁が7月21日(木)に発表した1か月予報によれば、例年より高温の日が続くとのことである。
8月は1年のうちで最も台風が発生しやすく、災害が起こる可能性が考えられることから、これらの銘柄は物色されやすいだろう。
今週の非推奨セクター
一方、避けたいのはピアノ、キーボードなど楽器を取り扱っている銘柄である。
コロナ禍の巣ごもり需要が一巡したことに加え、成長市場である中国での部分的なロックダウンやロシア・ウクライナ戦争による部材高騰、物流コストの高騰などの理由により、特に低価格帯の商品が短期的に苦戦すると考えられる。
そのため、避けた方が良いだろう。
今週の経済指標
2022年7月25日~2022年7月30日の週は、26日(火)と27日(水)開催の米FOMCと27日(水)のパウエルFRB議長の会見の他に、26日(火)に6月米新築住宅販売件数、27日(水)に6月米耐久財受注、28日(木)に4-6月期米GDP、29日(金)に、4-6月期米四半期雇用コスト指数、6月米個人消費支出、7月米ミシガン大学消費者態度指数(確報値)の発表がある。
これらの結果にも注意が必要だ。
Copyright secured by Digiprove © 2022