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今週の相場見通しについて(2023年11月27日~12月2日)

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知人の金融関係者に寄稿してもらい毎週1回、今週の相場見通しをお届けします。

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今週の相場見通しについて(2023年11月27日~12月2日)

2023年11月27日~12月2日の週のNYダウは、米経済指標の結果などに左右され、不安定な展開になりやすいだろう。

日経平均株価もNYダウなど米株価指数の動向に影響されやすいと考えられるが、配当再投資により下値の堅い状態になりそうだ。

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先週の振り返り

2023年11月20日~11月25日の週の日経平均株価は、前半は軟調だったが、後半は堅調に推移した。

20日(月)は、前週末17日のNYダウとナスダック総合指数が小幅高となった一方で、日経平均は前週末比から小反落でスタートすると、その後プラス圏に浮上したが、失速して前日終値付近でもみ合いとなった。

後場の日経平均株価は利食い売りから軟調に推移し、前週末比197円17銭安の33,388円03銭で取引を終えた。

21日(火)の日経平均株価は、前日のNYダウとナスダック総合指数が上昇した流れを引き継ぎいで小反発したものの、利益確定売りに押される展開となった。

後場の日経平均株価は、米株先物の堅調を受けて小幅高となる場面もあったが、前日比33円89銭安の33,354円14銭と小幅に続落して取引を終えた。

22日(水)の日経平均株価は、前日21日のNYダウとナスダック総合地指数の反落を引き継いで3日連続で続落して取引を開始したが、すぐにプラス圏に浮上すると、上げ幅を広げる展開となった。

後場の日経平均株価は、一部の半導体関連株の下落などから上値の重い展開となり、前日比97円69銭高の33,451円83銭と小反発して取引を終えた。

23日(木)は文化の日で、東京株式市場は休場だった。

24日(金)の日経平均株価は、前日のNYダウやナスダック総合指数の堅調を受けて続伸すると、その後は上値の重い状態が続いた

後場の日経平均株価は利益確定売りに押されて上げ幅を縮小し、前営業日比173円70銭高の33,625円53銭で取引を終えた。

NYダウは不安定な展開に

2023年11月27日~12月2日の週のNYダウは、米経済指標の結果やFRB関係者の利上げに関する発言に左右される展開になるだろう。

米国の利上げについては、17日(金)にバーFRB副議長(金融規制担当)が、政策金利がピークかその近辺にあるとの見方を示した一方で、同日にサンフランシスコ連銀のデイリー総裁とボストン連銀のコリンズ総裁が、それぞれ講演やインタビューで、インフレ緩和を示す一段の証拠を確認したいとの考えを示したため、市場では利上げに対する警戒感が再び強まった。

また、21日(火)に発表された10月米シカゴ連銀全米活動指数が、事前予想の0.00を下回る-0.49%となったことに加え、10月米中古住宅販売件数が、事前予想の年率換算件数390万件を下回る同379万件となったため、景気悪化に対する懸念が強まった。

さらに、同じく21日(火)に公表されたFOMC議事要旨では、インフレの高止まりに対する警戒感と、今後の政策決定はデータ次第とすると、強調されたことが判明。

しかし、利下げの条件に対する具体的な言及はなかった。

インフレの改善動向によって、追加引き締めも適切との姿勢が改めて示された内容となったことから、利上げに対する市場の警戒感が再燃した。

以上のように、米国の追加利上げの可能性は依然として残存している。

FRB関係者の発言や米経済指標の結果によって、NYダウやナスダック総合指数は軟調になる場面もあったが、市場の利上げ停止観測は根強く、2023年11月27日~12月2日の週のNYダウは堅調に推移している。

ただ、米国の景気の堅調ぶりが確認できる経済指標が続いた場合は、利上げに対する市場の警戒感が再び強まり、NYダウやナスダック総合指数は軟調になるだろう。

そのため、2023年11月27日~12月2日の週に発表される米経済指標の結果には注意が必要だ。

中でも、28日(火)の11月米消費者信頼感指数、29日(水)の7-9月期米四半期GDP、ベージュブック、30日(木)の米10月個人消費支出の結果に注意したい。

これらの注目度の高い経済指標の結果が強いものになった場合には、利上げ長期化に対する警戒感が強まり、米長期金利が再び上昇すると考えられ、NYダウなど米株価指数の重しになるだろう。

加えて、12月1日(金)には、パウエルFRB議長の発言が予定されているため、その内容に注意が必要だ。

利上げの可能性を残す発言があった場合には、NYダウやナスダック総合指数の下落要因になる可能性がある。

日経平均株価は配当再投資が株価を下支えか

2023年11月27日~12月2日の週の日経平均株価は、NYダウなど米国の株価指数の動向に影響されやすいものの、配当再投資が株価を下支えするだろう。

米経済指標の結果が良好な場合には、いったん株価は下落し、上値が抑えられる可能性があることに留意したい。

今週の推奨セクター

2023年11月27日~12月2日の週に推奨したいのは、医療機器である。

米国での心臓血管手術が好調に推移しているため、米国における医療機器の割合が高い医療機器メーカーにとってはポジティブである。

今週の非推奨セクター

一方、避けたいのは広告である。

広告需要が低調であることから、広告の一部企業において、人件費や製作費など費用の増加が利益の押し下げ要因になっている。

徐々に回復の兆しは見えてきているが、ペースが鈍いため、今は避けたほうがいいだろう。

今週の経済指標

なお、2023年11月27日~12月2日の週は、28日(火)の11月米消費者信頼感指数、29日(水)の7-9月期米四半期GDP、ベージュブック、30日(木)の米10月個人消費支出、1日(金)のパウエルFRB議長の発言のほかに、27日(月)に10月米新築住宅販売件数、28日(火)に11月米リッチモンド連銀製造業指数、1日(金)に11月米ISM製造業景況指数の発表がある。

これらの結果に注意が必要だ。

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長年の銀行やネット証券の利用の経験や実際の投資体験をもとに高利の定期預金や金融機関キャンペーン情報満載のブログを運営する管理人。キャンペーン屋、週刊現代女性セブンさらに日経ヴェリタスなどでコメントする定期預金ウォッチャー。投資信託積立マニア。 画伯マネージャー。投信ブロガーが選ぶFOY懇親会実行委員。恐妻家友の会会長。投資は、投資信託、現物株、ETF、金、プラチナ、FX、くりっく株365など。 すぱいくの自己紹介 | 1億円を貯めてみよう!chapter2

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