先日、ブログ執筆のためにドトールでPCとにらめっこしていたら、隣に座った初老の夫婦の会話が耳に入りました。
夫「NISAだよ、NISA」
妻「え?にーざ?」
夫「なにいってんだよ。ニーサっていうんだよ。この前、証券会社に行ったら、NISAがしこたま儲かるって聞いたんだよ。」
妻(興味無さそうに)「はぁ、そうなの。そのなんなのNISAって?」
夫「NISAっていうのはなぁ。それ使って毎月お金が貰える投資信託を買えば、とてつもなく儲かるらしいんだよ。それも必ず税金が取られないから、さらに儲かるんだってよ。絶対に儲かるって話、ないぞ、お前。こら聞いてんのか?」
気になって気になって、ブログの執筆などどこいく風状態。
途中で、NISAをやれば必ずもうかるというロジックにいつのまにか変わっていって、それに夫婦ともに気が付かない。
心の中で「お前らは釣りか!!」と叫んでしまったすぱいく@管理人です。
NISA(ニーサ)というキーワードが広まるのは良いことだが・・・
ネタとして面白かったのでストックしていたのですが、さらに先日、yahoo!知恵袋でこんな質問みっけてしましました。
NISAってどうなんですか?元金とかは保障してもらえるんですか?ふつうに定期する... - Yahoo!知恵袋
NISAというキーワードが広まることは良いことですが、一部の方には、その言葉のみ伝達し、知識が全く広まっていない悲しい現状があります。
もしかしたら、ゴリ押しのせいかもしれません。
NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は制度であって、結果ではない。
NISAは株式や投資信託の売買から生じる所得やそれらから生じる配当金・分配金等への課税を、一定の条件の下で非課税にする制度です。
なんども言います。「非課税制度」です。
「儲かる」という結果を保証していません。
NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)で儲かるなら苦労しない
確かにNISAという制度を利用すれば、利益が生じた場合は課税されません。
しかしNISAを使えば必ず儲かるというロジックは成り立ちません。
投資によって儲かったら税金がお得になる一方、投資による損失が発生した場合は何ら救済措置等が無い制度です。
制度は制度、投資は自己責任です。
制度で儲かるなら苦労してねぇよ。
それにしても、初老の夫婦にNISAというキーワードを使って毎月分配型投資信託を売りつけようとするセルサイドには頭が下がります。