三菱UFJ銀行は顧客優遇サービスとしてメインバンクプラスというサービスを実施しています。
そのメインバンクプラスの優遇内容などを徹底解説します。
三菱UFJ銀行メインバンクプラスとは?
三菱UFJ銀行では、個人の利用者を対象にスーパー普通預金「メインバンクプラス」というサービスを提供しています。
この「メインバンクプラス」は、普通預金口座に、当行国内本支店での取引内容に応じた優遇をプラスしたものです。
メインバンクプラスは、三菱UFJダイレクトの契約および初回登録が原則として必要
三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)の契約および初回登録(パスワード、メールアドレスの登録)のうえ、取引条件を満たすと優遇を受けることができます。ただし、65歳以上の方、毎月末平日窓口営業日の預金残高等合計が1000万円以上の方は、三菱UFJダイレクトの契約・初回登録は不要です。
三菱UFJ銀行国内本支店において、メインバンクプラスは1口座、三菱UFJダイレクトは1契約に限ります。
メインバンクプラスの利用料は無料
メインバンクプラスの利用料は無料です。
三菱UFJ銀行メインバンクプラスの手続き方法
ただし、開設するときは普通預金の口座とは違った手続きが必要になります。
既に普通預金口座を持っている方
手続きは普通預金口座からスーパー普通預金(メインバンクプラス)への変更手続きとなります。変更しても、すでにお持ちの普通預金の口座番号は変わりません。
また、三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)の契約をしていない方は、変更手続きと合わせて申し込む必要があります。
手続き方法は、以下の4つですが、窓口の場合は、収入印紙200円が必要ですので、それ以外の方法を選んだほうが賢明でしょう。
- インターネット(三菱UFJダイレクトから申し込む)
- 窓口(原則として、届出印と通帳が必要)
- テレビ窓口(普通預金キャッシュカードが必要)
- 郵送(郵送専用申込書を利用する)
新しく三菱UFJ銀行の口座を開設する方
新しく三菱UFJ銀行と取引する方でメインバンクプラスを利用する場合は、スーパー普通預金(メインバンクプラス)と三菱UFJダイレクト(インターネットバンキング)を申し込む必要があります。
こちらも手続きは4つあります。
- スマートフォンアプリ(スマート口座開設、本人確認書類などが必要)
- 窓口(印鑑と本人確認資料が必要)
- テレビ窓口(印鑑と運転免許証などが必要)
- 郵送(郵送専用申込書を利用する)
段階金利型と全額保護型の2つから選べる
メインバンクプラスは、【段階金利型】と【全額保護型】の2種類があり、利用者が選んで開設することができます。
商品名 | 利息 | 預金保険制度 |
---|---|---|
メインバンクプラス【段階金利型】 | 金額段階利率を適用 (現在は各段階の利率が同水準) |
元本1000万円までとその利息が保護対象 |
メインバンクプラス【全額保護型】 | 利息は付かない | 全額保護対象 |
全額保護型を選択した場合は、1000万円を超える預金があっても、全額保護の対象となります。万が一、三菱UFJ銀行が経営破たんしてペイオフが発動された場合でも、全額保護対象となるので、安心です。ただし、全額保証型では預金に対して金利はつきません。
一方、段階金利型では、金利はつきますが、1000万円以上の預金についてはペイオフが発動された際に保護対象外となります。
通帳も紙タイプかインターネット通帳(Eco通帳)を選べます
さらに、通帳のタイプも、紙タイプか、インターネット通帳(Eco通帳)を選択可能です。
ちなみに、インターネット通帳(Eco通帳)では、通帳が発行されませんが、三菱UFJダイレクトインターネットバンキングで、最長25カ月分の明細を確認できます。
メインバンクプラスはICキャッシュカード
メインバンクプラスのICキャッシュカードは、三菱UFJ銀行にくわえ、提携先コンビニATM(セブン銀行ATM、ローソンATM、E-net)や提携金融機関で利用できます。セキュリティタイプを除いては、デビットカードサービスも付き、国内のJ-Debitマークのある加盟店で、ショッピングなどの支払いができます。
メインバンクプラスの優遇ステージについて
メインバンクプラスには、ホワイトステージ、シルバーステージ、プラチナステージという3つの優遇ステージがあります。残高や取引によってステージが自動的に判定されます。
メインバンクプラスの優遇ステージのの判定基準について
メインバンクプラスの優遇ステージは、以下のように判定されます。条件のうち1項目を満たせばOKです。
優遇ステージ | 条件 |
---|---|
ホワイトステージ | 預金残高等合計10万円以上(毎月末平日窓口営業日時点)
インターネット通帳(Eco通帳)の利用 クレジットカード(DCカード、NICOSカード、旧UFJカード等)の利用代金引き落とし |
シルバーステージ | 預金残高等合計30万円以上(毎月末平日窓口営業日時点)
給与の受け取り(1回あたり10万円以上/月) 投信つみたて(継続購入プラン)の自動振替 MUFGカード等クレジットカード利用代金の引き落とし |
プラチナステージ | 預金残高等合計500万円以上(毎月末平日窓口営業日時点)
住宅ローンの利用 借入残高合計500万円以上 |
預金残高等の算出方法について
ここでいう預金残高等合計は、メインバンクプラスと同一名義で、三菱UFJ銀行と取引している円預金、外貨預金、投資信託、公共債、保険の合わせた金額を指し、以下のように算出されます。
円預金 | 毎月末平日窓口営業日における金額 |
---|---|
外貨預金 | 外貨預金残高×毎月末平日窓口営業日の当行TTB |
円貨建て投資信託 | 保有口数×毎月末平日窓口営業日の基準価額(1口あたり) |
外貨建て投資信託 | 保有口数×毎月末平日窓口営業日の基準価額(1口あたり)×(同日の当行TTB+為替手数料半額) |
公共債 | 預かり残高(額面金額) |
保険 | ・円貨投資型年金:各特別勘定のユニット数×ユニット価格の合計金額 ・円貨定額年金保険:払い込み保険料 ※それぞれ運用期間終了後は、年金受け取り予定額の現在価値で計算 ・終身保険、その他の保険:払込手数料 ・外貨投資型年金:円換算した各特別勘定のユニット数×ユニット価格の合計金額 ・外貨定額年金保険:円換算した払込保険料 ※それぞれ運用期間終了後は、円換算した年金受け取り予定額の現在価値で計算 ・終身保険、その他の保険:円換算した払込保険料 |
金融商品仲介取引等、一部、残高に含まれない商品がありますので、ご注意ください。
判定条件のクレジットカードについて
判定対象となるクレジットカードは、以下のようになります。
- シルバーステージ対象:MUFGカード(スマート、イニシャル、ゴールド、ゴールドプレステージ、プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード、ディズニー・デザイン、スヌーピーカード)、ICクレジットカード・スーパーICカード(クレジットカード機能)
- ホワイトステージ対象:それ以外
判定条件の住宅ローンについて
住宅ローンを利用の場合は、完済した2年後の当月の翌月19日までプラチナステージの優遇が適用されます。
勤務先を通じて買い入れたローンや、一部のアパートローン、晩クイック、カードローン(即日型)などは優遇ステージ判定の対象外となるケースがありますのでご注意を。
優遇ステージの適用期間について
なお、毎月月末窓口営業日基準で決められた優遇ステージは、翌月20日から翌々月19日まで適用されます。メインバンクプラスの利用開始月から3カ月後の19日までは、取引状況に関わらず、プラチナステージ同様の優遇が受けられます。例えば、4月10日に口座開設した場合は、7月19日まで、無条件で優遇が受けられます。
優遇ステージはインターネットバンキングやATMで確認可能
ちなみに、優遇ステージは、三菱UFJダイレクトのインターネットバンキングや三菱UFJ銀行ATMから確認できます。
メインバンクプラスの優遇内容について
メインバンクプラスの優遇内容は以下の3つで、ステージごとに異なります。
ならプラチナステージならば3つとも優遇がうけられますが、ホワイトステージならば、1つのみとなります。
ホワイトステージ | シルバーステージ | プラチナステージ | |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行ATM利用手数料が何度でも無料 | ○ | ○ | ○ |
提携先コンビニATM利用手数料が月3回まで無料 | ○ | ○ | |
三菱UFJダイレクトから他行宛振込手数料が月3回まで無料 | ○ |
3つの優遇内容を解説します。
三菱UFJ銀行ATM利用手数料が無料に(ホワイト・シルバー・プラチナステージ対象)
まず、どのステージも共通して、三菱UFJ銀行の利用手数料が無料になります。
三菱UFJ銀行の手数料は、2013年12月の改定で、平日・土日祝日とも8:45~21:00の間が無料と、他行に比べて無料の時間帯が広く設定されていますが、それ以外の時間帯では105円の手数料がかかります。
そこで、メインバンクプラスのホワイトステージ以上であれば、24時間いつでも何度でも無料となります。
特に早朝や夜中にATMを利用することが多い方にはありがたいサービスでしょう。
メイン口座であれば、ホワイトステージの判定条件は、クリアしやすいと思います。
なお、メインバンクプラス以外の口座での入出金は優遇の対象外となりますし、振込手数料やカードローンの口座による借入・臨時の返済の利用手数料も対象外ですのでご注意を。
提携先コンビニATM利用手数料が月3回まで無料に(シルバー・プラチナステージ対象)
さらにシルバーステージ、プラチナステージでは、提携先コンビニATMの利用手数料が通常、平日8:45~18:00で108円、それ以外で216円かかるところ、月間3回までですが、無料になります。
月3回無料となる提携コンビニATMは?
提携コンビニATMは、次の3つです。
- セブン銀行マークのあるATM
- ローソンATMマークのあるATM
- E-netマークのあるATM
他行宛振込手数料が月3回まで無料に(プラチナステージ対象)
プラチナステージは、三菱UFJダイレクトを利用した、他行宛の振込手数料も月間3回まで無料になります。
このサービスは、オペレーター対応のテレフォンバンキングを利用した振込は対象外です。
ちなみに、三菱UFJダイレクトでの振込をするためには、事前にワンタイムパスワード(アプリ)もしくは、ワンタイムパスワードカードの申し込み・利用登録をしておく必要があります。
なお、「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」以外の口座からの出金による振り込みは優遇の対象外です。
三菱UFJ信託銀行やauじぶん銀行はステージ関係なく振込手数料は無料です
ちなみに、三菱UFJダイレクトからの他行宛振込手数料は通常108円かかりますが、三菱UFJ信託銀行・auじぶん銀行宛は、プラチナステージの優遇を受けなくても、一律無料です。
三菱UFJ銀行のメインバンクプラスはみずほ銀行に比べて条件が厳しい
三菱UFJ銀行のメインバンクプラスは最高ステージのプラチナステージならば、三菱UFJダイレクトからの他行宛に振り込むと、手数料が月3回まで無料になる魅力的な特典がありますが、住宅ローンを契約しているか500万円以上預入れるかのなど条件が厳しいです。
同じメガバンクのみずほ銀行の方が条件が緩いのと正反対ですね。
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せめて同じグループのauカブコム証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券の預かり資産も対象としてくれるとクリアしやすいのですが。
住宅ローンを契約していない普通の家庭ならば、シルバーステージまでが限度でしょうが、優待内容が見劣りするのが残念です。
他にも他行宛振込手数料が無料となる金融機関はありますよ
このほかにも、他行宛振込手数料が無料になる金融機関は、たくさんありますよ。
詳細は以下のページをご覧ください。
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