ソーシャルレンディングのみんなのクレジットが集めた資金を説明とは異なる融資先しかも自社クループへ貸し出していることが明るみになったことから、近く行政処分する証券取引等監視委員会が金融庁に勧告することをお伝えしました。
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みんなのクレジットが行政処分になりそうなのでサービス開始当時の凄まじいキャンペーンをご覧ください
報道でご存知の方も多いと思いますが、ソーシャルレンディングのみんなのクレジットが集めた資金を説明とは異なる融資先しかも自社クループへ貸し出していることが明るみに ...
先ほど証券取引等監視委員会の勧告内容がアップされましたので確認しましたが、相当のことをやっているようです。
詳細を確認してみましょう。
みんなのクレジットの親会社グループに出資金を貸し付けていた
これは報道で発表していたとおりの内容です。
当社(管理人注 株式会社みんなのクレジット)は、貸付先の審査の段階から、甲グループ(管理人注 株式会社みんなのクレジットの親会社のグループ企業)への貸付けを予定していたにもかかわらず、ウェブサイトにおいて、ファンドが複数の不動産事業会社等に対し貸付けを予定しているかのような表示をし、貸倒れリスクが分散されているかのような誤解を与える表示を行った上で、顧客に対し、出資持分の取得勧誘を行っていた。
出資金の担保は、ついていなかったり、みんなのクレジットの親会社の未公開株だった
出資金には担保をつけるといって募集しておきながら、実際は、担保は設定されていなかったり、親会社の未公開株式という担保価値がどの程度あるのかよくわからないものでした。
貸付先のほとんどが甲グループであり、設定された担保の大半が甲(管理人注 株式会社みんなのクレジットの親会社)の発行する未公開株式となっており、中には担保が設定されていない貸付けも存在する状況となっている。
ファンドの償還金に償還期限が到来していないファンドの出資金を充当していた
出資金の償還金は償還期限が到来していないファンドの出資金を充当していました。典型的な自転車操業ファンドです。
当社(管理人注 株式会社みんなのクレジット)が取得勧誘を行ったファンドのうち、既に償還された17本のファンドの償還金の原資を検証したところ、10本について、他の償還期限が到来していないファンドの資金が償還金に充当されている状況が認められた。
キャッシュバックキャンペーンの原資にファンドの出資金を流用していた
高額のキャッシュバックキャンペーンの原資は、手持ち資金ではなくファンドの出資金から流用していました。
当社(管理人注 株式会社みんなのクレジット)は、ファンドの募集を開始して以降、キャッシュバックキャンペーンと称して、顧客に現金を還元しているが、当該現金還元の原資を検証したところ、甲へ貸し付けたファンド出資金が当社に還流して充当されている状況が認められた。
代表の借入金の返済にファンドの出資金を流用していた
代表の借入金の返済などにファンドの出資金を流用していました。
白石代表(管理人注 株式会社みんなのクレジット代表)は、当社(管理人注 株式会社みんなのクレジット)が甲(管理人注 株式会社みんなのクレジットの親会社)に貸し付けたファンド出資金について、甲の社員に指示を出し、自身の預金口座及び自身の債権者に送金させている状況が認められた。
グループ企業の増資の原資として出資金を流用していた
グループ企業の増資の原資として、顧客から集めた出資金を流用してました。
甲グループ(管理人注 株式会社みんなのクレジットの親会社のグループ企業)の一部の会社は、甲グループの他の一部の会社を引受人とする増資を行っている。当該増資については、ファンド出資金が甲グループ内で貸付け、借入れが繰り返された後に充当されている状況が認められた。
ファンドの出資先の親会社は債務超過状態であった
出資金の実際の貸付先であるみんなのクレジットの親会社は債務超過状態ということで、それを認識してみんなのクレジットは出資金を募集していました。
当社(管理人注 株式会社みんなのクレジット)は、ファンド出資金の最大の貸付先である甲が、平成28年5月末から同年11月末の間、毎月多額の損失を出し続け、累積赤字を増加させており、同年8月末から同年10月末においては債務超過の状態にあったことを認識していた。
悪質な案件で最悪の事態にもなるかもしれません
予想の範囲内でしたが、やはり相当悪質な案件です。最悪の事態に発展する可能性がありますので、新たな情報が入り次第、皆様へお伝えします。
証券取引等監視委員会の勧告の公式発表はこちら
株式会社みんなのクレジットに対する検査結果に基づく勧告について:証券取引等監視委員会
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