auカブコム証券が10月から投資信託残価に応じて付与するポイント制度を実施することをプレスリリースしました。
詳細を確認してみましょう。
カブドットコム投信ポイント制度『毎月ポイント』の詳細
- 実施日:平成26年10月1日から
- ポイント付与ルール:対象投資信託の月間平均保有額100万円毎に1ポイントを付与し、対象投資信託の月間平均保有額が3000万円以上の方には 100万円毎に2ポイントを付与
- 対象投資信託:当社で買付・移管された公募株式投資信託(一部集計対象外の投資信託が有り)
- 対象者:auカブコム証券で対象投資信託を保有されている方
- ポイント付与日:ポイント算出対象月の翌月20日(休業日の場合は翌営業日)
- ポイント交換:100ポイントで1万円の現金プレゼント
- ポイント有効期限:付与された月から3年間
資産形成の楽しみが広がる!投信保有額で貯まる『毎月ポイント』開始 【カブドットコム】
カブドットコム投信ポイント制度『毎月ポイント』の注意点
ETFは対象外
このポイント制度は特段申込の必要はありませんが、公募株式投資信託が対象ですのでETFを多額に所有していも残念ながら対象となりません。
100万円ごとに1ポイント
また、100万円毎に1ポイントですので、100万円に満たない投資信託保有額は容赦なく切り捨てとなります。
ポイント有効期限は3年間
さらに、ポイント有効期限が付与された月から3年間となっておりますのでご注意ください。
対象外のファンドが多い
対象外のファンドが思いのほか多いです。低コストのインデックスファンドはほぼ全滅ですのでご注意ください。
委託会社 | ファンド名 |
---|---|
朝日ライフ | 朝日ライフ 日経平均ファンド |
SBI | EXE-i グローバル中小型株式ファンド |
SBI | セレブライフ・ストーリー2025/2035/2045/2055 |
SBI | EXE-i シリーズ |
DIAM | DLIBJ 公社債オープン(短期コース) |
DIAM | DLIBJ 公社債オープン(中期コース) |
DIAM | たわらノーロードシリーズ |
大和 | ストックインデックスファンド225 |
大和 | ダイワ日本国債ファンド(毎月分配型) |
大和住銀 | ひとくふうファンドシリーズ |
T&D | 225インデックスファンド |
日興 | インデックスファンド225 |
日興 | インデックスファンドTSP |
日興 | インデックスファンドJPX日経400 |
日興 | ノーロード・ファンドシリーズ |
ニッセイ | <購入・換金手数料なし>シリーズ |
ニッセイ | ニッセイ TOPIXオープン |
ニッセイ | ニッセイ 日経225インデックスファンド |
ニッセイ | ニッセイ日本インカムオープン |
ニッセイ | ニッセイ日本インカムオープン(年1回決算型) |
野村 | 野村インデックスファンドシリーズ 愛称:Funds-i(ファンズアイ) |
ブラックロック | i-mizuhoインデックスシリーズ |
みずほ | MHAM株式インデックスファンド225 |
みずほ | MHAM 株式オープン |
みずほ | MHAM 物価連動国債ファンド |
三井住友 | 日本債券インデックスファンド |
三井住友 | DC外国債券インデックスファンド |
三井住友 | DC全海外株式インデックスファンド |
三井住友 | DC新興国株式インデックスファンド |
三井住友 | 三井住友・DC年金バランスゼロ(債券型)/30(債券重点型)/50(標準型)/70(株式重点型) |
三井住友トラスト | SMTインデックスシリーズ |
三井住友トラスト | 世界経済インデックスファンド(債券シフト型) |
三井住友トラスト | 外国株式インデックスe |
三井住友トラスト | 外国債券インデックスe |
三井住友トラスト | 日本株式インデックスe |
三井住友トラスト | 日本債券インデックスe |
三菱UFJ国際 | インデックスファンド225 |
三菱UFJ国際 | インデックスファンド・シリーズ“eMAXIS(イーマクシス)・eMAXISプラス” |
三菱UFJ国際 | 三菱UFJ 純金ファンド |
三菱UFJ国際 | マネーコース |
三菱UFJ国際 | システム・オープン |
三菱UFJ国際 | ジャパン・ソブリン・オープン |
三菱UFJ国際 | ジャパン・ソブリン・オープン(資産成長型) |
三菱UFJ国際 | 三菱UFJ 日本国債ファンド |
三菱UFJ国際 | 三菱UFJ国内債券インデックスファンド |
明治安田 | 明治安田日本債券ファンド |
auカブコム証券の「毎月ポイント」のポイント付与率は?
100万円毎に1ポイントで、100ポイントで10,000円の現金と交換できますので、1ポイントあたり、100円となります。
よって、1ヶ月あたりのポイント付与率率は、100円÷100万=0.01%。
年率になおすと0.01%×12か月=0.12%となります。
さらに、3000万円保有となると、倍になりますので、年利換算0.24%となります。
本当にauカブコム証券の「毎月ポイント」はSBI証券の「投信マイレージサービス」よりも有利なのか?
他のネット証券も投資信託保有などでポイントが貯まるポイント制度を実施していますが、今まで一番高いポイント付与はSBI証券の投信マイレージサービスです。
SBI証券の投信マイレージサービスは、投資信託の月間平均保有額が1000万円未満ならば、月間平均保有額に対する年率0.1%、1000万円以上ならば、月間平均保有額に対する年率0.2%を、それぞれ日割り計算したSBIポイントが毎月付与されます。
率だけを考えるとauカブコム証券の方が高いのです。
しかし、auカブコム証券の「毎月ポイント」は、100万円未満の金額はポイント計算時に切り捨てられるうえに、SBIポイントは最低500ポイント(住信SBIネット銀行へ、換金は1ポイント0.85円)から換金可能です。
つまり、換金性から考えるとSBI証券の方が優れています。
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SBI証券で獲得できるSBIポイントの内容拡充したのでの貯め方や使い方などを解説
SBI証券で投資信託の保有などでSBIポイントというSBIグループの共通のポイントが貯まり、現金やTポイント、マイルなどに交換できるプログラムがあります。 20 ...
auカブコム証券の「毎月ポイント」を利用するなら最低300万円の投資信託保有が必須です
さらにポイント有効期限はSBIポイントと同じ3年ですが、換金のハードルが高いため、100万円程度の投資信託の保有ではポイント有効期限内に換金できる100ポイントまでポイントがたまりません。
ポイント換金を目指すなら最低300万円を3年程度保有する必要があります
ちなみに300万円保有を2年10か月続ければ、102ポイントとなり、めでたく換金することが可能となります。
投信保有のポイントは嬉しいが、それだけで証券会社を判断しないでください。
今回のauカブコム証券のポイント制度は、付保率からみると大変魅力的ですが、使い勝手の面から考えるとSBI証券の方が分があります。
安易に乗り換えると移管コストがかかりますので、皆様が保有している投資信託の額とを天秤にして、検討してみてください。
なお、投資信託保有しつづけるだけでポイントが貰えるのは投資家にとっては大変うれしい限りですが、証券会社の都合で改悪になる可能性は否定できません。
キャンペーン屋の私が言うのも変な話ですが、ポイント制度だけ見て判断せず、証券会社自体の使い勝手や、自身が利用しているメインバンクなどの相性などを十分考慮して、今後の投資信託の保有し続けるする証券会社を選んでみてください。