ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のサービスを提供しているBankers(バンカーズ)。
Bankers(バンカーズ)は、日本で初めて商業割引手形を組入れたファンドを取り扱うちょっと他社とは違う融資型クラウドファンディングです。
そのBankers(バンカーズ)のメリットやデメリットを解説します。
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)とは?
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)とは、不特定多数の投資家からインターネット上で出資資金を募集し、その資金を企業などの資金需要者に貸し付けるサービスをいいます。
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)の運営会社は、金融庁から第二種金融商品取引業の登録を受けていて、同時に貸金業法上の貸金業者でもあります。
投資家には、資金需要者から運営会社に支払われる貸付利息をもとに配当が支払われ、運用が終了すると元本が返還される仕組みです。
メリット・デメリットはそれぞれ以下のとおりですが、詳しくは以下のページをご覧ください。
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ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のメリットとデメリットやおススメの運営会社をまとめて比較
投資型クラウドファンディングの中で投資累計額が多いのは、融資型クラウドファンディングつまりソーシャルレンディングです。 今回は、そのソーシャルレンディング(融資 ...
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のメリット
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のメリットは以下のとおりです。
- 少額から投資ができる
- 利回りが高い
- 元本の価格変動がない
- 短期運用も可能
- 運用の手間がかからない
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のデメリット
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のデメリットは以下のとおりです。
- 人気が高いため実際に投資できない可能性がある
- 元本割れのリスクがある
- 中途解約できない
- ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)事業者の不祥事や倒産リスクがある
Bankers(バンカーズ)の基本情報
- 会社名:株式会社バンカーズ
- 代表者:代表取締役 澁谷 剛
- 会社所在地:東京都千代田区麹町2-12-1 VORT半蔵門8F
- 創業:1969年3月
- 会社設立:1974年8月
- 事業内容:金融商品取引法に規定する第二種金融商品取引業、商業手形割引、手形担保融資、商工信用融資、不動産担保融資
- 資本金:13,300万円
- 第二種金融商品取引業登録番号:関東財務局長(金商)第3216号
- 貸金業登録番号:関東財務局長(13)第00077号
- 日本貸金業協会:協会員番号 002411号
Bankers(バンカーズ)とは?
昭和44年3月創業の株式会社バンカーズが運営するBankers(バンカーズ)は、ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)を提供しています。
株式会社バンカーズはもともと、泰平物産株式会社という会社でしたが、2019年に現社名に変更し、株式会社バンカーズ・ホールディングの100%子会社となりました。
泰平物産株式会社は、企業向け融資事業の中でも商業手形割引事業を40年間以上営み、延べ15,000件、200億円以上の商業手形割引を実行しており、ここ10年不渡り実績は無いとのことです。
また、取締役会長は三菱銀行出身、代表取締役は大和証券出身者と、経営陣は金融専門家がそろっており、株式会社バンカーズの親会社である株式会社バンカーズ・ホールディングは、複数のベンチャーキャピタルから出資を受けています。
ベンチャーキャピタルから投資を受けているということは将来的に上場を目指していると考えても差し支えないでしょう。
そのBankers(バンカーズ)は、ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)として1万円から投資可能な案件を取りそろえる予定であり、利回りは商業手形ファンドの場合は、利回りは上振れする可能性があるとのことです。
Bankers(バンカーズ)の理念は?
Bankers(バンカーズ)の理念は「その投資は、日本の未来へ」。
銀行預金は預けたお金は、銀行の裁量で企業へ融資や投資し、運用先は預け入れた人には全く分かりません。Bankers(バンカーズ)は、投資家と資金需要者の架け橋となるべく立ち上げたサービスで、投資先を医療機関やスタートアップ企業さらに中小企業など社会的意義のある投資先に絞っています。
もちろん投資家の資金が不正に利用されないように、資金需要者に透明性のある情報開示を求めるとともに、融資先の事業キャッシュフローなど見極めたうえで、必要な担保を徴求し、厳しく審査します。
Bankers(バンカーズ)のメリット
1万円から出資できる
Bankers(バンカーズ)の最低出資金額は1万円です。もちろんファンドによっては2万円からというものもありますが、気軽にかつお試しで投資することができます。
超短期(4ヶ月程度)ファンドもある
他のソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)が取り扱う案件には、運用期間が半年以上のものも多いのが現状です。
一方、Bankers(バンカーズ)は、4ヶ月程度の超短期ファンドも取り扱っています。
運用期間が短ければ、それだけリスクを減らせますし、投資資金が長い間拘束されることもありません。
半年から2年ほどまで運用期間の幅が広い
Bankers(バンカーズ)の案件は、主に半年から2年ほどまでと、運用期間の幅が広いです。
短期のみもしくは長期のみに絞っている運営会社もある中、Bankers(バンカーズ)は案件ごとに異なります。
運用期間の選択肢が広ければ、それだけさまざまな投資スタンスに対応してくれるということになるため、これは大きなメリットです。
商業手形割引と融資を組み合わせた日本初の融資型クラウドファンディングを取り扱う
利回りを高めるために、融資とは別に、商業手形割引を組み合わせてファンドを組成します。
商業割引手形の運用利回りは、状況などによって異なりますが、最高年8%程度の利回りも期待できることから、ファンド全体の予定利回りを高める効果があります。
商業割引手形は、ファンド組成会社に審査や分析など長年のノウハウが無いとファンド組入れることによりかえって危険度が増すケースがありますが、Bankers(バンカーズ)は前身の泰平物産株式会社創業以来40年にわたって手掛けてきた本業事業であり、他社が簡単に真似できない強みがあります。
根抵当権や譲渡担保設定など融資の保全をする
不動産・商業手形ファンドの融資先には保証を求めるのは当然として、根抵当権等を設定します。
また、診療・介護報酬債権を買い取る医療・介護事業者支援ファンドにおいても、借り手の入出金口座に質権設定し、さらに診療・介護報酬債権の譲渡担保設定し、国民健康保険や社会保険へ通知します。
あまり人気が無いので募集開始すぐに申込終了ということはない
利率が他のソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)よりも低めであることからなのか、それとも認知度が足りてないから、他のソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)に比べて、比較的余裕をもって申し込めます。
Bankers(バンカーズ)のデメリット
募集案件が少ない
サービス開始したばかりですので募集案件が少ないのが最大のデメリットです。
1年を超えるファンドがまだ取り扱っていない
将来的には24か月程度までのファンドを取り扱うとのことですが、運用期間1年を超えるファンドは現時点では取り扱った実績はありません。
現状においては、最長1年、最短4か月と比較的短期間のファンドばかりですので、中期的な投資案件を求める方にはデメリットです。
原則として入出金手数料が発生する
Bankers(バンカーズ)の口座へ振り込む際の振込手数料や自分の口座へ出金するときの振込手数料は、すべて投資家負担です。
自分の口座からBankers(バンカーズ)の口座へ振り込むときは、振込手数料無料の金融機関から行えば、負担ゼロになります。
一方、出金手数料をゼロにする方法はGMOあおぞらネット銀行の口座をお持ちであれば、手数料が無料になります。
運用資金が低廉な場合は、出金手数料よりも、分配金が少なくなる手数料負けするケースが発生しますので、GMOあおぞらネット銀行の口座を開設することをおススメします。
公式情報GMOあおぞらネット銀行
運営会社破綻した場合のリスクは当然ある
運営会社が破綻した場合は、出資したお金は満額返還されない可能性があります。
もちろん、これはバンカーズ以外のソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)に当てはまることです。
元本保証無し
当然ですが、元本保証はありません。これはクラウドファンディングや社債、さらに金銭信託なども同じです。
元本保証を求めるならば、銀行の定期預金(元本1,000万円まで)や国債を取引すべきです。
分配金が総合課税の対象
不動産投資型クラウドファンディングや融資型クラウドファンディングの利益分配金は、現在、「雑所得」となります。
「雑所得」は、総合課税扱いであり、分配金から、お客様の分配金から20.42%(所得税+復興特別所得税)の源泉徴収をした後、登録口座へ振り込みされます。
ただし、源泉分離課税でないため、原則確定申告が必要ですが、給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円以下の方は、確定申告は不要となります。
ちなみに、ファンド運営事業者は所得税法第225条に基づき、1月から12月までの間に確定した利益について「支払調書」を税務署に提出するため、確定申告が必要な人が正しい手続きをしていない場合は、税務署から調査や確認がくる場合があります。
バンカーズの年間取引報告書はいつ頃発行されるの?取得方法は?
バンカーズは、確定申告のために利用する支払調書を発行します。
バンカーズの会員専用ページにログイン後『各種書類』ページから、対象期間の「支払調書」をダウンロードできます。
支払調書には、毎年1月1日から12月31日までの間に確定した分配金の合計額が記載されていています。
バンカーズの評判は?
バンカーズの良い評判は、出資方法がセイムボード方式という点を評価する声や、融資先の情報がしっかりと公開されているという点が素晴らしいという声が多いです。
また、経営陣が信頼できるという意見もありました。一方悪い評判は、まだ実績が少ないという点を挙げる人や、途中解約できないのが不満という声が多いです。
ソーシャルレンディングでは、出資者から資金を集めるのですが、バンカーズではそれに加えて事業者も一部出資しています。
そのため、万が一貸し倒れになったときは一蓮托生となってしまうのです。その分、案件を慎重に絞り込んでいるため、貸し倒れが起こる可能性はかなり低くなるのです。
また、他のソーシャルレンディングでは融資を受ける企業の情報が不明瞭なことがあるのですが、バンカーズでは企業名や案件の詳細、事業内容、返済方法や原子、過去の不渡り内容など細かい情報まで公開しているため、しっかりと確認したうえで出資できます。
経営陣も三菱UFJ銀行の元代表取締役など、有名な証券会社や銀行の出身者が多いため、信頼できます。
ただし、バンカーズは2020年12月にサービスを開始したため、まだ実績が少ないという点が不安という声があります。
また、ほとんどのソーシャルレンディングと同じように、途中解約できない点に不満の声を上げている人もいます。
バンカーズの会員手数料などは?
Bankers(バンカーズ)の会員登録費用や会員維持費用などは一切かかりません。
出資したい案件はすぐに募集金額に達する場合がありますので、無料でアカウントを持っておけば、機動的に投資することができますので、先行して会員登録しておくことをおススメします。
バンカーズの会員登録手続きの日数は?
なお、Bankers(バンカーズ)は本会登録完了後2日から3日程度で手続きが終了します。
詳しい手続き内容は以下のページをご覧ください。
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Bankers(バンカーズ)の会員登録・口座開設方法や必要な本人確認資料さらに日数などを解説しました
融資型クラウドファンディングのBankers(バンカーズ)。 日本初めて商業手形割引を組み合わせたファンドを提供しています。この商業手形割引を組み合わせたファン ...
Bankers(バンカーズ)の募集商品一覧
Bankers(バンカーズ)の過去の募集した商品は以下のページをご覧ください。
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Bankers(バンカーズ)の募集商品の目標利回りや運用期間さらに募集金額などをお伝えします。 Bankers(バンカーズ)の募集商品一覧 No. ファンド名 ...
Bankers(バンカーズ)のファンドは利回り抑えめですが逆に手堅さを感じます
Bankers(バンカーズ)のメリットデメリットを解説しました。
利回りは、他の融資型クラウドファンディングに比べて抑えめの印象ですが、手堅さもあり、おススメです。
今後も新規ファンドの情報公開も予定されていますので、今のうちから投資家登録しておきましょう。
Bankers(バンカーズ)の公式情報はこちら
公式情報バンカーズ