東証上場している株式会社TSONが運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスのTSON FUNDING(ティーソンファンディング)。
その評判やメリットやデメリットを解説します。
不動産投資型クラウドファンディングとは?
通常のクラウドファンディングは、目的を持った企業が個人に対して、インターネットを通じて不特定多数の出資者からの資金提供を募るものですが、不動産投資型クラウドファンディングは、一般の投資家から資金を募り、集まった資金を利用して不動産の取得・運営を行うサービスです。
ここで得られた利益は、各投資家に配分されます。
メリット・デメリットはそれぞれ以下のとおりですが、詳しくは以下のページをご覧ください。
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株式投資型クラウドファンディングのメリットとデメリット
クラウドファンディングサービスは、大まかに分けると寄付型、購入型、ファンド型、融資型、株式投資型の5種類あります。 今回は、株式投資型クラウドファンディングのメ ...
不動産投資型クラウドファンディングのメリット
不動産投資型クラウドファンディングのメリットは以下のとおりです。
- 少額から不動産投資ができる
- 優先劣後スキームにより損失から保全される
- 現物不動産投資よりも手続きが少ない
- J-REITに比べて価格変動のリスクが小さい
- 投資物件の情報が把握できる
不動産投資型クラウドファンディングのデメリット
不動産投資型クラウドファンディングのデメリットは以下のとおりです。
- レバレッジの効果が薄い
- 人気が高いため実際に投資できない可能性がある
- 元本割れのリスクがある
- J-REITに比べて換金しにくい
TSONTSON FUNDING(ティーソンファンディング)の基本情報
- 会社名:株式会社TSON
- 代表者:荒木 健次
- 会社所在地:愛知県名古屋市中村区名駅三丁目22番8号 大東海ビル2階
- 会社設立:2008年8月20日
- 事業内容:企業の販売促進活動の企画業務、広告代理店業、土地活用、資産活用のコンサルティング・不動産売買仲介業務等
- 資本金:1億円
- 宅地建物取引業免許:愛知県知事(3)第21490号
- 建設業許可:愛知県知事免許(般-31)第107176号
- 不動産特定共同事業許可:愛知県知事第6号
公式情報TSON FUNDING(ティーソンファンディング)
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)のメリット
優先劣後構造を採用
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)では、優先劣後方式を採用しています。
これは、運営企業である株式会社TSONが一定割合投資することで、案件の運用がうまくいかなかった場合でも、元本や分配金の損失は運営会社が優先して負担する仕組みです。
よって、投資家は出資した元本、分配金が守られやすく、リスクを抑えながら運用できます。
途中解約可能
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)は、申請すれば案件の譲渡及び途中解約が可能ですが、やむを得ない事由の場合に限ります。
譲渡や中途解約の事務手数料は出資額の3%+消費税の手数料です。
他の不動産投資型クラウドファンディングの中には、途中解約ができず、一度案件に出資すれば、運用期間中は出金できないサービスもあるため、これは大きなメリットです。
独自開発の不動産AIを活用した物件選定
WEB上から収集した約300万件の不動産データを分析し市場の販売動向を把握できる独自開発した不動産AIを利用して、物件を選定しています。
東上場企業が運営
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)は、プロ投資家向け市場である東京証券取引所TOKYO PRO Market上場している株式会社TSONが運営しています。上場企業は、投資家向けに定期的に財務状況を報告する義務がありますし、常に厳しい株主の目にさらされています。そのため、運営においても、未上場企業以上に社内の管理体制が整っていると考えられるため、返済遅延やデフォルトの心配は少ないでしょう。
比較的短期案件が多い
不動産投資型クラウドファンディングには、賃貸収入を狙ったインカムゲイン型の案件も多いため、一般的に長期間の投資案件が扱われやすいです。ただ、TSON FUNDING(ティーソンファンディング)の案件は1年以内と、比較的短期の案件が多いです。期間が短ければ、資金が手元を離れる期間が減るため、必然的にリスクも小さくなります。また、短期間で資金が回せるということは、資金の流動性も上がります。
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)のデメリット
不動産投資型クラウドファンディングに比べて利回りが低め
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)で募集されている案件の年間利回りは、6%程度が多いです。
これは、TSON FUNDING(ティーソンファンディング)が他のサービスと比較して、少額参加やリスクを抑えた投資を優先していることが理由です。
他の不動産投資型クラウドファンディングの中には、10%を超えるような種類もあるため、高利回りを期待する方にはあまり向いていません。
法人口座を開設できない
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)は現時点では法人口座を開設することはできません。
元本保証ではない
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)は、リスクを抑えた運用を期待できる不動産投資型クラウドファンディングですが、元本や利回りが保証されているわけではありません。
これまで、元本割れの案件は出ていませんが、経済状況や運用成績によっては分配金が変動したり、元本が減少したりするリスクがあるため、注意しましょう。
分配金が総合課税の対象
不動産投資型クラウドファンディングや融資型クラウドファンディングの利益分配金は、現在、「雑所得」となります。
「雑所得」は、総合課税扱いであり、分配金から、お客様の分配金から20.42%(所得税+復興特別所得税)の源泉徴収をした後、登録口座へ振り込みされます。
ただし、源泉分離課税でないため、原則確定申告が必要ですが、給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円以下の方は、確定申告は不要となります。
ちなみに、ファンド運営事業者は所得税法第225条に基づき、1月から12月までの間に確定した利益について「支払調書」を税務署に提出するため、確定申告が必要な人が正しい手続きをしていない場合は、税務署から調査や確認がくる場合があります。
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)の年間取引報告書はいつ頃発行されるの?取得方法は?
確定申告のために利用する支払調書は、当然、TSON FUNDING(ティーソンファンディング)も発行しています。
翌年2月ごろまでに、TSON FUNDING(ティーソンファンディング)のマイページにログイン後支払調書をダウンロードできます。
支払調書には、毎年1月1日から12月31日までの間に確定した分配金の合計額が記載されていて、翌年の1月~2月上旬頃に発行されます。
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)の評判は?
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)の良い評判は、想定利回りが他社より高水準である点を評価する声があります。
現時点で募集されたファンドは全て想定利回りが6.7%に設定されていて、実際に運用が終わったファンドでは想定通りの分配が完了しています。想定利回りが5%以下のソーシャルレンディングも多いため、比較的高めといえるでしょう。
他には、運営会社が上場企業という安心感が素晴らしいという声も多いです。
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)を運営する株式会社TSONは、TOKYO PRO Marketに上場している企業です。上場することで、IR情報の開示義務を負うなど情報開示をする必要性が生じて情報収集もしやすくなるため、安心感があります。
また、途中で解約することができるので安心、という声もありました。
ソーシャルレンディングは途中で解約できないことが多いのですが、手数料を支払うことで途中解約が可能となっているため、投資資金を動かしたくなった時も安心です。
一方悪い評判は、最低投資金額が5万円という点があります。
不動産投資型クラウドファンディングの中には、1万円から投資できるものも少なくありません。元々は50万円以上だったのが5万円からと大きく引き下げられたのですが、それでも高いと感じる人はいるでしょう。
他には、劣後出資分が20%から10%に落ちているのが気になる、という意見もありました。
劣後投資分は投資家の出資分を守るものでもあるので、少なくなると不安になる人もいるようです。
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)の会員及び出資者登録方法は?
公式情報TSON FUNDING(ティーソンファンディング)
会員登録
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)の公式ページにある「会員登録」もしくは「無料会員登録」をクリックもしくはタップします。
メールアドレスで会員登録画面でメールアドレスとパスワードを入力し、「登録する」をクリックもしくはタップします。
入力したメールアドレス宛に認証用メールが届くので認証用URLをクリックもしくはタップします。
必要情報の登録と本人確認資料のアップロード
マイページにログインし、出資者登録のため必要情報を登録し、本人確認資料として身分証明書(運転免許証(都道府県公安委員会発行のもの)、パスポート、健康保険証、国民年金手帳など)をアップロードします。
本人確認ハガキの受領
審査後に本人確認ハガキが送付されるので受領します。
マイページログインのうえ、ハガキに記載されている「本人確認ID」を入力すると出資者登録完了です。これでプロジェクトに出資応募することができます。
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)の出資者登録に必要な本人確認書類
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)の出資者登録の際、以下の書類などの身分証明書の画像が必要です。あらかじめスマートフォンやデジタルカメラで撮影して用意しておくと便利です。
- 運転免許証(都道府県公安委員会発行のもの)
- パスポート
- 健康保険証
- 国民年金手帳
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)の出資者申込から取引開始までの日数
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)の出資者登録完了は、住所の確認のためハガキを受け取らないといけません。
現状は、申込から発送まで1週間程度かかるので出資しようと思っている方は余裕をもって出資者登録した方が良いでしょう。
FUNDROPの公式情報はこちら
公式情報TSON FUNDING(ティーソンファンディング)