本サイトはプロモーションが含まれています

広告 定期預金

政策金利残高にマイナス金利が適用となったんだから、いっそのこと普通預金などの金利を0%にしないのはなぜか?

2016年2月4日

 先日、ソニー銀行の普通預金の金利が0.001%になったことをお伝えしましたが、すずめの涙ほどの金利ならば、いっそのこと0%にしてしまえばよいのではないかとのごつぶやきが見受けられました。

また、大先輩ブロガーのNightWalker's Investment Blogの管理人、かつ仙人様でいらっしゃるNightWalkerさんも同じようなことをブログで言及されていらっしゃいます。

ここまできたら潔くゼロにすれば良いのに。

マイナス金利 MMF瞬殺剣と風雲預金金利の巻: NightWalker's Investment Blog

確かにそうなんですが、できない事情があるのではないかとちと考えてみました。ソニー銀行に裏を取ったわけではなく、管理人の勝手な妄想ですがお付き合いください。

普通預金を0%にできない理由は?

最初に考えたことは預金保険制度です。この制度により普通預金の金利を0%にできなかったのかなと最初に思いました。

AGクラウドファンディング

預金保険制度とは?

国内の金融機関は、外国の金融機関の一部を除いてほとんどが、預金保険制度の対象です。預金保険制度の対象となる金融機関が破綻した場合に、預金保険の対象となる預金は、預金保険機構によって保護されます。

預金保険の対象となる預金は?

預金保険の対象となる預金は以下のとおりです。

  • 決済用預金(無利息、要求払い、決済サービスという3要件を満たす預金)
    →金融機関破綻時に全額保護となる
  • それ以外の預金等
    →金融機関破綻時にその金融機関ごとに預金者1人当たり元本1,000万円までとその利息等が保護となる
お金
預金保険制度によるペイオフ(預金保護)の仕組などの内容や預金保険の対象などを徹底解説

預金保険制度というものがあります。銀行などの金融機関が万が一破綻した場合に、一定額の預金などを保護する制度で、金融業界の信用秩序を維持することを目的として、預金 ...

普通預金の金利を0%にすると全額保護の対象に

普通預金の金利を0%にすると決済用預金の要件を満たしますので、全額保護対象となると思います。別に、問題無いかとお考えになるかと思いますが、預金保険制度の預金保険料というものが出てくるとそうは問屋がおろしません。

預金保険料とは?

この預金保険料は、預金保険機構の活動資金や資金援助、さらに保険金支払等の原資となるものであり、預金保険の対象金融機関が預金保険機構に支払います。

具体的には、一般預金等及び決済用預金の毎に、前事業年度の預金保険による保護の対象となる預金等の残高(営業日平残)に預金保険機構があらかじめ定めた預金保険料率を乗じて預金保険料を算出して支払います。

また、決済用預金と一般預金等は預金保険料率が異なり、具体的な料率以下のとおりです。

現時点の預金保険料率

  • 決済用預金の保険料率:0.054%
  • 一般預金等の保険料率:0.041%

ということで、普通預金の金利を0%にすると預金保険料が増える

よって、普通預金の金利を0%にすると、預入者に支払う利息が減りますが、預金保険料率が上がるため、預金保険料が増え、余計なコストを金融機関が負担しなければなりません。

例えば、普通預金金利を0%にした場合、支払利息の減少は、0.020%が0%と普通預金残高に0.020%乗じた額が減少しますが、普通預金預金保険料率が0.041%から0.054%へと普通預金残高に0.013%乗じた額が増えます。つまり、普通預金の金利を0%に下げても、預金保険料が増えるため、あまり効率が良くありませんし、評判も悪くなるという悲惨な結果になります。

普通預金の金利を0%にできなかったのはこのあたりが理由かなと思います。

そもそもハード面でも対応しているかどうか

また、マイナス金利など想定もしてなかったはずですので、各金融機関の基幹システムは、預金保険の納付準備資料作成時に決済用預金(当座預金)、それ以外の預金(定期預金や普通預金など)の区分けができていますが、ソニー銀行は当座預金が無く、決済用預金というものが確かないはずです。

この仮説が正しければ、システム的に対応していないため、基幹システム改修費用もばかになりません。(まあ、手作業でやれば良いのでしょうが、手作業での預金保険料の算出は、金融機関が定めた行内の規定に引っかかったりして、その規定の変更に余計なコストがかかる恐れがあるかもしれません。)

まとめ:0%にできなかった理由は、預金保険料の増加と基幹システムの変更回避のためか?

ということで、普通預金の金利を0%にできなかった理由は、預金保険料の増加と、基幹システムの変更などが大変だからという2点です。

何度もいいますが、ソニー銀行に直接確認したわけではありませんので、違う可能性があります。今回の記事は、居酒屋の話題程度とお考えくださいませ。

お友達にソニー銀行の方がいらっしゃったら、いろいろ聞いてみるのも良いかもしれません。ただし、「お前の銀行は、クソみたいな金利にしやがって、そもそも0.001%は酷すぎるだろ」とつかかって、険悪な雰囲気にならないようにお願いします。

ネットバンクなどの普通預金の金利ランキング金利について

多くの銀行の普通預金は0.001%となりましたが、それに比べて20倍から100倍の金利を出す金融機関はまだあります。ネットバンクの普通預金の金利のランキングでチェックしてみてください。

ネットバンクや地方銀行や信用金庫のインターネット支店の普通預金の金利ランキング【随時更新版】

全国どこに住んでいても口座開設可能かつインターネットを利用して取引可能なネットバンクや地方銀行や信用金庫などのインターネット支店の普通預金の金利ランキングを公表 ...

【追記】マイナス金利導入後に、普通預金の金利を0.001%に引き下げた主な金融機関

マイナス金利導入による普通預金金利引き下げのまとめ(メガバンク・ネットバンク・ゆうちょ銀行・信託銀行・地方銀行)

マイナス金利が導入されてから普通預金金利の見直しが続いていますので、先日の地方銀行の定期預金の金利の引き下げのまとめに続いて、普通預金の金利の見直しのまとめを、 ...

【参考】マイナス金利導入で定期預金などの金利を下げた金融機関はこちらです

マイナス金利の導入により定期預金や普通預金の金利の引き下げを断行した金融機関は以下のページでまとめましたのでご覧ください。

マイナス金利導入による定期預金や普通預金の金利引き下げや募集中止、キャンペーン期間変更など金融機関の対応のまとめ

マイナス金利による定期預金の引き下げネタが多くて霹靂されている方も多いと思いますが、アップしている管理人もぶっちゃけ大変です。(じゃあ紹介しなきゃ良いのではない ...

【参考】他の金融機関から定期預金の資金を振り込む時の手数料を無料にできる銀行はこちら

定期預金の資金を他の金融機関から移動させるときに、振込手数料を支払っていませんか?

他行宛振込手数料が無料になる金融機関は、たくさんありますので、利用しないともったいないですよ。

詳細は以下のページをご覧ください。

資産形成や貯金
5分で分かる他行宛振込手数料が無料になる銀行や信託銀行などの全26サービスまとめ

他行宛振込手数料が無料となる銀行や信託銀行、さらに労働金庫などのサービスをまとめました。全部で26サービスです。 一般的に他行宛振込手数料は、インターネットバン ...

 

ぜひシェアお願いします

AGクラウドファンディング

この記事を含めて当ブログはリンクフリーです。もし参考になったらリンクしてかまいません。

また、気に入った記事はシェアしてください。ブログ更新の励みになります。

当ブログはキャンペーン屋の名にかけて、金融機関などのキャンペーンを紹介していきます。

いち早く情報を手に入れたい方は、RSS登録やtwitterアカウントのフォローをおすすめします。

feedlyfeedlyに登録する

RSSRSSを表示する

Twitter管理人の twitterアカウント(@Spike_komainu)をフォローする

Facebook1億円を貯めてみよう!フェイスブックページにいいねする

情報提供情報提供するとプレゼント

役立つサイト

金融庁

日経新聞 金融機関ニュース

日本銀行 Bank of Japan

相互リンク

Amazonギフト券が貰える


[お願い]記事の内容については正確性に努めていますが、紹介した定期預金やキャンペーン、イベントなどを利用・参加する場合は、必ず公式情報をご確認ください。
当ブログは、掲載情報の誤表記、読者の錯誤並び掲載情報入手時期による機会損失等により被った損害について一切の責任を負いかねます。 さらに、それらを起因とした苦情を、キャンペーン等実施元である金融機関や団体に対して行わないでください。


  • この記事を書いた人
  • 最新記事

すぱいく(キャンペーン屋)

長年の銀行やネット証券の利用の経験や実際の投資体験をもとに高利の定期預金や金融機関キャンペーン情報満載のブログを運営する管理人。キャンペーン屋、週刊現代女性セブンさらに日経ヴェリタスなどでコメントする定期預金ウォッチャー。投資信託積立マニア。 画伯マネージャー。投信ブロガーが選ぶFOY懇親会実行委員。恐妻家友の会会長。投資は、投資信託、現物株、ETF、金、プラチナ、FX、くりっく株365など。 すぱいくの自己紹介 | 1億円を貯めてみよう!chapter2

よく読まれている記事

1

不動産投資型クラウドファンディングのCOZUCHIが当ブログ限定のキャンペーンをスタートしました。登録&エントリーの2つでAmazonギフト券が貰えます。 詳細 ...

2

現在実施中のクラウドファンディングサービス新規会員登録キャンペーンをまとめて紹介します。 管理人オススメは、わずか1取引で現金が貰えるオススメのキャンペーン(岡 ...

3

株式会社シーラが運営する不動産投資型クラウドファンディングサービス「利回りくん」が新規登録などで楽天ポイントが貰えます。 詳細を確認してみましょう。 利回りくん ...

4

KASUMI(カスミ)というスーパーで買物すると大変おトクになるKASUMIカードというイオン系のクレジットカードがあります。 そのKASUMIカードが新規入会 ...

5

過去に紹介した銀行や証券会社などの口座開設キャンペーンをまとめました。このページは随時更新していきます。 ネットバンクの口座開設キャンペーン 銀行系の口座開設キ ...

ユニバーサルスタジオジャパン 6

ユニバーサル。スタジオ・ジャパンが大変おトクになるクレジットカードのイオンカード(ミニオンズ)。 イオンカードの特典に加えて、イオンシネマが1,000円で鑑賞で ...

7

岡三オンラインが当ブログとタイアップした新規口座開設キャンペーンを実施中です。 キャンペーンコード入力、岡三オンラインの口座開設さらに1回以上の取引で現金3,5 ...

8

当ブログで紹介したキャンペーンの中でも今月末あたりに終了になるキャンペーンをまとめてピックアップします。 三菱UFJ銀行 Eco通帳に切り替えで1,000円プレ ...

-定期預金
-,