ENEOSカードCのメリット・デメリットを解説します。
※ENEOSカード公式情報はこちら
ENEOSカードC(キャッシュバック)の概要
- 国際ブランド:VISA、JCB
- 年会費:初年度年会費無料、次年度以降年1250円(税別)
- 発行手数料:無料
- 還元ポイント:なし
- 基本還元率:0%
- 発行できる方:原則として高校生を除く18才以上で、電話連絡の可能な方
ENEOSカードC(キャッシュバック)の特徴
ENEOSカードCはトヨタファイナンスのクレジットカード
ENEOSカードCは、トヨタ自動車グループの「トヨタファイナンス」が発行しているクレジットカードで、ブランドはVISAとJCBの2種類から選べます。
ENEOSカードCは、その名前のとおり、全国のJX日鉱日石エネルギーグループのガソリンスタンド、つまりエネオスガソリンスタンドの利用と、自動車関連のアフターケアに特化したクレジットカードです。
ENEOSカードは3種類あり
ENEOSカードには3種類のカードがあり、今回紹介するのが「C(キャッシュバック)」です。ポイントは付与されませんが、使えば使うほどガソリン代がお得になるカードです。他には年会費無料で1番多くの方が利用している「S(スタンダード)」、ポイント還元に特化している「P(ポイント)」があります。今回紹介する「C(キャッシュバック)」は、エネオスガソリンスタンドでの給油回数・給油量が特に多い方向けのクレジットカードです。
家族会員も永年年会費無料で2名まで作成
ENEOSカードCは本人会員と同姓で同居している、高校生を除く満18才以上の配偶者・親・子供、2名まで家族会員となって、家族カードが作れます。家族カードは永年年会費無料です。
家族カードの利用金額は本会員カードの利用金額とまとめて引き落としされ、ポイントも合算されます。
ETCカードの発行費用や年会費は無料
高速道路・有料道路の料金所をスムーズに通過できるETCカードが無料で発行できます。年会費も永年無料で、使えます。家族会員にもETCカードを発行でき、そちらも発行手数料・年会費ともに無料です。
ENEOSカードC(キャッシュバック)の還元はガソリン値引き
エネオススタンドで月間利用額に応じた値引きがされる
ENEOSカードCをエネオススタンドで使うと、月間利用額に応じて翌々月の値引き額が決まります。最大で1Lあたり7円値引きされ、月の割引対象の上限は150Lまでです。灯油はいつでも1Lあたり1円値引きされます。
入会後の当月、翌月については1Lあたり2円が値引きされます。月間利用額に応じた値引き額は以下のとおりです。
月間利用額 | 1Lあたりの割引額 |
---|---|
10,000円未満 | 1円 |
10,000円以上20,000円未満 | 2円 |
20,000円以上50,000円未満 | 4円 |
50,000円以上70,000円未満 | 5円 |
70,000円以上 | 7円 |
スタンドによっては会員価格からも割引になる
さらに、ENEOSカード(S・P・CいずれでもOK)で支払えば、多くのエネオスのガソリンスタンドにおいて、ガソリン価格が会員価格となり、スタンドによって異なりますが1円から4円程度安くなります。会員価格からさらに2円割引になります。
ただし、全てエネオスガソリンスタンドが会員価格を提示しているわけではないのでご注意ください。ちなみに会員価格がないエネオススタンドでの利用は楽天カード(ENEOSでの利用で2%還元)が有利です。
ENEOSカードCのキャッシュバックサイクル
ENEOSカードCのキャッシュバックサイクルは、カードのクレジット支払いを利用してからキャッシュバックされるまで、4ヶ月のサイクルになります。
当月にカードを利用した金額に応じて、1ヶ月後に値引き単価が決定します。2ヶ月後にクレジット支払いを利用してガソリン、軽油を購入し、3ヶ月後に値引き単価が適用されてキャッシュバックがされます。
還元率はガソリンの価格によって以下のように変動します。
価格 | 1円/L | 2円/L | 4円/L | 5円/L | 7円/L |
---|---|---|---|---|---|
80円 | 1.25% | 2.50% | 5.00% | 6.25% | 8.75% |
85円 | 1.18% | 2.35% | 4.71% | 5.88% | 8.24% |
90円 | 1.11% | 2.22% | 4.44% | 5.56% | 7.78% |
95円 | 1.05% | 2.11% | 4.21% | 5.26% | 7.37% |
100円 | 1.00% | 2.00% | 4.00% | 5.00% | 7.00% |
105円 | 0.95% | 1.90% | 3.81% | 4.76% | 6.67% |
110円 | 0.91% | 1.82% | 3.64% | 4.55% | 6.36% |
115円 | 0.87% | 1.74% | 3.48% | 4.35% | 6.09% |
120円 | 0.83% | 1.67% | 3.33% | 4.17% | 5.83% |
125円 | 0.80% | 1.60% | 3.20% | 4.00% | 5.60% |
130円 | 0.77% | 1.54% | 3.08% | 3.85% | 5.38% |
135円 | 0.74% | 1.48% | 2.96% | 3.70% | 5.19% |
140円 | 0.71% | 1.43% | 2.86% | 3.57% | 5.00% |
145円 | 0.69% | 1.38% | 2.76% | 3.45% | 4.83% |
150円 | 0.67% | 1.33% | 2.67% | 3.33% | 4.67% |
155円 | 0.65% | 1.29% | 2.58% | 3.23% | 4.52% |
160円 | 0.63% | 1.25% | 2.50% | 3.13% | 4.38% |
165円 | 0.61% | 1.21% | 2.42% | 3.03% | 4.24% |
170円 | 0.59% | 1.18% | 2.35% | 2.94% | 4.12% |
175円 | 0.57% | 1.14% | 2.29% | 2.86% | 4.00% |
180円 | 0.56% | 1.11% | 2.22% | 2.78% | 3.89% |
185円 | 0.54% | 1.08% | 2.16% | 2.70% | 3.78% |
その他の特徴
電子マネー「QUIC Pay(クイックペイ)」の紐付け可能
ENEOSカードCには、電子マネー「QUIC Pay(クイックペイ)」を紐付して利用することができます。「クイックペイ」は入会金も年会費もなく、エネオスガソリンスタンド以外にも、全国の支払い対応店で利用できます。
ガソリンスタンドだけでも、エネオス、昭和シェル石油、エッソ・モービル・ゼネラル石油で「クイックペイ」が使えますし、コンビニではほぼすべてのチェーンで、「クイックペイ」が使えます。
「クイックペイ」の利用代金は、ENEOSカードCの利用請求額に一括されます。なお、カード決済でなく、ENEOSカードCに紐付けした電子マネーでの支払いでも、エネオスのガソリンスタンドでの割引が適用されます。
店頭の「クイックペイ」端末にかざすだけで、サインや暗証番号もいりませんし、後払い方式のため、事前にチャージする必要もありません。
「クイックペイ」は「クイックペイモバイル」、「クイックペイ一体型カード」、「クイックペイ専用カード」の3タイプがあり、スマートフォンや携帯電話でさっと買い物させたい、財布の中のカードを減らしたいというようなそれぞれのニーズに合わせた形を選べます。
エネオスロードサービスを無料で受けることができる
ENEOSカードには、年会費無料で、「エネオスロードサービス」がついていて安心です。24時間365日使えますし、全国で9600か所もの出動拠点とネットワークを確保しているので、電話をしてから30分~1時間以内に対応してもらえます。
対象車両は、車両総重量3t以下の自家用4輪車です。無料でしてもらえる内容は、10kmレッカーサービス、30 分以内の路上修理(キー閉じ込み開錠、バッテリージャンピング、タイヤパンク時の交換作業、落輪時の引き上げ作業、ガス欠時給油作業など)です。
「ENEOSカードアプリ」を使えば、GPS機能で所在地もフォローされ、緊急時の連絡が簡単にできます。
カーコンビニ倶楽部で5%割引に
ENEOSカードで「カーコンビニ倶楽部」を利用すれば、愛車の傷やヘコミを修理したときの費用が5%割引になるサービスもあります。
レンタカー代も割引に
オリックスのレンタカーネットワーク(オリックスレンタカー、レンタカージャパレン、エックスレンタカー)の利用料金が10%割引になるサービスがついていて、ドライバーの方にとってはうれしいサービスです。オリックスレンタカーは全国800カ所で展開されています。
カード盗難紛失保険付
ENEOSカードCの付帯保険は、カード盗難紛失保険のみです。カードを紛失したり、盗難に遭った場合、届け日の60日前からさかのぼり、不正使用された際の損害金を補償します。
緑化推進活動に貢献できる
ENEOSカードでENEOSサービスステーションを利用した金額の0.01%(社)国土緑化推進機構へ寄与されます。森を守る活動に役立てられています。
ENEOSカードC(キャッシュバック)のメリット
エネオスガソリンスタンド11万箇所でおトクに利用可能になる
カードの利用金額を気にせずに、本当にエネオスを利用したいときだけ利用するというスタンスでいられるので、給油用専用クレジットカードとして気軽に持つことができます。
エネオスのガソリンスタンドは国内11万カ所という随一の店舗数で、農村地域でも多くの加盟店がありますので、どこに旅行しても困ることは少ないと思います。
会員価格のコンボでガソリン代が5%程度の割引になる
会員価格を提示しているエネオスガソリンスタンドにおいて、4円引きであれば、6%から5%程度の割引も可能です。
ロードサービスが無料で利用可能
年会費無料で「エネオスロードサービス」がついていて、JAFなどのロードサービスに入会されてない方、加入している自動車保険にロードサービスがついていない方には、うれしいサービスです。
ENEOSカードC(キャッシュバック)のデメリット
エネオススタンドの給油料金はキャッシュバックの対象外
エネオスガソリンスタンドでの給油料金については、ENEOSカードCのキャッシュバックの対象外となっています。
ポイント還元がない
ENEOSカードCには、ENEOSカードSやENEOSカードCのようなポイント還元のシステムがありません。従って、ENEOS以外の店舗で利用しても恩恵を受けられない所がデメリットです。
ENEOSカードCはポイント還元のシステムがない分、ENEOSでの割引に特化しているカードです。毎月ENEOSで20,000円以上を利用するという方にとっては、他の2種類よりも秀でています。
ただし3種類のENEOSカードの中で1番使いにくいカードと言えるので、必要性を感じない方も多いでしょう。
ショッピング保険や旅行保険無し
ガソリンスタンドの利用や自動車関連のアフターケアに特化したクレジットカードで、一般的なクレジットカードに見られるようなショッピング保険や海外旅行保険はついていません。
ENEOSカードC(キャッシュバック)を作成した方が良い方
エネオスをよく利用する方
自動車を運転する方なら、全国に11万カ所も展開されているエネオスのガソリンスタンドは利用する機会が多いことと思います。
特にエネオスのガソリンスタンドが近所にあり、よく使っている方は、給油のたびに割引の単価で利用できますし、エネオスのガソリンスタンドのヘビーユーザーであればあるほど、割引額は大きくなります。逆に月にそれほどガソリンを使うことがないという方は、ポイントが貯まる別のENEOSカードを作った方がいいでしょう。
割り切って給油専用サブカードと利用するのが良いかも
カードを利用してもポイントが貯まらないENEOSカードCは、ETCカードやロードサービスが欲しい方やガソリン代を節約したい方がサブカードとして使うのもひとつの方法だと思います。年会費が4,000円かかるJAFと同じ程度のサービスを利用できるのが大きいので、JAFに入るくらいならばENEOSカードCの入会をオススメします。
ただし、毎月の給油量が少ない場合は、「ENEOSカードS」や「ENEOSカードP」などポイント還元がされるカードを利用しましょう。以下の一定金額を下回る方ならばENEOSカードSが適しています。
- 1Lあたり130円想定時:年間ガソリン購入額90000円以下
- 1Lあたり140円想定時:年間ガソリン購入額87000円以下
- 1Lあたり150円想定時:年間ガソリン購入額78000円以下
他の2種類と比べても仕組みが複雑なカードなので、交換減のキャッシュバックをするのはかなりの知識と技術が必要です。
ENEOSカードの公式情報はこちら
エネオスカードのみの比較となりますが公式サイトにも、自分にどのカードが合っているか診断するコーナーがありますで、ご興味のある方は以下の公式ページでチェックしてみてください。
【参考】自動車によく乗る方にオススメのクレジットカードはこちらもチェック
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