先日の報道通り、証券取引等監視委員会がアブラハム・プライベートバンク(株)に対する検査結果に基づき、内閣総理大臣及び金融庁長官に行政処分をするよう勧告しました。
「いつかはゆかし」に処分勧告 NHKニュース
勧告内容は、証券取引等監視委員会のHPで閲覧できます。
アブラハム・プライベートバンク株式会社に対する検査結果に基づく勧告について:証券取引等監視委員会
全文読むと、アブラハム・プライベートバンク(株)の違反行為は予想以上でした。
全文掲載しても意味が分からないところがあるかもしれないので、すぱいく@管理人が超フランク訳してみます。
証券取引等監視委員会(以下「俺」)がアブラハム・プライベートバンク(「アブラハム」)を検査したら、法律違反みっけたので、安倍ちゃんと畑中君にアブラハムに処分しろとすすめたよ
アブラハムは、投資助言・代理業の登録業者で、アブラハムと契約したお客さんに投資助言として、客の投資意欲をヒアリングして、中立・客観的な立場で海外ファンドを説明して、希望したお客さんに申し込み方法を助けてあげてると言ってんだよね。
最近は、アブラハムは、広告宣伝費を使いまくって、テレビCMや電車広告出して、お客さん集めまくったんだよ。
でも、俺が調べたら、なんと法律違反があったんだよ。
まずは、登録しないで海外ファンドを募集しちゃってることだ。
アブラハムは海外ファンドの募集していて、平成22年8月から平成25年5月までの間に少なく見積もっても2792人の顧客が、海外ファンドを買ったんだよ。
アブラハムは、お客さんに海外ファンドの取得を助けているといってるけど、アブラハムの役員が株主となって、海外につくった会社のSagacious Trend International Co.,Ltd.(以下「サガトレ」)が、海外ファンドの運用会社からからアブラハムがお客さんに紹介した海外ファンドの分だけ報酬もらってたんだ。
しかも、アブラハムの親会社のアブラハム・グループ・ホールディングス(以下「親アブラ」)にその報酬を流してたんだよね。
俺がアブラハムとサガトレと親アブラを良く調べたら同じ穴のムジナじゃなくて、一心同体だったよ。
違う会社だからいいじゃないっていう言い訳は俺には通じないんだよね。
違う会社でも実際は一心同体なら同じ会社ってみなすのが俺の考え。
よって、アブラハムは、海外ファンドを募集していることになるんだな。
アブラハムは投資助言・代理業の登録しかしていないんだから、金融商品取引業の登録変更をせずに、こんな募集をしてるのは、法律違反なんだよ。(金融商品取引法第29条)
次はアブラハムの広告の話だよ。
まずは雑誌広告からいくね。
「いつかはゆかし」の雑誌広告は、「国内外の主要積立商品比較」というタイトルで、「いつかはゆかし」は平均利回りが15.34%と最も高いパフォーマンスを上げているっていったんだよね。
でもね、そんなにすごいパフォーマンスをあげたファンドをお客さんに紹介したこともないんだよね。
当然、お客がその圧倒的なパフォーマンスのファンドを買ったこともないんだよね。
これってちがうんじゃないの?
次は「いつかはゆかし」のHPだよ。
「類似の資産運用サービスと比較した場合、アブラハム・プライベートバンク株式会社の手数料は、業界最安値でございます。」なんて言ってるけど、ぶっちゃけ、アブラハムはもっと安い助言手数料のサービスがあるのを知っていたんだよね。
驚くことに、その安いサービスを敢えてハブにして、アブラハムよりも高い手数料の会社と比較してたんだよ。
こんなことを分かってしまった俺自身がびっくりしたよ。
あと、「金融機関や運用会社から販売手数料等はもらっていません。」って書いちゃってるけど、
俺が調べて言ったとおり、海外ファンド運用会社からキックバック貰ってんじゃん。
こんな広告を出しちゃうのは、まじ法律違反だよ。(金融商品取引法第37条第2項)
最後に、もっとすごいネタあるんだよね。
平成23年3月にアブラハムと投資顧問契約したお客さんが、それなりに高い想定利回りを助言して、投資したんだよ。
でも、投資してみたら、そんな想定利回りなんかよりも低い利回りしかいかなかったんで、アブラハムにクレーム言ったんだよね。
そしたら、アブラハムは、そのお客さんからもらった2年分の助言報酬9,397,882円はいりませんって、返しちゃったんだよ。
約940万も返すって太っ腹だよね。
でもね、みんなも知ってるとおり、投資助言業をやる者は、助言したお客さんの取引した利益を増やすために、投資助言業者のお財布からお金をあげるのはだめなんだよ。
こんなことしちゃあ、法律違反だよね。(金融商品取引法第41条の2第5号違反)
こんなにたくさんの法律違反があったんだから、安倍ちゃんと畑中君は、この勧告に従って行政処分してね。
かしこ。
意訳ですのでご容赦を
一部において、正確に訳していないところがあるかもしれません。ご容赦くださいませ。
それにしても、証券取引等監視委員会の調査が結構精密だったので驚きました。
2日連続でアブラハムネタになってすまんこってす。