融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)のサービスを提供しているオルタナバンク(旧SAMURAI FUND)。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)は、証券会社のSAMURAI証券株式会社が運営する融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)です。
そのオルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の評判やメリットやデメリットさらに口座開設できる人や口座開設手順を解説します。
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)とは?
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)とは、不特定多数の投資家からインターネット上で出資資金を募集し、その資金を企業などの資金需要者に貸し付けるサービスをいいます。
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)の運営会社は、金融庁から第二種金融商品取引業の登録を受けていて、同時に貸金業法上の貸金業者でもあります。
投資家には、資金需要者から運営会社に支払われる貸付利息をもとに配当が支払われ、運用が終了すると元本が返還される仕組みです。
メリット・デメリットはそれぞれ以下のとおりですが、詳しくは以下のページをご覧ください。
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ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のメリットとデメリットやおススメの運営会社をまとめて比較
投資型クラウドファンディングの中で投資累計額が多いのは、融資型クラウドファンディングつまりソーシャルレンディングです。 今回は、そのソーシャルレンディング(融資 ...
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のメリット
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のメリットは以下のとおりです。
- 少額から投資ができる
- 利回りが高い
- 元本の価格変動がない
- 短期運用も可能
- 運用の手間がかからない
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のデメリット
ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のデメリットは以下のとおりです。
- 人気が高いため実際に投資できない可能性がある
- 元本割れのリスクがある
- 中途解約できない
- ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)事業者の不祥事や倒産リスクがある
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の基本情報
- 会社名:SAMURAI証券株式会社
- 代表者:代表取締役 山口慶一
- 会社所在地:東京都港区赤坂二丁目17番46号 グローヴ 4階
- 会社設立:2002年2月
- 事業内容:第一種・第二種金融商品取引業
- 資本金:240,090,016円
- 登録番号:第一種・第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第36号
- 加入協会・基金:日本証券業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、日本投資者保護基金
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)のメリット
証券会社が運営している
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)は、ソーシャルレンディングでは珍しく証券会社が運営しています。
また、運営会社の「SAMURAI証券株式会社」は、第1種金融取引業という信頼性の高い許認可を得ています。
金融庁の監視のもと、金商法に基づいてコンプライアンスや自己資本比率などの徹底が図られ、厳しい財務基準で運営されているため、安心して利用できます。
超短期(3ヶ月程度)ファンドもある
他のソーシャルレンディングが取り扱う案件には、運用期間が半年以上のものも多く、期間が長ければ長いほど、すぐに運用を終えるのは難しいです。
一方、オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)は、3ヶ月程度の超短期ファンドも取り扱っています。
運用期間が短ければ、それだけリスクを減らせますし、投資資金が長い間拘束されることもありません。
半年から2年ほどまで運用期間の幅が広い
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の案件は、主に半年から2年ほどまでと、運用期間の幅が広いです。
短期のみもしくは長期のみに絞っている運営会社もある中、オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)は案件ごとに異なります。
運用期間の選択肢が広ければ、それだけさまざまな投資スタンスに対応してくれるということになるため、これは大きなメリットです。
日本保証 保証付きファンドを取り扱っている
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)は、「日本保証 保証付きファンド」を取り扱っています。
これは、もし貸付先の返済が滞ったとしても、「株式会社日本保証」が代わりに投資家へ返済してくれるという保証付き案件です。
ちなみに、日本保証は地方銀行を中心に期間保証を行っている貸金業者で、財務状況も健全であるため、このファンドへの投資はとても低リスクだと言えます。
遅延・元本毀損なし
他のソーシャルレンディングには、過去に遅延や元本毀損が起こってしまったところもありますが、オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)は旧体制を含め、これまで一度も発生していません。
今後、遅延や元本毀損が起こらないという保証はありませんが、現時点で回収率100%という実績を残しているのは大きなメリットです。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)のデメリット
保証、担保、返済方法はファンドごとに異なる
多くのソーシャルレンディング運営会社は、一律で金利は2ヶ月に1回分配することや、不動産を担保にすることなどを定めています。
一方で、オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)はファンドごとに保証や担保の有無、返済方法などが異なります。
ファンドの数や種類が多いことなどもありますが、すべてに保証が付いているわけではないため、注意が必要です。
募集案件が少ない時期がある
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)では、非常の多くのファンドを取り扱っています。
国内では東京や大阪、海外ではインドネシアなどにも投資でき、不動産を超えた事業者支援も可能です。
ただ、時期によっては、募集案件が少ないこともあります。
過去には、募集中の案件が1つしかないという時期もあり、今後も選択肢が少ない時期が訪れる可能性はあります。
運営会社破綻した場合のリスクは当然ある
運営会社が破綻した場合は、出資したお金は満額返還されない可能性があります。
もちろん、これはオルタナバンク(旧SAMURAI FUND)以外のソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)に当てはまることです。
元本保証無し
当然ですが、元本保証はありません。これはクラウドファンディングや社債、さらに金銭信託なども同じです。
元本保証を求めるならば、銀行の定期預金(元本1,000万円まで)や国債を取引すべきです。
分配金が総合課税の対象
不動産投資型クラウドファンディングや融資型クラウドファンディングの利益分配金は、現在、「雑所得」となります。
「雑所得」は、総合課税扱いであり、分配金から、お客様の分配金から20.42%(所得税+復興特別所得税)の源泉徴収をした後、登録口座へ振り込みされます。
ただし、源泉分離課税でないため、原則確定申告が必要ですが、給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円以下の方は、確定申告は不要となります。
ちなみに、ファンド運営事業者は所得税法第225条に基づき、1月から12月までの間に確定した利益について「支払調書」を税務署に提出するため、確定申告が必要な人が正しい手続きをしていない場合は、税務署から調査や確認がくる場合があります。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の年間取引報告書はいつ頃発行されるの?取得方法は?
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)は、確定申告のために利用する支払調書の代わりとして年間取引報告書を発行します。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)のマイページにログイン後、電子交付書面からダウンロードできます。
年間取引報告書には、毎年1月1日から12月31日までの間に確定した分配金の合計額が記載されていて、翌年の1月中旬頃から1月下旬頃に発行されます。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の評判は?
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の良い評判に、短期での運用が可能な点を評価する声があります。
ソーシャルレンディングでは、最低でも半年、長ければ3年ほどの運用期間の案件が多いのですが、オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)では長くても12カ月、短ければ2カ月という案件がほとんどなので、短期間でも運用できるという点が高評価となっています。
他には、最低投資金額が1万円なので気軽に投資できるという点が素晴らしいという声が多いです。
最低投資金額が10万円のソーシャルレンディングが多い中で、ここは1万円から投資できるため、運用期間の短さと相まってさらに気軽な投資が可能となっています。
また、独特な案件が面白いという意見もありました。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)には他のソーシャルレンディングでは扱わないような案件もあるため、その点が個性的で面白いと感じる人も多いようです。
一方悪い評判として、分配金が一括支払いという点を挙げる人がいます。
分配金に関しては毎月支払いとなるわけではなく、償還時に一括で支払われます。毎月の分配金が楽しみで投資したいという人は、その点が不満なようです。
他には、実績が少なく、規模が小さいという声が多いです。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)はサービス開始から2年ほどしか経過しておらず、実績はまだそれほど多くありません。規模も小さいため、信用しきれないという方もいるようです。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の会員手数料などは?
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の会員登録費用や会員維持費用などは一切かかりません。
出資したい案件はすぐに募集金額に達する場合がありますので、無料でアカウントを持っておけば、機動的に投資することができますので、先行して会員登録しておくことをおススメします。
オルタナバンクの口座開設できる人は?
オルタナバンクの口座を開設できる方は、以下のとおりです。
- 満18歳以上75歳未満の方
- 日本国内に居住している方
- SAMURAI証券が推奨するインターネット利用環境が整っていること
- SAMURAI証券の「電子交付サービス」を利用すること
- 緊急時に連絡が取れる電話番号、メールアドレスを登録すること
- 顧客の情報を正確に登録すること
- 反社会的勢力に属するものではない旨を確約できること
- その他SAMURAI証券が定める基準を満たしていること
オルタナバンクの口座開設方法手順は?
オルタナバンクの口座開設は、すべてWeb申込となります。
郵送での申込は取り扱っていません。
なお、webでの本人確認書類等のアップロード手順を解説しますが、先日導入されたオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」を利用した場合は、ハガキの受取及び「本人確認キー」の入力がなくなりますので、比較的早く口座開設が完了します。
公式ページにアクセス
オルタナバンクの公式ページにアクセスし、「無料で新規登録する」をクリックします。
約款確認&同意手続き
以下の約款を確認します。
- Webサイト利用規約
- 取引約款規程
- 個人情報保護方針に関する同意書
- 反社会的勢力でないことの確約に関する同意事項
- 電磁的方法による交付等に関する同意事項
すべて確認したら了承チェックボックスにチェックを入れ、「投資家適合性確認へ」をクリックします。
投資家適合性確認
収入や資産状況、投資経験、投資資金の性格、投資目的、取引動機等を選択・入力し、ページ下部の「ID、お客様情報登録へ」をクリックします。
ID、氏名・住所等入力
任意の投資家ID、パスワード、メールアドレス、秘密の質問と答え、投資家の氏名、住所、国籍等を入力し、ページ下部の「会社情報登録へ」をクリックします。
会社情報登録
職業、勤務先社名、部署名、勤務先電話番号、勤務先PCメールアドレス、上場企業との関係の有無を入力し、「銀行口座登録へ」をクリックします。
銀行口座情報入力
振込口座の銀行名、支店名、口座種別、口座番号、口座名義を入力し、「登録内容確認へ」をクリックします。
登録内容の確認
ここまで入力した内容を確認し、間違いがなければページ下部の「登録完了」をクックします。
「登録申請が完了いたしました」という画面が表示されたら、申請は完了です。
そのまま、「申請書類の手続きへ」をクリックして次に進みます。
本人確認書類等の提出
画面の指示に従い、本人確認書類およびマイナンバー書類、銀行口座書類を提出します。
「ファイルをアップロード」から、デジカメ、携帯電話、スマートフォンでの撮影、スキャナなどにより画像をアップロードします。
アップロードできるファイルサイズは1ファイルあたり3MB以内で、合計10MBを超えると正しくアップロードできません。
また、アップロード可能な形式は、PNG、JPEG、BMP、GIFのみです。
ちなみに、何らかの事情により必要書類をアップロードできない場合、本人確認書類はメールでの送信または郵送による送付でもOKです。
ただし、マイナンバー確認書類はメールで送信できないため、アップロードできない方は、まず口座開設サポート係にお客様番号、名前を記載の上、連絡することをおすすめします。
本人確認キーが記載されたハガキの送付
登録申請と本人確認書類の提出が完了した後、審査に通過すれば、登録した住所宛てに「本人確認キー」が記載されたハガキが簡易書留で届きます。
マイページから本人確認キーを登録すると、デポジット口座への入金が可能になり、商品の申込ができます。
これで、口座開設はすべて完了です。
オルタナバンクの口座開設に必要な本人確認書類は?
オルタナバンクの口座開設に必要な本人確認書類は以下のとおりです。
- 運転免許証もしくは運転経歴証明書(裏面に記載がある場合は裏面も必要)
- パスポート(写真印刷面と住所記載面)(2020年2月4日以降に申請したパスポートは提出不可)
- 健康保険証(氏名、生年月日、住所が確認できる面)(被保険者等記号・番号等は伏せて提出)
- 個人番号カード(表面のみ)
- 印鑑証明書
- 住民票の写し(個人番号が記載されていないもの)
- 年金手帳
- 外国人登録証明書
- 在留カード
- 特別永住者証明書
顔写真付き本人確認書類の場合はいずれか1点、顔写真がない本人確認書類の場合は、種類の異なる本人確認書類または公共料金の領収書等をあわせて2点提出します。
また、本人確認書類と現在の住所が異なる場合は、現在の住所が確認できる補完書類を以下から1点、別途選んで提出します。
- 公共料金の領収書(電気、ガス、水道、電話)
- 社会保険料の領収書
- 国税、地方税の領収書または納税通知書
本人確認書類または補完書類は、発行後(領収後)6ヶ月以内のもの、もしくは有効期限内のものを提出します。
オルタナバンクの口座開設に必要な銀行口座書類
銀行口座書類として提出できるのは、通帳とキャッシュカード、もしくはネットバンキングです。
通帳の場合、表紙と表紙裏面を提出します。
また、キャッシュカードまたはネットバンキングの場合は、以下のいずれか1点を提出します。
- キャッシュカードの表面
- ネットバンキングの残高証明書
- ネットバンキングの預金名義と口座番号が確認できる画像
ただし、以下のすべての情報を確認できる書類でなければいけません。
- 金融機関名
- 支店名(支店コード)
- 預金種類(普通など)
- 口座番号
- 口座名義
オルタナバンクの口座開設申込から取引開始までの日数は?
オルタナバンクの取引開始までの日数は、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」を利用すると最短翌営業日に口座開設が完了し取引が可能となります。
なお、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」以外の方法で口座開設した場合は、最短で3営業日で口座開設が完了しますが、申込内容に不備がある場合や多数の申込がある場合は、これより時間がかかることもあります。
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の最新の募集商品は?
最新のオルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の募集商品は以下のページをご覧ください。
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オルタナバンク(旧SAMURAI FUND) 目標利回り 6%【毎月分配】国内外分散運用型パッケージ#7を9月28日から募集開始
サムライ証券が運営するソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)サービスのオルタナバンク(旧SAMURAI FUND)が新しいファンドを募集します。 ...
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の用語解説記事
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の用語解説した記事は以下のページをご覧ください。
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オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)の用語解説
このページでは、SAMURAI証券株式会社が運営するソーシャルレンディングサービス オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)で募集されるファンドの用語を解説 ...
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)のファンドは利回り高めかつ大型案件多いのが特徴
オルタナバンク(旧SAMURAI FUND)のメリットデメリットを解説しました。
利回りは、他の融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)に比べて高く、大型案件が多いのが特徴です。
今後も新規ファンドの情報公開も予定されていますので、今のうちから