1月29日に日本銀行の新たな金利政策が打ち出されました。マイナス金利の導入ということでマスコミが大々的に報道していますので皆様ご承知だとは思いますが、日本銀行当座預金のうち基礎残高、マクロ加算残高以外の残高である政策金利残高にマイナス金利(▲0.1%)が適用となります。
今回の金融政策の変更を受けて、大和証券投資信託委託がダイワMMFなどが申込の受付を中止することを公表しました。
ダイワMMFなどの購入受付中止について
- 受付中止期間:2016年2月1日から当面の間
- 対象ファンド:中期国債ファンド、フリーファイナンシャルファンド、ダイワMMF
受付中止理由
短期金融市場の金利水準が一段と低下することが見込まれます。 こうした運用環境の変化に鑑み・・
との記載があります。つまり金利低下による運用難のため受付を中止するとのことです。
ダイワMMFの換金は引き続き受け付けています
今回公表されたのは中期国債ファンド、フリーファイナンシャルファンド、ダイワMMFの購入の受付中止のみであり、換金(解約)は引き続き受け付けします。購入しているからといって慌てる必要性はなんらありません。
MMFとは?
MMFは、マネーマネジメントファンド(Money Management Fund)の略で、日本国債などの公社債など安全性の高い債券を中心に運用する投資信託です。購入から30日未満の解約は信託財産留保額がかかり、利回りが低いため元本割れが生じますが、30日以降の解約は信託保留額がかかりませんので、原則として元本割れしません。
なお、MRF(マネー・リザーブ・ファンド、Money Reserve Fund)も同じ性質の商品ですが、こちらはMMFよりも換金性に特化した商品であり、手数料無料で即日換金が可能です。証券会社の証券総合取引口座を利用している方にはなじみがある商品です。
ダイワMRFは引き続き購入可能
証券会社に入金した際に、自動的に購入されるダイワMRFについては、今回の対象外です。混同しないようご留意ください。
他のMMFは現時点でも引き続き購入可能
今回は、ダイワMMF・フリーファイナンシャルファンド、ダイワMMFの購入中止です。野村MMF(野村アセットマネジメント)、日興MMF(日興アセットマネジメント)、MHAMのMMF(みずほ投信投資顧問)などのMMFは特段の公表をしていませんので、記事公開時点は、購入可能です。
ユーロがマイナス金利を導入後に、各証券会社が取り扱うユーロMMFの買付中止措置が講じられましたが、今回他の円建てMMFが追随するかは不明です。
なお、ユーロ以外の米ドル建てなどのダイワ外貨MMFも引き続き購入可能ですので、混同しないようにしましょう。
【追記】他のMMFの動向は以下のページでチェックを
この記事公開後、各社、MMFなどの購入受付中止を表明しています。他社MMFの最新の動向については以下のまとめページをチェックしてください。 MMFなどの日々決算型公社債ファンドの購入申込の一時停止などの記事が多くなってきたので、当ブログで紹介したものをまとめました。 なお、変更があった場合は修正いた ...
マイナス金利政策導入に伴うMMFなどの日々決算型公社債投資信託の購入の申込一時停止・繰上償還状況まとめ