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平成29年6月より近畿圏の高速道路料金が距離別料金に変更となり値下げや値上げになります

2017年1月2日

大阪

12月16日に国土交通省より「近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)について」が公表されました。これに基づき、高速道路会社が具体的な料金案を公表し、パブリックコメントを経たあとに、事業認可される予定です。

どのように変わっていくのか、国土交通省の「近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)について」を元に解説します。

近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)についての主なポイント

  • 利用度合いに応じた公平な料金体系への移行
  • 管理主体を超えたシンプルでシームレスな料金体系
  • 交通流動の最適化のための戦略的な料金体系(起終点間の最短距離を基本に料金を決定)
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近畿圏の高速道路料金の変更は平成29年6月3日(土曜日)午前0時から

料金の変更は平成29年6月3日(土曜日)午前0時からです。

料金体系の整理・統一

現状では、阪神高速(阪神間)、第二京阪、近畿道、阪和道、西名阪道など高速道路の整備の経緯により料金水準や車種区分が高速道路によって異なります。

そこで、高速道路利用距離水準に応じ、さらに車種の区分を統一した料金体系に整理します。

近畿圏内の料金水準の整理・統一について 近畿圏内の高速道路はkmあたりの料金が異なることから、高速自動車国道(大都市近郊区間)の料金水準(36.6円/km)に統一します。大きく変わるのは、今まで47.0円/kmをとっていた第二京阪です。

また、今まで割安であった堺泉北有料道路ではその水準までの引き上げした場合の負担が大きいことから、上限料金を設定するなどの激変緩和措置をとり、段階的に引き上げる予定です。

さらに、淀川左岸線延伸部及び大阪湾岸道路西伸部の整備において必要な財源確保のため、必要な料金を設定することとしています。

現行と方針の料金水準の対比

自動車道路名 現行料金水準 方針料金水準
名神 36.6円/km 36.6円/km
中国道 36.6円/km 36.6円/km
近畿道 36.6円/km 36.6円/km
阪和道 36.6円/km 36.6円/km
西名阪道 36.6円/km 36.6円/km
阪神高速(阪神圏) 36.6円/km 36.6円/km
第二京阪 47.0円/km 36.6円/km

近畿圏内の車種区分ごとの料金体系を段階的に整理し最終的に5車種に統一

近畿圏内で、阪神高速は2車種、ネクスコ西日本は5車種と区分されている料金体系を、最終的に5車種区分の料金体系に統一します。具体的には以下のとおりとなります。

現行の料金体系(普通車1とした場合の料金)

区分 2車種 5車種
軽自動車等 1.0 0.8
普通車 1.0 1.0
中型車 1.0 1.2
大型車 2.0 1.65
特大車 2.0 2.75

変更後の料金体系(普通車1とした場合の料金)

区分 5車種(阪神高速以外) 5車種(阪神高速H33まで)
軽自動車等 0.8 0.8
普通車 1.0 1.0
中型車 1.2 1.07
大型車 1.65 1.65
特大車 2.75 2.14

※阪神高速については平成33年までの激変緩和措置

近畿圏の高速道路ネットワークにおける管理主体の統一

これまで地方道路公社等の管轄にあった以下の近畿圏の高速道路は、合理的・効率的な管理をするために、平成30年までにネクスコ西日本などへ移管しします。

さらに、京都市に移管する阪神高速・京都線の新十条通は無料になります。

大阪府道路公社・南阪奈有料道路及び堺泉北有料道路 ネクスコ西日本に移管
阪神高速・京都線の油小路線・斜久世橋 ネクスコ西日本に移管
阪神高速・京都線の新十条通 京都市に移管して無料に

起終点の最短距離を基本に料金を決定

現在は、大阪都心部・神戸都心部に向かう際、経由するルートによって料金が異なります。

この料金の違いにより交通の経路の利用状況がかたより、特定カ所での交通集中による渋滞が発生していました。

料金面での不利を生じさせずに、交通分散を実現するため、今回から、経路ではなく、乗った場所と降りた場所の起終点間の最短距離を基本とする料金に改めます。

この変更により、都心通過から外側の環状道路へ交通が転換し、しばしば渋滞の原因となる都心通過交通量は約11%、首都高速全体の交通量は約1%減少すると見込まれています。

近畿圏の新たな高速道路料金の具体事例(その1)

料金水準の統一化により、これまで割高だった高速道路では水準が引き下げられます。

たとえば、第二京阪道路の枚方学研ICから東大阪線経由で、環状線の道頓堀まで出た場合は、現行2,040円(近畿道乗継利用割引後1,790円)のところを1,610円と、430円(250円)の減額になります。

さらに、第二阪奈道路の水走ICから東大阪線経由で、環状線の道頓堀まで出た場合も、現行720円から60円減額され、660円になります。

区間 現行 変更案 差額
枚方学研IC

道頓堀
2040円
(近畿道乗継利用割引後1790円)
1610円 ▲430円
水走IC

道頓堀
720円 660円 ▲60円
柏原IC

なんば
1130円 1090円 ▲40円
太子IC

なんば
1650円
(阪和道連続利用割引・三線割引後1358円)
1320円 ▲330円

近畿圏の新たな高速道路料金の具体事例(その2)

区間 現行 変更案 差額
加島

北浜
610円 470円 ▲140円
守口

本町
610円 620円 +10円
長田

道頓堀
610円 530円 ▲80円
大堀

なんば
720円 660円 ▲60円


信濃橋
720円 710円 ▲10円
天保山

土佐堀
610円 520円 ▲90円
安治川

北津守
510円
(端末区間割引後210円、時間帯割引後100円)
370円 ▲140円
池田木部↓神田 510円
(端末区間割引310円、時間帯割引150円)
370円 ▲140円

近畿圏の新たな高速道路料金の具体事例(その3)

区間 現行 変更案 差額
柳原

生田川
510円 420円 ▲90円
月見山

生田川
610円
(西線内々割引後510円)
590円 ▲20円
伊川谷JCT

生田川
820円
(西線内々割引後720円)
800円 ▲20円
南芦屋浜

生田川
510円 460円 ▲50円
西宮IC

生田川
720円
(西線内々割引後610円)
750円 +30円
からと西

国道2号
720円
(西線内々割引後610円)
680円 ▲40円
西宮山口JCT

国道2号
820円
(西線内々割引後720円)
990円 +170円

近畿圏の新たな高速道路料金の具体事例(その4)

利用車数の多い大阪・神戸間や関空発着の経路においては、今までが割安でしたが、距離別料金に変更されることから、料金負担が増えることになります。

特に東大阪JCTから生田川に出る場合、そしてりんくうJCTから環状線の土佐堀や伊川谷JCTに出る場合、現行930円に対し、変更後は1,300円と、約40%もの値上げになります。

区間 現行 変更案 差額
住吉浜

土佐堀
930円 1110円 +180円
東大阪JCT

生田川
930円 1300円 +610円
りんくうJCT

土佐堀
930円 1300円 +610円
りんくうJCT

伊川谷
930円 1300円 +610円

近畿圏の新たな高速道路料金の具体事例(その5)

区間 現行 変更案 差額
寝屋川南IC

第二京阪門真IC
460円 380円 ▲80円
巨椋池本線料金所

八幡東IC
310円 310円 ±0円
巨椋池本線料金所

門真JCT
1330円 980円 ▲350円
瀬田東JCT

久御山淀IC
930円 920円 ▲10円

近畿圏の新たな高速道路料金の具体事例(その6)

西名阪や南阪奈有料道路・南阪奈道路は、今回基準となる設定にそった料金体系だったので料金の変更はほぼ見られません。

区間 現行 変更案 差額
柏原IC

藤井寺IC
410円 320円 ▲90円
天理IC

香芝IC
410円 410円 ±0円
天理IC

松原JCT
820円 820円 ±0円
羽曳野IC

美原JCT
210円 310円 +100円
葛城IC

羽曳野IC
460円 460円 ±0円
葛城IC

美原JCT
670円 640円 ▲30円

近畿圏の新たな高速道路料金の具体事例(その7)

区間 現行 変更案 差額
摂津北IC

門真IC
510円 380円 ▲130円
松原JCT

岸和田和泉IC
510円 750円 +240円
吹田JCT

岸和田和泉IC
1020円 1020円 ±0円
取石IC

太平寺IC
100円 100円 ±0円
取石IC

堺JCT
100円 100円 ±0円
助松JCT

堺JCT
100円 150円 +50円

近畿圏の新たな高速道路料金の具体事例(その8)

区間 現行 変更案 差額
第二京阪接続部

城南宮南
460円 380円 ▲80円
第二京阪接続部

鴨川西
460円 460円 ±0円
鴨川東

山科
460円 無料 ▲460円

近畿圏の新たな高速道路料金の具体事例(その9)

今回の方針では、経由するルートに関わらず、起終点の最短距離を基本に料金を決定します。以下の区間の料金は、どの経路を利用しても同じですので、料金を気にせずに、渋滞している区間を回避して走行することができます。

枚方学研IC→阪神高速環状線

選択経路 現行 変更後
(経路によらない同一料金)
守口線 2040円
(近畿道乗継利用割引後1790円)
1610円
東大阪線 2040円
(近畿道乗継利用割引後1790円)
松原線 2150円

水走→阪神高速環状線

選択経路 現行 変更後
(経路によらない同一料金)
守口線 1630円
(端末区間割引・会社間連続利用割引後1330円)
660円
東大阪線 720円
松原線 1740円
(端末区間割引・会社間連続利用割引後1440円)

柏原IC→阪神高速環状線

選択経路 現行 変更後
(経路によらない同一料金)
守口線 1530円 1090円
東大阪線 1530円
松原線 1130円

太子IC→阪神高速環状線

選択経路 現行 変更後
(経路によらない同一料金)
守口線 2050円

(阪和道連続利用割引・三線割引後1758円)

1320円
東大阪線 2050円

(阪和道連続利用割引・三線割引後1758円)

松原線 1650円

阪和道連続利用割引・三線割引後1358円)

玉津IC→生田川

選択経路 現行 変更後
(経路によらない同一料金)
北神戸線・新神戸トンネル 930円

(西線内々割引820円)

800円
北神戸線・神戸山手線 930円

(西線内々割引820円)

神戸線 820円

(西線内々割引720円)

前開→生田川

選択経路 現行 変更後
(経路によらない同一料金)
北神戸線・新神戸トンネル 820円
(西線内々割引720円)
900円
または800円(※)
北神戸線・神戸山手線 820円
(西線内々割引720円)

※北神戸線の伊川谷JCT~箕谷JCT間の出入口から、神戸山手線もしくは新神戸トンネルを経由して神戸都心部に流入する場合、玉津ICから神戸都心部に流入した場合の最低料金を上限料金とする

ETC2.0の大口・多頻度割引について

今回の料金変更により、物流を支える車の負担が大幅に増加しないよう、平成44年3月末まで、大口・多頻度割引を継続します。

さらに、湾岸線、神戸線(月見山~摩耶)、淀川左岸線、大和川線、北神戸線、神戸山手線のみを通行するETC車は最大5%上乗せの最大35%割引になります。

大口・多頻度割引の対象は、主に業務目的で高速道路の利用機会が多い車で、ETCコーポレートカードを搭載している車です。内容は、以下の通りです。

大口割引

月間利用額(契約者単位) 現行の割引率
100万円を超え、かつ自動車1台あたり平均利用額が5000円を超える場合 10%

多頻度割引(車両単位割引)

月間利用額(車両単位) 現行の割引率
5000円以下の部分 0%
5000円超~10000円以下の部分 10%
10000円超~30000円以下の部分 15%
30000円超~35000円以下の部分 20%
35000円超~70000円以下の部分 20%
70000円を超える部分 20%

首都圏の料金変更に比べると料金が安くなる方が多いです

平成28年4月からすでに首都圏の高速道路料金は改定になりましたが、それに比べると関西圏の料金変更は安くなる区間が多いです。

ただし、距離別に変更となったことから、長い距離の区間を通行する場合は大幅に値上げになる場合がありますので、ご注意ください。

また、すべての料金はETC搭載車限定です。ETCが付いていない車は現在と全く変わりがないうえに、ETC車に比べて大幅に割高の料金となります。

近畿圏の新しい高速道路料金の公式情報はこちら

報道発表資料:近畿圏の新たな高速道路料金に関する具体方針(案)について - 国土交通省

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