直販型の独立系投資信託会社であるセゾン投信やそのセゾン投信が取り扱うセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドやセゾン資産形成の達人ファンドのメリットやデメリットを解説します。
※セゾン投信の公式情報はこちら
セゾン投信とは?
セゾン投信は、大手クレジットカード会社「クレディセゾン」系列の直販型の独立系投資信託会社で、2007年3月15日より、一般の個人向けに以下の2つのファンドを販売しています。
・セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
・セゾン資産形成の達人ファンド
これらのファンドは、原則としてセゾン投信でしか買えず、どちらもファンド・オブ・ファンズ(複数の投資信託に投資する投資信託)形式で、無期限で世界経済への長期的な国際分散投資を行うものです。
従来、日本では短期的な外債ファンドが普及していましたが、セゾン投信はその概念を覆し、ファンドは長期的な目線で、放置しておいても着実に資産を形成していく道具だと知らしめました。
長期保有型投資信託を求める声に応えた商品ともいえ、運用開始時に運用資産総額9億円だった業績は、2014年の時点で1000億円を超え、2015年には口座開設件数10万件を超えるなど、規模の拡大は、右肩上がりです。
2008年のリーマンショック金融危機を受けてさえも、解約者数を上回る口座設立数が確保されているのは、セゾン投信を除いてはあまり見られません。
セゾン投信の受賞暦
セゾン投信の扱う「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、2007年に日本経済新聞社からこの1年の特に優れた新製品・サービスに送られる日経優秀製品・サービス賞最優秀賞金融サービス賞を受賞し、それ以降も著名な賞を受賞し続けているのも特徴です。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの主な受賞暦
- 投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2016 第5位
- 投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2015 第4位
- 投信ブロガーが選ぶFund of the Year 2014 第3位
- 日経優秀商品・サービス賞2007 最優秀賞
セゾン資産形成の達人ファンドの主な受賞暦
- R&Iファンド大賞2016 最優秀ファンド賞
- リッパー・ファンド・アワード・ジャパン2016 最優秀ファンド賞
- 一億人の投信大賞2016 外国株式部門 第1位
- 一億人の投信大賞2015 先進国株式部門 第1位
- R&Iファンド大賞2014 最優秀ファンド賞
- 一億人の投信大賞 NISA長期投資で選ぶこの1本 先進国株式部門 第1位
セゾン投信のメリット
購入手数料は無料
セゾン投信は、日本では数少ない、直販型の独立系投資信託会社です。そのため、銀行や証券会社等の販売金融機関を通す投資信託会社のように、購入手数料がかからず、運用管理費用も低く抑えられています。
長期投資をしようと思うと、購入手数料も積み重なれば結構な負担となりますから、ノーロードで取引できるのは、大きなメリットです。
信託報酬も安めに設定
同じようなファンドを比較した際、セゾン投信のファンドは信託報酬が安く抑えられることも費用面でのポイントです。
銀行の預貯金の利息が低くなっている現在、多少の信託報酬をかけてでも、セゾン投信の期待リターン利回りのほうが大きさは注目に値します。
投資家への説明責任を積極的に果たしている会社
さらに、直販型の独立系投資信託会社だからこそ、セゾン投信が自ら、投資家への説明責任を果たし、高い透明性を持っています。
少額からの投資が可能
また、セゾン投信で扱うファンドは、10000円から投資可能で、決して敷居が高くありません。定期積立プランであれば、月々5000円からの投資も可能です。
少額からでも世界中に分散投資していることから予測できない値下がりなどがあっても、一つの銘柄に投資することに比べて、ダメージは軽減されます。
ほったらかしで運用可能
購入後は、運用のプロであるファンドマネージャーに任せておくだけで、誰にでも資産形成ができるようになっています。
セゾン投信のサイトからログインすれば、運用状況は一目で確認できます。なにより、自分であれこれ頭を悩ませずに放置しておけます。
忙しい人はもちろん、投資信託の初心者が最初に購入するファンドとしてもおすすめです。
子供用の口座も開設可能
子供用の口座も開設可能です。セゾン投信のこども口座「カンガルーポケット」も、月々5000円から積立可能で、積立期間や受取日などの制限がなく、成人した後も取引を継続することができます。取扱ファンドが2つしかないというのも、ファンド比較の手間を省き、誰にでも楽に始められるポイントといえます。
分配金は出さないので複利効果が期待できる
セゾン投信で出た利益は分配されずにそのまま再投資に使われますので、複利効果が期待できます。
また、保有し続けている限り面倒な確定申告を伴う課税の心配もありません。一部売却や解約をして利益確定を行うと確定申告が必要になるものの、特定口座を開設して「源泉徴収あり」を選択して自分で確定申告を行う手間から逃れるという手段もあります。
信頼度の高い独立系投資信託会社
セゾン投信は社長がセミナーを開いたり、出版をしており、自身の投資哲学をしっかり持っているので、信頼できるという声が大きいのが特徴です。
私も何度か中野社長のお話を伺っていますが、話は分かりやすく、初心者でも理解できるよう噛み砕いて説明していただけます。また、疑問点なども真摯に対応していただけるのが素晴らしいです。
コールセンターの方に疑問点を聞くと直ぐに回答してくれるなど、セゾン投信の社員の方も皆さん、中野社長の経営姿勢を理解しているところが個人的に大変評価しています。
セゾン投信のデメリット
信託報酬は最安値ではない
設定当初は信託報酬は他の投資信託に比べて安かったのですが、現状は、他社のバランス型のファンドは充実してきたこともあり信託報酬では見劣りします。
ただし、以前として、セゾン投信のファンドはコストが低いほうであり、中野社長の話が直接聞ける受益者総会などにも参加できることを考えると、大きなデメリットではないとは考えますが。
ゆうちょ銀行への出金指定ができない
また、セゾン投信から銀行への出金において、ゆうちょ銀行は指定できませんので、日頃ゆうちょ銀行しか使わない人には不便です。
セゾン投信の評判は?
セゾン投信の良い評判は、幅広く分散投資できるという点を評価する声があります。
ファンドは2つありますが、どちらも長期的な国債分散投資を方針としていて、30か国以上の株式に分散投資できるのです。個別に投資するのはコストが非常に高くなるので、こういったファンドを利用すると効率よく投資できます。
他には、ファンドの組み合わせによって投資プランを立てられるという声も多いです。
2つのファンドはそれぞれ投資の内容が異なるので、投資バランスを変更することで自分の希望に沿った投資プランを立てることができるのです。
また、投資が月5,000円からと低額なのがいいという声もありました。
100円から投資できる投資信託もありますが、資産形成という面ではほとんど役に立たないでしょう。月5,000円なら年間60,000円、20年で120万円と運用益となるため、しっかりと資産形成できます。
一方悪い評判は、信託報酬が高いという点があります。
バランスファンドで年0.57%前後、アクティブファンドで年1.35%程度と、もっと安いファンドもたくさんあるのですが、直販という点でメリットもあるのでどちらを重視するかが問題となります。
他には、ファンドが少ないという意見もありました。
取り扱っているファンドは2つだけなので、様々なファンドから選びたい人には不満でしょう。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとは?
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはその名にある通り、米国のインデックス投資の老舗「バンガード社」のファンドを購入して運用しています。このファンド・オブ・ファンズ形式により、コストを抑えることに成功しています。2016年現在のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの信託報酬は年0.69%±0.03%です。
同じく名前からわかるように、バランス型ファンドと呼ばれるタイプで、最初から全世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券といった複数のファンドにバランスよく分散投資を行っており、購入後も専門家が運用にあたって、資産配分比率の一定が保たれます。
分散投資は、国ごとの政治や経済の状況に資産が大きく振り回されるのを防ぎます。
特に、投資の初心者の方は、購入後にマーケットの状況の変動に合わせて資産配分の比率を調整するリバランスが難しいという声が多いので、バランスファンドはオススメです。
直販型の投資信託のうち、バランスファンドには、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、セゾン資産形成尾達人ファンド、ありがとうファンド、ユニオンファンドがありますが、そこからさらに、投資初心者でもローリスクなインデックス運用という条件を足すと、選ばれるのはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとなります。
その点で、他のバランスファンドと一線を画しているのは、業績からも確認でき、受益権総口数と純資産総額が大きく伸びています。前述したように日経優秀製品・サービス賞最優秀賞の受賞歴があることも合わせて、信頼性の高いファンドといえます。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、自分で資産配分を行うことはできません。
それを手間が省けていいと捉える人もいますが、もっとアクティブに自分で投資したいという人には向いていないでしょう
また、安定性を重視するため、運用対象を株式50%:債券50%と、やや守りの体勢に入ったファンドです。一般的に、株式の比率を高くすれば、値動きが大きくなって、良い時には値上がり益もアップするため、値上がり益を重視する投資家には物足りないかもしれません。
ただし、裏返せば、初心者やローリスクローリターンの投資を目指す投資家にとってはこの点がメリットになります。
セゾン資産形成の達人ファンドとは?
こちらはセゾン投信の扱うファンドのうち、アクティブ型のファンドです。短期のものが多いアクティブ型ファンドのなかで、セゾン資産形成の達人ファンドは、適したファンドを選択し、長期運用を実現しているのが強みです。
リスクと隣り合わせとはいえ、実際にはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドよりも騰落率でプラスが多くなっています。
セゾン資産形成の達人ファンドは、アクティブファンドで、基本的には運用対象の100%が株です。債券投資はありません。よって、値動きが激しく、勝てばリターンが大きい分、負けた時に負うリスクも大きいです。安定的な利回りを求める方には向いていません。
また、アクティブファンドゆえに、信託報酬も1.3%±0.2%と、高めに設定されています。
投資初心者なら少額から積立運用をオススメします
いずれのファンドも期待リターンは現状のマイナス金利政策化の定期預金金利よりもはるかに高いです。よって、銀行で定期預金を全額預けるよりも、資産を多く増やすことが可能なのも事実です。
完全なリスク回避を目指すのでなければ、資産形成の選択肢の一つとして有効ですし、管理人も実際にセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを積み立てています。
投資信託なので、銀行などの預貯金とは違い、信託報酬など運用管理のためのコストがかかりますし、元本保証はありません。
とくに、投資信託は、その商品特性上、元本は上ブレしたり下ブレするなど値動きがありますし、相場環境が悪くなると一定期間は含み損を抱えることも事実ですが、5年、10年スパンで考えれば、期待リターン3%から4%程度の運用益を獲得する角度は大変高いです。
若い方や、投資をしたいけど銘柄を選ぶのが面倒という方ならば、5,000円や10,000円など少額を毎月積み立てていくことをオススメします。
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