セゾンカードでおなじみの株式会社クレディセゾンが個人向け社債を発行します。
詳細を確認してみましょう。
株式会社クレディセゾン第62回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の詳細
- 名称:株式会社クレディセゾン第62回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
- 発行総額:250億円
- 仮条件利率:0.10%~0.20%
- 正式利率:0.16%(平成29年5月19日決定)
- 申込期間:平成28年5月22日から平成28年5月30日
- 払込期日:平成28年5月31日
- 償還日:平成34年5月31日
- 利払日:毎年5月31日及び11月30日(初回利払日は平成29年11月30日)
- 発行価格:額面100円につき100円
- 申込単位:額面10万円単位
- 格付:A+(R&I)を取得予定
- 引受会社:三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、SMBC日興証券株式会社、大和証券株式会社
株式会社クレディセゾン第62回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の引受金額について
以下のとおりです。
引受人の氏名又は名称 | 引受金額 |
---|---|
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 | 10,000百万円 |
SMBC日興証券株式会社 | 10,000百万円 |
大和証券株式会社 | 5,000百万円 |
合計 | 25,000百万円 |
株式会社クレディセゾン第62回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の購入方法
証券会社ごとに購入方法を紹介します。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券での購入方法
取引店へ来店するか電話での取引及びインターネットトレードでの取引が可能です。
事業債・地方債 | 新発国内債券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
SMBC日興証券での購入方法
総合コースであれば、支店及びパソコンでの取引が可能で、ダイレクトコースでの取扱いもパソコンでの購入は可能です。
大和証券での購入方法
「ダイワ・コンサルティング」コースの方は、取扱店に来店しての取引が可能です。「ダイワ・ダイレクト」コースの方は、取扱店に来店しての取引か、コンタクトセンターでの注文が可能です。
クレディセゾンとは?
元々は月賦百貨店であった緑屋が商号を変更した会社で、西武百貨店の信販会社として規模を拡大しました。
西武グループ解体以降は、みずほフィナンシャルグループと資本提携していますが、依然として旧セゾングループ各社と提携した提携カードを発行しています。
ちなみに、セゾン投信の筆頭株主はクレディセゾンです。
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社債とは?
社債は、会社が資金調達のために、発行する債券です。ようするに会社が、機関投資家や個人投資家などからお金を借りるためのツールですね。当然、社債を発行した会社は、原則として利率に定めた利払いを、社債を購入した機関投資家や個人投資家に支払います(ゼロクーポン債除く)。さらに、発行した社債は、償還期日に額面をもって、債券の所有者に資金を償還します。
上場企業などが発行する社債は、申込単位1億円の機関投資家向けの社債が多いのですが、一部は、申込単位が10万円から100万円程度の個人向けの社債もあります。
今回の式会社クレディセゾン第62回無担保社債(社債間限定同順位特約付)は、10万円から購入可能とハードルの低い個人向け社債です。
社債のリスクについて
信用リスク
発行元が破綻した場合は、預けたお金が戻ってこない可能性があります。最悪全額償還されないケースもありえます。
流動性リスク
償還日前までに、自身の都合によりお金が必要となり、市場等で売却する場合、流動性が低いことから、適正な価格よりも若干安い金額で売却しなければならない可能性があります。ようするに火急のお金が必要なので足元を見られるということです。
価格変動リスク
償還日まで保持していれば関係ないのですが、償還日前までになんらかの事情で売却する必要が生じた場合、市場で売却することになりますので、額面の金額よりも高い金額で売却、もしくは低い金額で売却するといった価格変動するリスクがあります。
社債間限定順位特約とは?
今後起債する社債に担保をつけて発売すると、今回、無担保社債を購入した方(債権者)は不利益になりますので、他の社債に担保を設定しないと定めたものや、担保を設定した場合は、この社債間限定順位特約をつけた社債も同じ担保を設定することを約束したものが、社債間限定順位特約です。
株式会社クレディセゾン第62回無担保社債(社債間限定同順位特約付)購入の検討について
毎度のことながら、購入の是非について検討してみましょう。
まず、社債を購入を考える場合に、比較検討すべきは、1000万円まで元本とその利息が保証されている定期預金の利息に比べてどの程度高いのかということです。つまり、信用リスク分のプレミアム(金利に上乗せ)がついた金利が上乗せされているかどうかです。
定期預金との比較による信用リスクのプレミアムの考察
今回紹介した株式会社クレディセゾン第62回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の利率は0.16%です。期間は約5年債ですので、5年もの定期預金との金利比較をします。
まず、メガバンクや多くの地方銀行の5年もの定期預金の店頭表示金利は0.01%ですので、それに比べると16倍の利率となります。
ただし、全国どこにお住まいでも口座開設可能、かつ取引可能なネットバンクや地方銀行のインターネット支店まで調査対象を広げると以下の金融機関の定期預金の金利のほうが勝っているものが多いです。
オリックス銀行 eダイレクト定期預金
SBJ銀行 円貨定期預金
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島根銀行 インターネット定期預金
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【結論】格付けは高いものも利率が低くすぎて投資対象にならない
利率面で預金保険により元本保証されているネットバンクやインターネット支店の定期預金に負けていますので、信用リスクを取ってまで投資すべき案件とは思えません。
格付けは高く、業績も安定しているクレディセゾンが5年間に破綻する可能性は極めて低いとは思いますが、やはりリスクを取るならば、せめて安全資産である定期預金よりも高い利率を求めるのは当然でしょう。
10万円から投資できるお気軽案件だからといっても、安易に飛びつくのはどうかなと思います。
【参考】最新の社債情報はこちらを
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