戸田建設株式会社の円建個人向け社債が起債されます。
詳細を確認してみましょう。
戸田建設株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の詳細
- 名称:戸田建設株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
- 愛称:戸田建設オフショアウインドパワーグリーンボンド(無担保普通社債)
- 発行総額:50億円
- 仮条件利率:0.1%~0.4%
- 正式利率:0.25%(2018年12月7日決定)
- 申込期間:2018年12月10日から2018年12月20日
- 払込期日:2018年12月21日
- 償還日:2025年12月21日
- 利払日:毎年6月21日及び12月21日(初回利払日は2019年6月21日)
- 発行価格:額面100円につき100円
- 申込単位:額面100万円単位
- 格付:A-(R&I)
- 引受会社:三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社、みずほ証券株式会社、SMBC日興証券株式会社
戸田建設株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)はグリーンボンドです
今回起債される戸田建設株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)は、温暖化対策や環境プロジェクトなどの資金を調達するために発行されるグリーンボンドです。
戸田建設株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)により調達した資金は浮体式洋上風力発電施設の建設(五島市沖洋上風力発電事業)のための設備投資資金に充当される予定です。
戸田建設株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の発行情報ソースはこちらです
戸田建設株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の引受金額について
以下のとおりです。
引受人の氏名又は名称 | 引受金額 |
---|---|
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 | 2,750百万円 |
みずほ証券株式会社 | 1,250百万円 |
SMBC日興証券株式会社 | 1,000百万円 |
合計 | 5,000百万円 |
戸田建設株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の購入方法
証券会社ごとに購入方法を紹介します。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券での購入方法
取引店へ来店するか電話での取引及びインターネットトレードでの取引が可能です。
事業債・地方債 | 新発国内債券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
みずほ証券での購入方法
3Sサポートコースならば、コールセンターでの取引に加え、店頭での取引が可能です。ダイレクトコースは、コールセンターでの取引限定となります。
SMBC日興証券での購入方法
総合コースであれば、支店及びパソコンでの取引が可能です。
ダイレクトコースでの取扱いもパソコンでの購入は可能ですが、オンライントレードの申し込み期間は終了しております。
社債とは?
社債は、会社が資金調達のために、発行する債券です。ようするに会社が、機関投資家や個人投資家などからお金を借りるためのツールですね。当然、社債を発行した会社は、原則として利率に定めた利払いを、社債を購入した機関投資家や個人投資家に支払います(ゼロクーポン債除く)。さらに、発行した社債は、償還期日に額面をもって、債券の所有者に資金を償還します。
上場企業などが発行する社債は、申込単位1億円の機関投資家向けの社債が多いのですが、一部は、申込単位が10万円から100万円程度の個人向けの社債もあります。
社債のリスクについて
信用リスク
発行元が破綻した場合は、預けたお金が戻ってこない可能性があります。最悪全額償還されないケースもありえます。
流動性リスク
償還日前までに、自身の都合によりお金が必要となり、市場等で売却する場合、流動性が低いことから、適正な価格よりも若干安い金額で売却しなければならない可能性があります。ようするに火急のお金が必要なので足元を見られるということです。
価格変動リスク
償還日まで保持していれば関係ないのですが、償還日前までになんらかの事情で売却する必要が生じた場合、市場で売却することになりますので、額面の金額よりも高い金額で売却、もしくは低い金額で売却するといった価格変動するリスクがあります。
社債間限定順位特約とは?
今後起債する社債に担保をつけて発売すると、今回、無担保社債を購入した方(債権者)は不利益になりますので、他の社債に担保を設定しないと定めたものや、担保を設定した場合は、この社債間限定順位特約をつけた社債も同じ担保を設定することを約束したものが、社債間限定順位特約です。
三菱UFJリース会社とは?
ダイヤモンドリース株式会社とUFJセントラルリース株式会社が2007年に合併したことにより誕生した戸田建設株式会社は、三菱グループのリース会社で業界代3位の売上げを誇る東証一部上場企業です。
戸田建設株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)購入の検討について
毎度のことながら、購入の是非について見当してみましょう。
まず、社債を購入を考える場合に、比較検討すべきは、1000万円まで元本とその利息が保証されている定期預金の利息に比べてどの程度高いのかということです。つまり、信用リスク分のプレミアム(金利に上乗せ)がついた金利が上乗せされているかどうかです。
定期預金との比較による信用リスクのプレミアムの考察
今回紹介した戸田建設株式会社第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の利率は0.25%です。期間は約5年債ですので、5年もの定期預金との金利比較をします。
まず、メガバンクや多くの地方銀行の5年もの定期預金の店頭表示金利は0.01%ですので、それに比べると25倍の利率となります。
全国どこにお住まいでも口座開設可能、かつ取引可能なネットバンクや地方銀行のインターネット支店まで調査対象を広げるとSBI新生銀行パワーダイレクト円定期預金100やSBJ銀行さらに島根銀行しまぎんインターネット定期預金「ネットプラス大口」などが比類します。
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SBJ銀行の円貨定期預金及び円貨定期積金の金利が改定となります【2016年4月25日より】
SBJ銀行が3月18日に、円貨定期預金と円貨定期積金の金利が引き下げからおよそ1ヶ月と1週間ぶりに店頭表示金利の金利の引き下げを実施します。詳細を確認してみまし ...
ということで、利率面で預金保険により元本保証されているネットバンクやインターネット支店の定期預金と同じですので、信用リスクを取ってまで投資すべき案件とは思えません。
格付けは高い戸田建設が5年間に破綻する可能性は低いとは思いますが、やはりリスクを取るならば、せめて安全資産である定期預金よりも高い利率を求めるのは当然でしょう。