SBIホールディングス株式会社が個人向け社債を記載します。短期社債のSBI債とは異なり中期社債となります。
詳細を確認してみましょう。
SBIホールディングス株式会社第36回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の詳細
- 名称:SBIホールディングス株式会社第36回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
- 発行総額:1000億円
- 仮条件利率:年1.0%~年1.6%
- 正式利率:年1.28%(2022年9月8日決定)
- 募集期間:2023年9月11日から2023年9月21日
- 発行日:2023年9月22日
- 償還日:2027年9月22日
- 発行価格:額面100円につき100円
- 申込単位:額面10万円単位
- 格付:A-(R&I)を取得予定
- 引受会社:大和証券株式会社、株式会社SBI証券、野村證券株式会社、SMBC日興証券株式会社、みずほ証券株式会社、岡三証券株式会社
SBIホールディングス株式会社第36回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の引受金額について
引受人の氏名又は名称 | 引受金額 |
---|---|
大和証券株式会社 | 26,000百万円 |
株式会社SBI証券 | 25,000百万円 |
野村證券株式会社 | 25,000百万円 |
SMBC日興証券株式会社 | 15,000百万円 |
みずほ証券株式会社 | 7,000百万円 |
岡三証券株式会社 | 2,000百万円 |
合計 | 100,000百万円 |
SBIホールディングス株式会社無担保社債とSBI債との違い
発行母体は全く変わりませんが、SBIホールディングス株式会社無担保社債は、償還まで中長期間かかる中長期債になりますが、一方、SBI債は償還が1年と短期債の部類に入ります。
さらに、SBI債はSBI証券独占で取扱いしますが、SBIホールディングス株式会社無担保社債は発行額が多いことから、SBI証券以外の大手証券会社も取扱いします。
SBIホールディングス株式会社第36回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の購入方法
証券会社ごとに購入方法を紹介します。
大和証券での購入方法
「ダイワ・コンサルティング」コースの方は、取扱店に来店しての取引が可能です。「ダイワ・ダイレクト」コースの方は、取扱店に来店しての取引か、コンタクトセンターでの注文が可能です。
大和証券パンフレット:SBIホールディングス株式会社第36回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(PDF)
SBI証券での購入方法
インターネットで申込となります。
SBI証券
国内最大規模のネット証券会社であり、手数料は最安値水準かつ圧倒的な取扱商品を取りそろえ、さらに使い勝手の良いうえに独自のサービスを常に提供するSBI証券。口座開設数が400万口座を突破したうえに、国内株式の個人の売買代金の4割はSBI証券からの発注と圧倒的な強さを誇ります。
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SMBC日興証券での購入方法
総合コースであれば、支店及びパソコンでの取引が可能で、ダイレクトコースでの取扱いもパソコンでの購入は可能です。
野村證券での購入方法
本店・支店での取引が可能です。
みずほ証券での購入方法
3Sサポートコースならば、コールセンターでの取引に加え、店頭での取引が可能です。ダイレクトコースは、コールセンターでの取引限定となります。
岡三証券での購入方法
詳細は店頭でご確認ください。
社債とは?
社債は、会社が資金調達のために、発行する債券です。ようするに会社が、機関投資家や個人投資家などからお金を借りるためのツールですね。
当然、社債を発行した会社は、原則として利率に定めた利払いを、社債を購入した機関投資家や個人投資家に支払います(ゼロクーポン債除く)。さらに、発行した社債は、償還期日に額面をもって、債券の所有者に資金を償還します。
上場企業などが発行する社債は、申込単位1億円の機関投資家向けの社債が多いのですが、一部は、申込単位が10万円から100万円程度の個人向けの社債もあります。
今回の第42回SBI債は、10万円から購入可能とハードルの低い個人向け社債です。
社債のリスクについて
信用リスク
発行元が破綻した場合は、預けたお金が戻ってこない可能性があります。最悪全額償還されないケースもありえます。
流動性リスク
償還日前までに、自身の都合によりお金が必要となり、市場等で売却する場合、流動性が低いことから、適正な価格よりも若干安い金額で売却しなければならない可能性があります。
ようするに火急のお金が必要なので足元を見られるということです。
価格変動リスク
償還日まで保持していれば関係ないのですが、償還日前までになんらかの事情で売却する必要が生じた場合、市場で売却することになりますので、額面の金額よりも高い金額で売却、もしくは低い金額で売却するといった価格変動するリスクがあります。
社債間限定順位特約とは?
今後起債する社債に担保をつけて発売すると、今回、無担保社債を購入した方(債権者)は不利益になりますので、他の社債に担保を設定しないと定めたものや、担保を設定した場合は、この社債間限定順位特約をつけた社債も同じ担保を設定することを約束したものが、社債間限定順位特約です。
SBIホールディングス株式会社とは?
SBIホールディングス株式会社は、銀行業(住信SBIネット銀行)、証券業(SBI証券)、暗号資産、ヘルスケアなど多数の事業と子会社を傘下に抱える金融持ち株会社です。
ソフトバンクの子会社のソフトバンク・インベストメントが前身ですが、現在はソフトバンクグループと袂を分かち、独立した金融グループとなっています。
SBIホールディングス株式会社第36回無担保社債の評判について
SBI債は過去何度も発売してきましたが、個人投資家向けのSBIホールディングス株式会社無担保社債は1年ぶりの起債となります。
現在の定期預金と比べると金利的に高く、さらに10万円から申し込むことができますので、人気のある商品です。
ちなみに、過去発行してきたSBIホールディングス株式会社無担保社債は、利払い遅延をおこしたこともありませんし、償還日が到来した場合は、必ず元本も償還してきましたので、このあたりを評価する声も多いです。
SBIホールディングス株式会社第36回無担保社債(社債間限定同順位特約付)購入の検討について
毎度のことながら、購入の是非について見当してみましょう。
まず、社債を購入を考える場合に、比較検討すべきは、1000万円まで元本とその利息が保証されている定期預金の利息に比べてどの程度高いのかということです。つまり、信用リスク分のプレミアム(金利に上乗せ)がついた金利が上乗せされているかどうかです。
定期預金との比較による信用リスクのプレミアムの考察
今回紹介したたSBIホールディングス株式会社無担保社債の利率は1.28%です。期間は4年債ですので、4年もの定期預金との金利比較をします。
まず、メガバンクや多くの地方銀行の4年もの定期預金の店頭表示金利は0.002%ですので、それに比べる650倍の利率となります。
国内のすべての金融機関の定期預金を調べてもこの利率に勝る金利を提示する普通の定期預金はありません。
4年間資金が拘束されるので将来の金利上昇リスクが気になる
利率面では定期預金よりも高くオススメですが、将来の金利上昇リスクのみ気になります。
4年の間、金利情勢が変わらなければ問題無いのですが、その4年の間に利上げをした場合は、原則として低金利で発行した社債の時価評価額は下がりますので、償還期限内に換金するときは損失が発生します。
留意すべき点はそのあたりです。
利率は高く、10万円から投資できることからご自身の余裕資金のうち数パーセント以内で投資するのが良いでしょう。
【参考】SBIホールディングス株式会社無担保社債(社債間限定同順位特約付) 過去の起債状況について
SBIホールディングス株式会社無担保社債(社債間限定同順位特約付) 過去の起債状況は、以下のページでまとめましたので、ご確認ください。 個人投資家の間でSBI債(SBIホールディングス株式会社債)とSBIホールディングス株式会社無担保社債(社債間限定同順位特約付) の過去の起債状況をまとめてみま ...
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