イオンリート投資法人が個人向けの社債を発行します。
詳細を確認してみましょう。
イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)の詳細
- 名称:イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)
- 愛称:イオンリートの大感謝債
- 発行総額:120億円
- 仮条件利率:0.53%~0.93%
- 正式利率:0.726%(2019年11月15日決定)
- 申込期間:2019年11月18日から2019年12月5日
- 払込期日:2019年12月6日
- 償還日:2029年12月6日
- 利払日:毎年6月6日及び12月6日
- 発行価格:額面100円につき100円
- 申込単位:額面100万円単位
- 格付:AA‐(JCR)を取得予定
- 引受会社:SMBC日興証券株式会社、大和証券株式会社、みずほ証券株式会社
イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)はグリーンボンドです
今回起債されるイオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)は、温暖化対策や環境プロジェクトなどの資金を調達するために発行されるグリーンボンドです。
イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)により調達した資金は以下の事業などに充当される予定です。
- グリーン適格資産の取得資金
- グリーン適格資産の取得に要した借入金の返済資金の一部
- グリーン適格資産の取得により減少した手元資金
イオンリートの大感謝債を購入するとイオン商品券が貰えます
イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)(愛称:イオンリートの大感謝債)の購入額100万円につき1,000円分のイオン商品券が貰えます。
プレゼント時期は2020年1月中旬を予定しています。
イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)の引受金額について
以下のとおりです。
引受人の氏名又は名称 | 引受金額 |
---|---|
SMBC日興証券株式会社 | 5,000百万円 |
大和証券株式会社 | 4,000百万円 |
みずほ証券株式会社 | 3,000百万円 |
合計 | 12,000百万円 |
イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)の購入方法
証券会社ごとに購入方法を紹介します。
SMBC日興証券での購入方法
総合コースであれば、支店及びパソコンでの取引が可能、ダイレクトコースでの取扱いもパソコンでの購入は可能です。
イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)(PDF)
大和証券での購入方法
「ダイワ・コンサルティング」コースの方は、取扱店に来店しての取引が可能です。「ダイワ・ダイレクト」コースの方は、取扱店に来店しての取引か、コンタクトセンターでの注文が可能です。
イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)(PDF)
みずほ証券での購入方法
3Sサポートコースならば、コールセンターでの取引に加え、店頭での取引が可能です。ダイレクトコースは、コールセンターでの取引限定となります。
イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)(PDF)
イオンリート投資法人とは?
イオンが設立母体となって設立されたJ-REIT(多数の投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品)で、イオングループが展開するショッピングセンター、物流センターなどを投資対象としています。
なお、イオンリート投資法人の資産運用については、イオン・リートマネジメント株式会社に委託しています。
社債とは?
社債は、会社が資金調達のために、発行する債券です。ようするに会社が、機関投資家や個人投資家などからお金を借りるためのツールですね。当然、社債を発行した会社は、原則として利率に定めた利払いを、社債を購入した機関投資家や個人投資家に支払います(ゼロクーポン債除く)。さらに、発行した社債は、償還期日に額面をもって、債券の所有者に資金を償還します。
上場企業などが発行する社債は、申込単位1億円の機関投資家向けの社債が多いのですが、一部は、申込単位が10万円から100万円程度の個人向けの社債もあります。
今回のイオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)は、100万円から購入可能の個人向け社債です。
社債のリスクについて
信用リスク
発行元が破綻した場合は、預けたお金が戻ってこない可能性があります。最悪全額償還されないケースもありえます。
流動性リスク
償還日前までに、自身の都合によりお金が必要となり、市場等で売却する場合、流動性が低いことから、適正な価格よりも若干安い金額で売却しなければならない可能性があります。ようするに火急のお金が必要なので足元を見られるということです。
価格変動リスク
償還日まで保持していれば関係ないのですが、償還日前までになんらかの事情で売却する必要が生じた場合、市場で売却することになりますので、額面の金額よりも高い金額で売却、もしくは低い金額で売却するといった価格変動するリスクがあります。
社債間限定順位特約とは?
今後起債する社債に担保をつけて発売すると、今回、無担保社債を購入した方(債権者)は不利益になりますので、他の社債に担保を設定しないと定めたものや、担保を設定した場合は、この社債間限定順位特約をつけた社債も同じ担保を設定することを約束したものが、社債間限定順位特約です。
イオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)購入の検討について
毎度のことながら、購入の是非について検討してみましょう。
まず、社債を購入を考える場合に、比較検討すべきは、1000万円まで元本とその利息が保証されている定期預金の利息に比べてどの程度高いのかということです。つまり、信用リスク分のプレミアム(金利に上乗せ)がついた金利が上乗せされているかどうかです。
定期預金との比較による信用リスクプレミアムの考察
今回紹介したイオンリート投資法人第6回無担保投資法人債(投資法人債間限定同順位特約付)(グリーンボンド)の利率は0.726%です。期間は10年債ですので、10年もの定期預金との金利比較をします。
まず、メガバンクや多くの地方銀行の10年もの定期預金の店頭表示金利は0.01%ですので、それに比べると約72倍の利率となります。
さらに、全国どこにお住まいでも口座開設可能、かつ取引可能なネットバンクや地方銀行のインターネット支店まで調査対象を広げても、この利率に勝てる定期預金はありません。
なお、日本国内10年もの定期預金の最高金利は、大阪協栄信用組合のスーパー定期1000の年0.55%です。よって、リスクプレミアムはそれなりについていると考えることができます。
(大阪協栄信用組合の定期預金は、直接店舗に出向かないと作成できません。)
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イオンが今後順調に10年間経営できるかどうかを
続いて投資案件としてみた場合に、考えるべきことは社債の発行元のことです。今回の投資法人債の発行元であるイオンリートですが、実質はイオングループが所有する不動産を購入しています。イオングループはその不動産を再度イオンリートから賃貸して、小売業を営んでますので、万が一イオンが倒れた場合は、不動産自体の価値は毀損して減額されますので、イオンリート自体も存続が厳しくなります。
10年間イオンがどういう小売業になっているのかどうか、正直言って分かりません。(ほとんどの方が、あのマイカルが破綻することを10年前に想像できなかったのと一緒だと思います。)
投資案件としては10年と期間が長すぎます。もちろん、10年の間に途中で売却することはできるとは思いますが、金利が上昇していた場合は、価格は大きく下落することから投資元本が大きく下回ることが想定されます。
10年間も信用リスクを負うにしては利率がマッチしているとは正直といっていえない案件ですし、マイナス金利政策の終了を噂されていることから、金利上昇する可能性が十分あります。
よって、社債投資環境から考えても、オススメはしません。
【参考】最新の社債情報はこちらを
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