株式投資型クラウドファンディングのサービスを提供しているイークラウド。
そのイークラウドの評判やメリット・デメリットさらに投資家登録方法を解説します。
株式投資型クラウドファンディングとは?
通常のクラウドファンディングは、目的を持った企業が個人に対して、インターネットを通じて不特定多数の出資者からの資金提供を募るものですが、株式投資型クラウドファンディングは、不特定多数の投資家から少額の資金を集めることで、投資家が未上場の新規・成長企業の株式を購入できるサービスです。
メリット・デメリットはそれぞれ以下のとおりですが、詳しくは以下のページをご覧ください。
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株式投資型クラウドファンディングのメリットとデメリット
クラウドファンディングサービスは、大まかに分けると寄付型、購入型、ファンド型、融資型、株式投資型の5種類あります。 今回は、株式投資型クラウドファンディングのメ ...
株式投資型クラウドファンディングのメリット
- スタートアップ企業の株主になれる
- 有望なビジョンを持つ新興企業を応援できる
- IPO、M&A、イグジットなどによるリターンが狙える
株式投資型クラウドファンディングのデメリット
- 現金化しにくい
- 信用リスクや倒産リスクがある
- 案件によっては外部監査法人の監査を受けていない場合がある
- 上場企業比べて情報開示が限定
- 1社当たりの年間投資額は50万円まで
イークラウドの基本情報
- 会社名:イークラウド株式会社
- 代表者:代表取締役 波多江 直彦
- 会社所在地:東京都中央区八重洲1-5-20 東京建物八重洲さくら通りビル3F
- 会社設立:2018年7月
- 事業内容:株式投資型クラウドファンディングの運営
- 資本金:442,000,000円(資本準備金を含む)
- 登録番号:第一種少額電子募集取扱業者関東財務局長(金商)第 3181号
- 加入協会:日本証券業協会
公式情報イークラウド
イークラウドのメリット
エキサイトのグループ企業会社によるサービス運営
イークラウドは、インターネットポータブルサイトを運営するエキサイト株式会社を傘下に収めるXTechのグループ企業です。また、大和証券グループの出資を受けており、スタートアップ企業の審査業務なども提携しています。
少額からも投資可能
発行会社によって、1株あたりの募集価格や申込株数単位は異なりますが、イークラウドでは最低10万円程度からの少額投資が可能です。
そのため、お試し感覚で未上場企業への投資を始められるだけでなく、予算に合わせて株数を選ぶこともできます。
例えば、1株1万円で発行された場合、10万円投資することで、未上場企業の株式が10株割り当てられます。
エンジェル税制が適応される可能性がある
イークラウドでは、エンジェル税制が適応される可能性があります。
案件不成立時の返金振込手数料はイークラウドが負担
申込期間終了時点で目標募集額に達しなかった場合や、キャンセルなどにより案件不成立となった場合、入金した投資資金は速やかに返金されます。
この際、返金に係る振込手数料はイークラウドが負担しますので、投資資金満額が返金されます。
エンジェル税制とは、ベンチャー企業への投資を促進するために、ベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して、税制上の優遇を行う制度をいいます。
具体的には、投資した年に所得税の優遇措置を、株式を売却して損失が発生した場合に所得税および住民税の優遇措置を受けることができます。
ただ、エンジェル税制の優遇措置を受けるためには、基準日において企業要件と個人投資家要件をすべて満たす必要があります。
投資資金は入金から案件成立まで分別管理
入金した投資資金は、日証金信託銀行で分別管理により保護されます。万が一イークラウドが破綻した場合でも、入金した投資資金は、破産財産になりません。
1か月に1回の会社からの事業報告あり
イークラウドでは、取り扱い未上場企業に対し、株主への1ヶ月に1回の定例会議の開催等による情報開示を義務付けています。
そのため、投資後の会社の状況はある程度把握できます。
イークラウドのデメリット
IPOやイグジット実績無い
イークラウドが募集した未上場企業の案件には、まだIPOやイグジットの実績がありません。
案件の募集からそれほど時間が経っていないことや、イークラウド自体が比較的新しい企業だということもありますが、収益化できていない現状は、投資家の方にとってはデメリットだと言えます。
案件数が少ない
イークラウドが株式投資型クラウドファンディングサイトとして、案件を募集し始めたのは2019年8月です。
運営の開始から1年以上が経過していますが、その中で募集された案件は、わずか2件しかありません。
この現状を見る限り、投資家が求めているペースでの案件募集が行われていないと言わざるを得ないでしょう。
保有する金融資産が300万円以上など投資家登録の審査がある
イークラウドに投資するためには、反社会勢力でないこと、取引時の年齢が20歳以上75歳未満であることなどの条件を満たし、投資家登録の審査に通過する必要があります。
また、登録条件には、「保有する金融資産が300万円以上」という厳しいものもあり、少額投資からの可能であるものの、まったく蓄えがない方は利用できません。
必ずしも株主優待を受けられるわけではない
投資した企業が株主優待制度を設けている場合に限り、株主優待がゲットできますが、ユニコーンのように義務としているわけではないので、全ての案件で株主優待がゲットできるということではありません。
振込手数料がかかる
イークラウドで未上場企業の株式を購入する際、購入手数料は一切かかりません。ただし、出資金をイークラウドの指定口座へ振込時の手数料は投資家負担となります。
とはいうものも、振込手数料無料の金融機関の口座をお持ちの方ならばこのデメリットは消滅しますが。
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スマートフォンを利用した画像認証による本人確認のみ受け付け
現時点では、コロナ禍のため、転送不要簡易書留郵便受け取りによる手続きフローの停止しています。
よって、イークラウドの投資家登録をする際、スマートフォンを利用した画像認証による本人確認のみを受付しており、スマートフォン以外での端末による申請や、本人確認書類の画像を添付したメール・書面による申請は出来ません。
高齢者にはちょっとハードルが高い印象です。
イークラウドの評判は?
イークラウドの良い評判に、税制優遇を受けられる点を評価する声があります。
非上場のベンチャー企業へと投資するエンジェル投資を行うクラウドファンディングなのですが、その際はエンジェル税制という制度によって税制の優遇措置を受けることができます。税制には2種類あるのですが、案件ごとにどちらの税制に該当するかが記載されています。
また、株主優待がもらえる案件もあるという点が素晴らしいという声も多いです。
投資先が株主優待を実施する企業であれば、投資した株数に応じて株主優待をもらえることがあります。非上場企業の株主優待ですから、かなりレアでしょう。
株主間契約があるから現金化しやすいのがいい、という意見もありました。
全投資家で株主間契約を結ぶため、イグジットを達成して現金化しやすい環境が構築されているのも高評価を得ています。
一方悪い評判として、実績が少ない点を挙げる人がいます。
イークラウドは、まだサービスを開始してからそれほど経っていないため、扱っている案件も少なく、事業成長や上場によってイグジットを達成したという実績はありません。その点に、不安を抱く人もいます。
また、配当金には期待できないという声も多いです。
ベンチャー企業は企業の成長に投資するため、還元する余裕があまりありません。そのため、配当金には期待できず、その点に不満を抱く人もいます。
公式情報イークラウド
イークラウドの募集商品の一覧
過去に募集したイークラウドの募集商品は以下のページをご覧ください。
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イークラウドの募集した出資企業の募集金額などの一覧
イークラウドの募集商品の申込金額などをお伝えします。 イークラウド イークラウドの募集企業一覧 企業名 申込み金額 募集上限 投資家数 株式会社地元カンパニー ...
イークラウドの投資家登録について
イークラウドの投資家登録費用などは一切無料で、アカウントも無料で持ち続けることができます。
WEBサイトの「投資家登録をするから」からメールアドレスとパスワードを入力し、確認用メールが届きますので、メールの中にあるメールアドレス認証をクリック後に、氏名などの情報を入力のうえ、スマートフォンから本人確認書類のアップロードすれば投資家登録の申請が完了です。
その後、投資家申請後の審査が完了すると、イークラウドから連絡がありますのでその後ファンドへの申込ができます。
当ブログはイークラウドへ取材しています!
当ブログは、直接イークラウド株式会社に取材しています。詳しい内容は以下のページをご覧ください。
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イークラウド(株式投資型クラウドファンディングサービス)を取材してきました
先日株式投資型クラウドファンディングサービスのイークラウドに取材をしてきました。 といってもコロナ禍なので、直接お会いすることが難しいので、事前にメールをお送り ...
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