個人向け社債として、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第30回無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)が発売されます。
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株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第30回無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)の詳細
- 発行総額:73,000百万円
- 申込単位:100万円
- 仮条件利率:年0.65%~1.25%
- 正式利率:年0.904%(7月15日決定)
- 払込金額:各社債の金額100円につき金100円
- 償還金額:各社債の金額100円につき金100円
- 年限:10年
- 申込期間:2022年7月19日から2022年7月28日
- 払込期日:2022年7月29日
- 償還日:2032年7月29日
- 利払日:毎年1月29日及び7月29日(初回は2023年1月29日)
- 引受会社:三菱UFJモルガン・スタンレー証券、大和証券、野村証券、東海東京証券、岡三証券、丸三証券
- 取得格付:A+(R&I)、A+(JCR)
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第30回無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)の引受額(販売額)
各社の引受額(販売額)は以下のとおりです。
引受人の氏名又は名称 | 引受金額 |
---|---|
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 52,000百万円 |
大和証券 | 10,000百万円 |
野村證券 | 7,000百万円 |
東海東京証券 | 2,000百万円 |
岡三証券 | 1,000百万円 |
丸三証券 | 1,000百万円 |
合計 | 73,000百万円 |
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第30回無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)の購入方法
証券会社ごとに購入方法を紹介します。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券での購入方法
取引店へ来店するか電話での取引及びインターネットトレードでの取引が可能です。
事業債・地方債 | 新発国内債券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
大和証券での購入方法
「ダイワ・コンサルティング」コースの方は、取扱店に来店しての取引が可能です。「ダイワ・ダイレクト」コースの方は、取扱店に来店しての取引か、コンタクトセンターでの注文が可能です。
野村證券での購入方法
本店・支店での取引が可能です。
東海東京証券株式会社での購入方法
直接店頭でご確認ください。
岡三証券での購入方法
詳細は店頭でご確認ください。
丸三証券での購入方法
店頭でご確認ください。
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループとは?
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJリース、三菱UFJニコスを傘下に持つ三井住友フィナンシャルグループは、日本の3大金融グループの一角を担う持株会社です。
このほかにも、アコム、日本マスタートラスト信託銀行、三菱UFJ国際投信などを実質的に支配しています。
社債のリスクについて
信用リスク
発行元が破綻した場合は、預けたお金が戻ってこない可能性があります。最悪全額償還されないケースもありえます。
流動性リスク
償還日前までに、自身の都合によりお金が必要となり、市場等で売却する場合、流動性が低いことから、適正な価格よりも若干安い金額で売却しなければならない可能性があります。ようするに火急のお金が必要なので足元を見られるということです。
価格変動リスク
償還日まで保持していれば関係ないのですが、償還日前までになんらかの事情で売却する必要が生じた場合、市場で売却することになりますので、額面の金額よりも高い金額で売却、もしくは低い金額で売却するといった価格変動するリスクがあります。
社債における劣後特約とは?
詳しく解説すると、破産など法的に財産を整理する必要が生じた場合に、他の債権の返済が終わってから、返済を受ける債権に付けられる特約です。つまり、同順位の債権が40万円と60万円あり、破綻したときの債務者の財産が10万円しかない場合は、40万円の債権者には4万円の弁済、60万円の債権者には6万円の弁済と、同順位債権間は、等比率での弁済となります。
一方、40万円の債権と、60万円の劣後特約債権があり、破綻したときの債務者の財産が10万円しかない場合は、40万円の債権者は10万円の弁済、60万円の劣後特約債権者は弁済されないという悲惨な結果になります。
このように、他の返済が終わってから返済される=劣後ということで、劣後特約と呼ばれ、債権の弁済順位が低いかわりに高い利率を享受できるというメリットがあります。
実質破綻時免除特約とは?
預金保険法126条の2に規定される特定第2号措置(金融機関が自身の財産をもっても債務を完済できない事態が発生する恐れが生じたり、債務の支払停止や停止する恐れのある金融機関に対して、金融市場その他の金融システムの著しい混乱が生ずるおそれがあるとみとめられた場合のみ、内閣総理大臣が実施できる資金援助などの措置)に該当した場合に、その特約が付保された社債を発行した発行元は、元利金や利息の支払などの義務を全て免除される特約です。
破綻一歩前でも、預金保険法126条の2に規定される特定第2号措置が講じられた場合は、社債の元金はこの特約により償還されません。
検討すべきは信用リスク分の金利プレミアム
社債を購入を考える場合に、比較検討すべきは、1000万円まで元本とその利息が保証されている定期預金の利息に比べてどの程度高いのかということです。つまり、信用リスク分のプレミアム(金利に上乗せ)がついた金利が上乗せされているかどうかです。
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第30回無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)のリスクプレミアムの検討
今回紹介した株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第30回無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)の利率は年0.904%です。
メガバンクの定期預金の475倍の金利で、この社債に勝てる10年もの定期預金は社債取申込時期において日本国内では取り扱っていません。
金利の先高観が漂う中、手を出しにくい案件か
日本銀行の大規模金融緩和の出口戦略はまだ論じられていませんが、海外の政策金利はインフレ抑制のため上昇しています。
さらに、海外のヘッジファンドなどは日銀の大規模金融緩和が続けることは不可能であると国債売りを敢行しているところもあります。
また日銀の大規模金融緩和の目標は、2%の「物価安定の目標」です。物価上昇率2%に達した場合でも、金利上昇に対して耐性が弱い国内中小企業への配慮すべきなどの政治観などの声に押されて、物価は安定していないとう名目で引き続き緩和を行う可能性はありますが、黒田総裁の任期も近づいていることなど考えると大規模金融緩和を永続的に続けることは無いでしょう。
よって、国内の金利の先行きが不当面感が漂っていますので、手を出しにくい案件です。
といっても今後10年間の金利の推移はどの程度かは専門家でも当てることは困難です。
割り切って投資するのも良いのですが、長期間にわたって資金が拘束されますので、その点はご注意ください。
【参考】株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第31回期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付も発売します。
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第31回期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)も同時期に発売となります。こちらも10年債ですが、期限前償還条項の特約付です。
詳しくは以下のページをご覧下ください。
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株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第31回期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)が7月19日から申込開始【当初5年利率0.718%、10年債】
個人向け社債として、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第31回期限前償還条項付無担保社債が発売されます。 詳細を確認してみましょう。 株式会社三菱UFJ ...