GMOインターネットグループ株式会社第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の発売が公表されました。
愛称はGMOインターネットグループ債です。
詳細を確認してみましょう。
GMOインターネットグループ株式会社第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の詳細
- 愛称:GMOインターネットグループ債
- 発行総額:180億円
- 各社債の金額:金100万円
- 金利条件(仮条件):年1.25%~年1.85%
- 金利条件(正式):年1.57%(2023年12月8日決定予定)
- 払込金額:各社債の金額100円につき金100円
- 償還金額:各社債の金額100円につき金100円
- 申込単位:額面100万円単位
- 年限:4年
- 申込期間:2023年12月11日から2023年12月21日
- 払込期日:2023年12月22日
- 償還日:2027年12月22日
- 利払日:毎年6月22日及び12月22日(初回利払日は2024年6月22日)
- 引受会社:大和証券、SMBC日興証券、野村證券、みずほ証券
- 取得格付:A-(JCR)
GMOインターネットグループ株式会社第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の引受額
引受人の氏名又は名称 | 引受金額 |
---|---|
大和証券 | 7,200百万円 |
SMBC日興証券 | 5,400百万円 |
野村證券 | 2,700百万円 |
みずほ証券 | 2,700百万円 |
合計 | 18,000百万円 |
GMOインターネットグループ債発行情報ソースはこちらです
主な証券会社のチラシは以下のとおりです。
- GMOインターネットグループ株式会社第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)|大和証券(PDF)
- GMOインターネットグループ株式会社第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)|SMBC日興証券(PDF)
- GMOインターネットグループ株式会社第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)|野村證券(PDF)
- GMOインターネットグループ株式会社第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)|みずほ証券(PDF)
GMOインターネットグループ株式会社第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の購入方法
証券会社ごとに購入方法を紹介します。
大和証券での購入方法
「ダイワ・コンサルティング」コースの方は、取扱店に来店しての取引が可能です。「ダイワ・ダイレクト」コースの方は、取扱店に来店しての取引か、コンタクトセンターでの注文が可能です。
SMBC日興証券での購入方法
総合コースであれば、支店及びパソコンでの取引が可能で、ダイレクトコースでの取扱いもパソコンでの購入は可能です。
野村證券での購入方法
本店・支店での取引が可能です。
みずほ証券での購入方法
3Sサポートコースならば、コールセンターでの取引に加え、店頭での取引が可能です。ダイレクトコースは、コールセンターでの取引限定となります。
GMOインターネットグループとは?
GMOインターネットグループの金融持ち株会社であり、GMOクリック証券株式会社、株式会社FXプライムbyGMO、GMO外貨株式会社、GMOコイン株式会社などの証券会社などを傘下に収めています。
無担保社債とは?
発行母体の財産を社債の担保につけた場合、発行母体の財務体質が悪化し、社債が債務不履行(償還されない)などの自体に陥った場合に、担保である財産を処分して社債の償還額を取り返すことができます。
しかし、無担保社債の場合は、担保はありませんので、債務不履行(償還されない事態)の場合は、額面金額や利払いは保証されません。ちなみに、個人向け社債は無担保社債ばかりです。
社債間限定順位特約とは?
今後起債する社債に担保をつけて発売すると、今回、無担保社債を購入した方(債権者)は不利益になります。
よって、今後起債した他の社債に担保を設定した場合は、この社債間限定順位特約をつけた社債も同じ担保を設定することを約束したものが、社債間限定順位特約です。
社債のリスクについて
信用リスク
発行元が破綻した場合は、預けたお金が戻ってこない可能性があります。最悪全額償還されないケースもありえます。
流動性リスク
償還日前までに、自身の都合によりお金が必要となり、市場等で売却する場合、流動性が低いことから、適正な価格よりも若干安い金額で売却しなければならない可能性があります。ようするに火急のお金が必要なので足元を見られるということです。
価格変動リスク
償還日まで保持していれば関係ないのですが、償還日前までになんらかの事情で売却する必要が生じた場合、市場で売却することになりますので、額面の金額よりも高い金額で売却、もしくは低い金額で売却するといった価格変動するリスクがあります。
検討すべきは信用リスク分の金利プレミアム
社債を購入を考える場合に、比較検討すべきは、1000万円まで元本とその利息が保証されている定期預金の利息に比べてどの程度高いのかということです。つまり、信用リスク分のプレミアム(金利に上乗せ)がついた金利が上乗せされているかどうかです。
今回紹介したGMOインターネットグループ株式会社第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の利率が、定期預金と比べて高いかどうか考えてみる必要があります。
格付けも高く評判の高い社債
今回紹介したGMOインターネットグループ株式会社第10回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の利率は 年1.57%で、メガバンクの定期預金の金利(年0.05%)の約31倍です。
国内のすべての金融機関の定期預金を調べてもこの利率に勝る金利を提示する通常の定期預金はありません。退職金定期預金でさえ勝てるかどうかとうい設定です。
ただし、最低投資額は100万円であり、10万円から投資できる社債が多い昨今、気軽に投資できる案件とはいいがたいのがネックでしょうか。
それでもお手持ちの資金のうち一部を投資するのもいい案件だと考えますが、4年間資金が拘束されるのでその点はご注意ください。