SBIFXトレード「積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)」はFXでありながら外貨預金の積立をするように外貨ポジションを持つことができるサービスです。銀行などの外貨預金よりも、為替手数料を抑えることができるのが特徴で、低リスクのレバレッジをかけることができます。
そのSBIFXトレード「積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)」のメリットやデメリットを解説します。
SBI FXトレードの積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)とは?
SBIFXトレード「積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)」は、外国為替証拠金取引の制度を利用して、外貨預金をするような感覚で、定期的に外貨ポジションを積立で購入できる取引です。レバレッジは1倍、2倍、3倍と低リスクの取引が可能です。
もちろん、積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)にかかる取引証拠金は、SBIFXトレードの資産と明確に区分して管理する信託保全を採用しています。
SBIFXトレードが破綻した場合でも、信託保全先である株式会社三井住友銀行とSBIクリアリング信託株式会社が預けている取引証拠金を別に保全していますので、返還手続きをすれば、取引証拠金が返還されます。
積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)で買付できる通貨は?
以下の9種類です。ユーロについてはマイナス金利政策を導入していることから、買い付け(ロングポジション)のスワップ金利がつかないことから入っていません。
- ドル円(USD/JPY)
- 英ポンド円(GBP/JPY)
- 豪ドル円(AUD/JPY)
- NZドル円(NZD/JPY)
- 人民元円(CNH/JPY)
- 南アフリカ円(ZAR/JPY)
- トルコリラ円(TRY/JPY)
- カナダドル円(CAD/JPY)
- 香港ドル円(HKD/JPY)
SBI FXトレードの積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)のメリット
主だったものは以下のとおりです。
- 1通貨単位から預入が可能
- 営業日ベースで毎日積立が可能
- 3倍までレバレッジをかけることが可能
- スワップ金利も営業日ベースで受取可能
- 為替差益は申告分離課税で一律20.315%
1通貨単位から預入が可能
1通貨単位で預入が可能です。ドル円レートが120円であれば、50円弱の金額(レバレッジ3倍の場合)程度での積立と少額での預入が可能です。
営業日ベースで毎日積立が可能
積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)は営業日ベースであれば毎日積立てが可能です。
また、積立て設定も毎日、毎週、毎月の3種類から選ぶことができます。
毎日:購入時間は、毎営業日午前11時30分
毎週:購入時間は、毎週水曜日午前11時30分(営業日でない場合は翌営業日)
毎月:購入時間は、毎月26日午前11時30分(営業日でない場合は翌営業日)
50万通貨までならばレート固定機能で自分のタイミングで購入・売却できる
タイムバーによって固定されたレートでの取引が可能です。これはレート固定機能と呼ばれるもので、自分があらかじめ希望するレートでの購入や売却が可能です。(1回の最大注文数量は50万通貨まで)
3倍までレバレッジをかけることが可能
少ない証拠金でもレバレッジをかけることにより多くの外貨を運用することができるのがFXの特徴ですが、この積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)も最大3倍までレバレッジをかけることができます。
レバレッジをかけた分だけスワップ金利も2倍、3倍になりますが、相場が急変して、投資した為替水準より下落した場合は、レバレッジによって、強制決済される場合となります。
ただし、レバレッジ2倍であれば、たとえば1ドル110円で外貨を持っていても1ドル55円まで円高にならない限り強制決済はされません。
積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)は、顧客区分管理しているので外貨預金よりもメリットあり
SBIFXトレードは、信託銀行と顧客区分管理信託契約を締結しています。よって、預けた証拠金は信託口座で区分管理していますので、SBIFXトレードが破綻した場合は、破産財産とは区分され、受益代理人を通じて直接返還されます。
ちなみに、外貨預金は預金保護制度の対象外ですので、預けている金融機関が破綻した場合は、その財産状況によっては全額返還されない場合がありえますので、メリットは大きいです。
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為替差益は申告分離課税で一律20.315%
積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)で発生した利益は、「先物取引に係る雑所得等」として、申告分離課税の対象です。
申告分離課税の税率は一律20.315%(所得税15%、復興特別所得税0.315%、住民税5%)で、他の金融商品や複数の会社で行っている他の取引との損益と合算することができます。
さらに、発生した損失は翌年の確定申告で利益が出た場合は相殺することができます。ただし、繰越控除の適用を受けるためには毎年確定申告が必要です。
SBI FXトレードの積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)のデメリット
主だったものは以下のとおりです。
- 外貨を実際に引き出せない
- 為替手数料は通常のFX取引よりも高い
外貨を実際に引き出せない
外貨預金といっても外国為替証拠金取引を利用していますので、外貨を実際に引き出して通貨として利用することはできません。
これに対応している会社は、マネーパートナーズなどです。
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為替手数料は通常のFX取引よりも高い
メガバンクやネットバンク、さらに主要なネット証券会社の為替手数料とSBI FXトレードの為替手数料を比較してみると以下のとおりです。(1ドルあたりの為替手数料)
いずれも、片道ですので、円貨から外貨に預入し、あとで、外貨から円貨に替えると、倍の金額の為替手数料がかかります。
最安値は住信SBIネット銀行の外貨特BUY日の手数料無料ですが、これは毎月25日から3日間だけ円貨から外貨への手数料を無料となる仕組で、外貨から円貨への交換は普通の為替手数料が発生します。
※平成28年6月をもって、住信SBIネット銀行の外貨特BUY日が終了となります
SBI FXトイレードの積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)のスプレッドは5銭と、メガバンクなどに比べると安いのですが、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の外貨手数料とかわりありません。
SBI FXトイレードの通常のFXのスプレッドである0.27銭を採用していただければベストですがシステム費用等を考えるとやむを得ませんね。
主要金融機関や証券会社の為替手数料について
金融機関名 | 為替手数料 | 備考欄 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 25銭 | インターネット利用時 |
三井住友銀行 | 50銭 | インターネット利用時 |
みずほ銀行 | 1円 | 為替手数料割引プランあり |
りそな銀行 | 50銭 | 外貨預金為替手数料割引プランあり |
住信SBIネット銀行 | 15銭 | 毎月25日から3日間為替手数料無料の外貨特BUY日あり |
楽天銀行 | 25銭 | |
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | 5銭 | |
ソニー銀行 | 15銭 | 外貨預金優遇制度あり |
SBI新生銀行 | 15銭 | ステップアッププログラムによる手数料割引あり |
SBI証券 | 25銭 | |
楽天証券 | 25銭 | |
マネックス証券 | 25銭 | |
auカブコム証券 | 20銭 | |
SBI FX トレード | 5銭 |
積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)に向いている方
外貨預金をしたいけど少額だけしたい方
外貨預金で運用したいけどまとまったお金が無い方ならば、1通貨単位で取引可能な積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)がオススメできます。
少額で効率よく運用したい方
レバレッジをかけることでスワップ金利が2倍、3倍になりますので、外貨普通預金よりも有利な運用が可能です。
【参考】2016年8月のスワップ金利(1万通貨の場合)
通貨 | レバレッジ1倍 | レバレッジ2倍 | レバレッジ3倍 |
---|---|---|---|
米ドル | 577円 | 1,154円 | 3,462円 |
英ポンド | 272円 | 544円 | 1,632円 |
豪ドル | 999円 | 1,998円 | 5,994円 |
NZドル | 1,323円 | 2,646円 | 7,938円 |
人民元 | 72円 | 144円 | 432円 |
南フランド | 399円 | 798円 | 2,394円 |
【参考】8月末の為替レートにおける年利換算
2016年8月のスワップ金利を元にした年利換算8月分のスワップ金利が1年間続くと仮定したうえで試算しました。
為替レートは常に変動しますし、将来政策金利が変更になった場合はスワップ金利は変わりますので参考としてお考えください。
通貨 | 8月末 為替レート |
レバレッジ1倍 | レバレッジ2倍 | レバレッジ3倍 |
---|---|---|---|---|
米ドル | 103.18 | 0.67% | 1.34% | 2.01% |
英ポンド | 134.9 | 0.24% | 0.48% | 0.73% |
豪ドル | 77.51 | 1.55% | 3.09% | 4.64% |
NZドル | 74.57 | 2.13% | 4.26% | 6.39% |
人民元 | 15.41 | 0.56% | 1.12% | 1.68% |
南フランド | 7.11 | 6.73% | 13.47% | 20.20% |
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FXが怖いと感じるがレバレッジ取引に興味がある方
レバレッジをかけることがFXの最大のメリットでもありますが、これは両刃の剣でリスクも高くなります。レバレッジ1倍から3倍程度で、かつ少額での取引が可能ですのでまずは為替変動を体験するのには良いかもしれません。
機動的に取引して利益を確定をしたい方
外貨預金だと手数料の高さから利益確定に躊躇する方も多いと思いますし、外貨定期預金ならば、為替変動による多額の損失が見込まれる場合でも、中途解約しなければ円に換金できません。中途解約利率は、約定利率よりも低くなりますので、中途解約した場合の運用期間中の利息は低くなります。
この積立FX(レバレッジ付き定期外貨取引)ならば、利益が乗った時点で決済することが可能ですし、スワップとして金利も常に得ているので、外貨預金よりも機動的に取引したい方に向いています。
SBI FXトレード
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9月からサービス開始したOANDAJapanのMy外貨も同じように低レバレッジによる外貨取引サービスです。サービスの比較などは以下のページをご覧下さい。
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