独立行政法人国際協力機構、いわゆるjicaが個人向け債券を発行します。
詳細を確認してみましょう。
独立行政法人国際協力機構 第71回国際協力機構債券の詳細
- 名称:独立行政法人 国際協力機構 第71回国際協力機構債券
- 愛称:JICA債
- 発行総額:50億円
- 仮条件利率:年0.21%~0.51%
- 利率:年0.517%(1月13日決定)
- 予約受付期間:2022年1月10日から2022年1月12日
- 申込期間:2023年1月16日から2022年2月2日
- 払込期日:2023年2月3日
- 償還日:2027年12月20日
- 利払日:毎年6月20日及び12月20日
- 発行価格:額面100円につき100円
- 申込単位:額面1万円単位
- 格付:AA+(R&I)
- 引受会社:みずほ証券株式会社、株式会社SBI証券、大和証券株式会社、楽天証券株式会社
独立行政法人国際協力機構 第71回国際協力機構債券の発行情報ソースはこちらです
起債元の国際協力機構のプレスリリースは以下のとおり。
各証券会社のチラシは以下のとおりです。
- 独立行政法人国際協力機構 第71回国際協力機構債券|大和証券(PDF)
- 第71回国際協力機構債券(ソーシャルボンド)(一般担保付)|SBI証券
- 独立行政法人国際協力機構 第71回国際協力機構債券|みずほ証券(PDF)
- 第71回国際協力機構債券(新発債) | 楽天証券
独立行政法人国際協力機構 第71回国際協力機構債券の引受金額について
各社の引き受け金額は不明です。事務主幹事はみずほ証券株式会社ですので、多めに引き受けしていると思われます。
独立行政法人国際協力機構 第71回国際協力機構債券の購入方法
証券会社ごとに購入方法を紹介します。
みずほ証券での購入方法
3Sサポートコースならば、コールセンターでの取引に加え、店頭での取引が可能です。ダイレクトコースは、コールセンターでの取引限定となります。
SBI証券での購入方法
インターネットで申込となります。
SBI証券
国内最大規模のネット証券会社であり、手数料は最安値水準かつ圧倒的な取扱商品を取りそろえ、さらに使い勝手の良いうえに独自のサービスを常に提供するSBI証券。口座開設数が400万口座を突破したうえに、国内株式の個人の売買代金の4割はSBI証券からの発注と圧倒的な強さを誇ります。
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大和証券での購入方法
「ダイワ・コンサルティング」コースの方は、取扱店に来店しての取引が可能です。「ダイワ・ダイレクト」コースの方は、取扱店に来店しての取引か、コンタクトセンターでの注文が可能です。
楽天証券での購入方法
インターネットで申込となります。
独立行政法人国際協力機構とは?
独立行政法人国際協力機構は、外務省が所管する政府開発援助(ODA)の実施機関の一つで、略称はJICA。前身は、前身は1974年(昭和39年)8月に設立された特殊法人国際協力事業団で、独立行政法人国際協力機構法(平成14年法律第136号)に基づき設立された独立行政法人です。
開発途上地域等の経済及び社会の開発若しくは復興又は経済の安定に寄与することを通じて、国際協力の促進並びに我が国及び国際経済社会の健全な発展に資することを目的として、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行い、開発途上国への国際協力を行っています。
債券のリスクについて
信用リスク
発行元が破綻した場合は、預けたお金が戻ってこない可能性があります。最悪全額償還されないケースもありえます。
流動性リスク
償還日前までに、自身の都合によりお金が必要となり、市場等で売却する場合、流動性が低いことから、適正な価格よりも若干安い金額で売却しなければならない可能性があります。ようするに火急のお金が必要なので足元を見られるということです。
価格変動リスク
償還日まで保持していれば関係ないのですが、償還日前までになんらかの事情で売却する必要が生じた場合、市場で売却することになりますので、額面の金額よりも高い金額で売却、もしくは低い金額で売却するといった価格変動するリスクがあります。
独立行政法人国際協力機構 第71回国際協力機構債券購入の検討について
債券を購入を考える場合に、比較検討すべきは、1000万円まで元本とその利息が保証されている定期預金の利息に比べてどの程度高いのかということです。つまり、信用リスク分のプレミアム(金利に上乗せ)がついた金利が上乗せされているかどうかです。
今回紹介した独立行政法人国際協力機構 第71回国際協力機構債券の利率は年0.517%です。
メガバンクの定期預金の258倍の金利となり相対的に高い金利であり、オリックス銀行eダイレクト定期預金(金利 年0.28%)よりも0.23%高い設定です。
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信用リスク分のプレミアムは十分にあるといえます。
気になるのは仮条件よりも高い利率で決定した点です。これは事前需要調査で、人気がなかったことが想定されます。
また、債券の発行利率が上昇傾向にあるなか、正直言って少し物足りない金利設定です。もう少し利率が高ければオススメしたいところですが、格付けも高いことから致し方ないのでしょう。
信用リスクがほぼない政府系機関の債券ですが長期間資金が拘束されることを考えると金利は全く物足りない
政府系機関の債券ですので、信用リスクはほぼありませんが、5年もの長期間にわたって資金が拘束される結果としての利息としては、物足りないです。
最低投資額1万円とハードルの低い社債ですので、JICAの活動を支援したい方は、投資しても良いでしょうが、それ以外の方が頑張って投資する価値があるとも思えません。
【参考】最新の社債情報はこちらを
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