セゾンカードでおなじみの株式会社クレディセゾン。流通系クレジットカードのトップ企業ですね。
そのクレディセゾンが個人向け社債を発行します。
発行総額も多く、取り扱う証券会社も豊富で、さらに10万円から投資可能ということで人気の社債です。
詳細を確認してみましょう。
株式会社クレディセゾン第85回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の詳細
- 名称:株式会社クレディセゾン第85回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
- 発行総額:300億円
- 仮条件利率:0.07%~0.37%
- 正式利率:0.24%(2021年2月26日決定)
- 申込期間:2021年3月1日から2021年3月12日
- 払込期日:2021年3月15日
- 償還日:2027年3月15日
- 利払日:毎年3月15日及び9月15日(初回利払日は2021年9月15日)
- 発行価格:額面100円につき100円
- 申込単位:額面10万円単位
- 格付:A+(R&I)を取得予定
- 引受会社:SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券、大和証券、岡三証券、東海東京証券、静銀ティーエム証券、SBI証券、FFG証券、ちばぎん証券
株式会社クレディセゾン第85回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の引受金額について
以下のとおりです。
引受人の氏名又は名称 | 引受金額 |
---|---|
SMBC日興証券株式会社 | 6,200百万円 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 | 4,500百万円 |
大和証券 | 3,500百万円 |
岡三証券株式会社 | 3,000百万円 |
東海東京証券株式会社 | 1,000百万円 |
静銀ティーエム証券株式会社 | 700百万円 |
株式会社SBI証券 | 500百万円 |
FFG証券株式会社 | 500百万円 |
ちばぎん証券株式会社 | 100百万円 |
合計 | 30,000百万円 |
株式会社クレディセゾン第85回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の購入方法
証券会社ごとに購入方法を紹介します。
SMBC日興証券での購入方法
総合コースであれば、支店及びパソコンでの取引が可能で、ダイレクトコースでの取扱いもパソコンでの購入は可能です。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券での購入方法
取引店へ来店するか電話での取引及びインターネットトレードでの取引が可能です。
事業債・地方債 | 新発国内債券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
大和証券での購入方法
「ダイワ・コンサルティング」コースの方は、取扱店に来店しての取引が可能です。「ダイワ・ダイレクト」コースの方は、取扱店に来店しての取引か、コンタクトセンターでの注文が可能です。
岡三証券での購入方法
特にインターネットなどでの告知はしておりません。優良顧客向けに販売しているものと思われますが、詳細は店頭でご確認ください。
東海東京証券株式会社での購入方法
特にインターネットなどでの告知はしておりませんので、直接店頭でご確認ください。
静銀ティーエム証券での購入方法
直接店頭でご確認ください。
SBI証券での購入方法
インターネットで申込となります。
SBI証券
国内最大規模のネット証券会社であり、手数料は最安値水準かつ圧倒的な取扱商品を取りそろえ、さらに使い勝手の良いうえに独自のサービスを常に提供するSBI証券。口座開設数が400万口座を突破したうえに、国内株式の個人の売買代金の4割はSBI証券からの発注と圧倒的な強さを誇ります。
SBI証券はオンライン口座開設ならば最短翌営業日から取引ができるスピーディーなネット証券です。
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FFG証券での購入方法
対面取引のみの取扱です。詳細は直接証券会社にお尋ねください。
ちばぎん証券での購入方法
直接店頭でご確認ください。
クレディセゾンとは?
元々は月賦百貨店であった緑屋が商号を変更した会社で、西武百貨店の信販会社として規模を拡大しました。
西武グループ解体以降は、みずほフィナンシャルグループと資本提携していますが、依然として旧セゾングループ各社と提携した提携カードを発行しています。
ちなみに、セゾン投信の筆頭株主はクレディセゾンです。
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社債とは?
社債は、会社が資金調達のために、発行する債券です。ようするに会社が、機関投資家や個人投資家などからお金を借りるためのツールですね。当然、社債を発行した会社は、原則として利率に定めた利払いを、社債を購入した機関投資家や個人投資家に支払います(ゼロクーポン債除く)。さらに、発行した社債は、償還期日に額面をもって、債券の所有者に資金を償還します。
上場企業などが発行する社債は、申込単位1億円の機関投資家向けの社債が多いのですが、一部は、申込単位が10万円から100万円程度の個人向けの社債もあります。
今回の式会社クレディセゾン第85回無担保社債(社債間限定同順位特約付)は、10万円から購入可能とハードルの低い個人向け社債です。
社債のリスクについて
信用リスク
発行元が破綻した場合は、預けたお金が戻ってこない可能性があります。最悪全額償還されないケースもありえます。
流動性リスク
償還日前までに、自身の都合によりお金が必要となり、市場等で売却する場合、流動性が低いことから、適正な価格よりも若干安い金額で売却しなければならない可能性があります。ようするに火急のお金が必要なので足元を見られるということです。
価格変動リスク
償還日まで保持していれば関係ないのですが、償還日前までになんらかの事情で売却する必要が生じた場合、市場で売却することになりますので、額面の金額よりも高い金額で売却、もしくは低い金額で売却するといった価格変動するリスクがあります。
社債間限定順位特約とは?
今後起債する社債に担保をつけて発売すると、今回、無担保社債を購入した方(債権者)は不利益になりますので、他の社債に担保を設定しないと定めたものや、担保を設定した場合は、この社債間限定順位特約をつけた社債も同じ担保を設定することを約束したものが、社債間限定順位特約です。
株式会社クレディセゾン第85回無担保社債(社債間限定同順位特約付)購入の検討について
社債を購入を考える場合に、比較検討すべきは、1000万円まで元本とその利息が保証されている定期預金の利息に比べてどの程度高いのかということです。つまり、信用リスク分のプレミアム(金利に上乗せ)がついた金利が上乗せされているかどうかです。
今回紹介した株式会社クレディセゾン第85回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の利率は年0.24%です。
メガバンクの定期預金の130倍の金利となり相対的に高い金利といえます。
そもそも7年もの定期預金を取り扱っている金融機関は多くは無いのですが、この社債に勝てる7年もの定期預金は大阪協栄信用組合のスーパー定期1000(金利 年0.4%)のみです。
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【最大金利0.35%】大阪協栄信用組合はなぜ高利の定期預金を発売し続けるのか徹底解説
常に高利の定期預金を販売し続ける大阪協栄信用組合。 1000万円以上の大口定期預金ですが、1年もの金利 年0.330%と圧倒的な破壊力で常にランキング上位に位置 ...
通常の7年もの定期預金の店頭表示金利の平均金利は、日本銀行によると以下のとおりであり、定期預金金利平均に比べて、0.238%程度の信用リスクの金利プレミアムが付くこととなります。
預入金額 | 平均年利率 |
---|---|
300万円未満 | 年0.002% |
300万円以上 1,000万円未満 |
年0.002% |
1,000万円以上 | 年0.002% |
※2月10日公表数値
預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について|日本銀行金融機構局(PDF)
長期間資金が拘束されることを考えると金利はやはり物足りない
日本の長期金利がマイナス金利政策のため低空飛行状態であり、7年もの長期間にわたって資金が拘束される結果としての利息としては、物足りないです。
仮に投資したあとに、マイナス金利政策が撤廃された場合は、長期金利は上昇しますので、もっと利率が高い社債が発売されます。乗り換えるために中途売却した場合は、利率が低いため元本割れは必至です。
余剰資金が多額にある方ならば投資しても良いでしょうが、それ以外の方が頑張って投資する価値があるとも思えませんし、10万円から投資できるお気軽案件だからといっても、安易に飛びつくのはどうかなと思います。
【参考】最新の社債情報はこちらを
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