東京建物株式会社第33回無担保社債(社債間限定同順位特約付)が発売開始します。
詳細を確認してみましょう。
東京建物株式会社第33回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の詳細
- 愛称:東京建物Brilliaサステナビリティボンド
- 発行総額:10,000百万円
- 各社債の金額:金100万円
- 金利条件(仮条件):年0.13%~0.53%
- 金利条件(正式):年0.29%(2021年7月13日決定)
- 払込金額:各社債の金額100円につき金100円
- 償還金額:各社債の金額100円につき金100円
- 年限:7年
- 申込期間:2021年7月14日から2021年7月29日
- 払込期日:2021年7月30日
- 償還日:2028年7月30日
- 利払日:毎年1月30日及び7月30日(初回利払日:2022年1月30日
- 引受会社:みずほ証券
- 取得格付: A(シングルA)※格付投資情報センター
東京建物株式会社第33回無担保社債(社債間限定同順位特約付)はサステナビリティボンドです
今回起債される東京建物株式会社第33回無担保社債(社債間限定同順位特約付)は、東京建物株式会社がサステナビリティファイナンスの調達するために発行されるサステナビリティボンドです。
東京建物株式会社第33回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の引受額
東京建物Brilliaボンドはみずほ証券独占販売です。
引受人の氏名又は名称 | 引受金額 |
---|---|
みずほ証券 | 10,000百万円 |
合計 | 10,000百万円 |
みずほ証券での購入方法
3Sサポートコースならば、コールセンターでの取引に加え、店頭での取引が可能です。ダイレクトコースは、コールセンターでの取引限定となります。
東京建物株式会社とは?
東京建物株式会社は、日本で最も古い歴史を持つ総合不動産会社で、安田財閥の創始者、安田善次郎が1896年(明治29年)に設立しました。
安田財閥は解体されましたが、財閥の中核の安田銀行が商号変更した富士銀行が参画しているみずほフィナンシャルグループなどが参加している芙蓉懇談会に東京建物は、参加しています。
ビル賃貸、住宅事業、アセットサービスという3つの事業がメインの不動産会社で、東証第一部上場企業です。
社債のリスクについて
信用リスク
発行元が破綻した場合は、預けたお金が戻ってこない可能性があります。最悪全額償還されないケースもありえます。
流動性リスク
償還日前までに、自身の都合によりお金が必要となり、市場等で売却する場合、流動性が低いことから、適正な価格よりも若干安い金額で売却しなければならない可能性があります。ようするに火急のお金が必要なので足元を見られるということです。
価格変動リスク
償還日まで保持していれば関係ないのですが、償還日前までになんらかの事情で売却する必要が生じた場合、市場で売却することになりますので、額面の金額よりも高い金額で売却、もしくは低い金額で売却するといった価格変動するリスクがあります。
検討すべきは信用リスク分の金利プレミアム
社債を購入を考える場合に、比較検討すべきは、1000万円まで元本とその利息が保証されている定期預金の利息に比べてどの程度高いのかということです。つまり、信用リスク分のプレミアム(金利に上乗せ)がついた金利が上乗せされているかどうかです。
今回紹介した東京建物株式会社第33回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の利率は仮条件中央値0.33%となりますが、定期預金と比べて高いかどうか考えてみる必要があります。
東京建物株式会社第33回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の利率はメガバンク定期預金の金利の145倍
今回紹介した東京建物株式会社第33回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の利率は0.29%で、メガバンクの定期預金の金利の145倍です。
ネットバンクやインターネット支店などの定期預金をみても7年もの定期預金は取り扱っていないところが多く、この利率に勝る金利の定期預金はありません。
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7年間投資をすることを考えると満足できるレベルの社債と言えない
利率面では定期預金よりも高くオススメしたいところですが、信用リスクを追ってまで投資すべき案件かといわれると、やはり利率が低いのが気になります。
7年の間、金利情勢が変わらなければ問題無いのですが、その7年の間に利上げをした場合は、原則として低金利で発行した社債の時価評価額は下がりますので、償還期限内に換金するときは損失が発生します。
今後7年間も現状の金利情勢が続くことは想像しずらい。
投資するならばもっと高利かつ期間が短い案件の方がおススメであり、この社債は、オススメできません。