株式会社光通信の円建個人向け社債が起債されます。
詳細を確認してみましょう。
株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の詳細
- 名称:株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
- 発行総額:220億円
- 仮条件利率:0.83%~1.23%
- 正式利率:1.00%(2022年7月26日決定)
- 申込期間:2022年7月27日から2022年8月8日
- 払込期日:2022年8月9日
- 償還日:2029年8月9日
- 利払日:毎年2月9日及び8月9日(初回利払日は2023年2月9日)
- 発行価格:額面100円につき100円
- 申込単位:額面100万円単位
- 格付:A(R&I)、A(JCR)を取得
- 引受会社:みずほ証券株式会社、SMBC日興証券株式会社、株式会社SBI証券
株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の引受金額について
引受人の氏名又は名称 | 引受金額 |
---|---|
みずほ証券株式会社 | 10,000百万円 |
SMBC日興証券株式会社 | 10,000百万円 |
株式会社SBI証券 | 2,000百万円 |
合計 | 22,000百万円 |
株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の購入方法
証券会社ごとに購入方法を紹介します。
みずほ証券での購入方法
3Sサポートコースならば、コールセンターでの取引に加え、店頭での取引が可能です。ダイレクトコースは、コールセンターでの取引限定となります。
SMBC日興証券での購入方法
総合コースであれば、支店及びパソコンでの取引が可能で、ダイレクトコースでの取扱いもパソコンでの購入は可能です。
SBI証券での購入方法
インターネットでの取引となります。7月27日12時より先着順で販売開始します。
SBI証券
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社債とは?
社債は、会社が資金調達のために、発行する債券です。ようするに会社が、機関投資家や個人投資家などからお金を借りるためのツールですね。当然、社債を発行した会社は、原則として利率に定めた利払いを、社債を購入した機関投資家や個人投資家に支払います(ゼロクーポン債除く)。さらに、発行した社債は、償還期日に額面をもって、債券の所有者に資金を償還します。
上場企業などが発行する社債は、申込単位1億円の機関投資家向けの社債が多いのですが、一部は、申込単位が10万円から100万円程度の個人向けの社債もあります。
社債のリスクについて
信用リスク
発行元が破綻した場合は、預けたお金が戻ってこない可能性があります。最悪全額償還されないケースもありえます。
流動性リスク
償還日前までに、自身の都合によりお金が必要となり、市場等で売却する場合、流動性が低いことから、適正な価格よりも若干安い金額で売却しなければならない可能性があります。ようするに火急のお金が必要なので足元を見られるということです。
価格変動リスク
償還日まで保持していれば関係ないのですが、償還日前までになんらかの事情で売却する必要が生じた場合、市場で売却することになりますので、額面の金額よりも高い金額で売却、もしくは低い金額で売却するといった価格変動するリスクがあります。
社債間限定順位特約とは?
今後起債する社債に担保をつけて発売すると、今回、無担保社債を購入した方(債権者)は不利益になりますので、他の社債に担保を設定しないと定めたものや、担保を設定した場合は、この社債間限定順位特約をつけた社債も同じ担保を設定することを約束したものが、社債間限定順位特約です。
株式会社光通信とは?
1988年に元代表取締役会長の重田康光氏が創業。携帯電話販売代理店を全国単会し急速に事業拡大し、1999年に東証一部上場。
ITバブル相場の投機銘柄として急騰しましたが、架空取引疑惑が浮上したうえに業績下方修正を契機に、東証一部20営業日連続ストップ安という前人未踏の記録を達成し、2000年の年間値下がり率99.1%をマークした伝説の会社です。
株価急落後、倒産の噂が流れたものも、複写機販売に活路を見出し、現状では、120以上もの連結子会社を抱え、個人や中小企業に対して携帯電話、事務機、保険など提供、さらに、宅配水事業などを展開しています。
株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)購入の検討について
毎度のことながら、購入の是非について見当してみましょう。
まず、社債を購入を考える場合に、比較検討すべきは、1000万円まで元本とその利息が保証されている定期預金の利息に比べてどの程度高いのかということです。つまり、信用リスク分のプレミアム(金利に上乗せ)がついた金利が上乗せされているかどうかです。
定期預金との比較による信用リスクのプレミアムの考察
今回紹介した株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の利率は1.0%です。期間は7年債ですので、7年もの定期預金との金利比較をします。
まず、メガバンクや多くの地方銀行の7年もの定期預金の店頭表示金利は0.002%ですので、それに比べると515倍の利率となります。
7年間資金が拘束されるので将来の金利上昇リスクが気になる
利率面では定期預金よりも高くオススメしたいところですが、信用リスクを追ってまで投資すべき案件かといわれると、利率が気になります。
7年の間、金利情勢が変わらなければ問題無いのですが、その7年の間に利上げをした場合は、原則として低金利で発行した社債の時価評価額は下がりますので、償還期限内に換金するときは損失が発生します。
今後7年間も現状の金利情勢が続くことは想像しずらい。
投資するならばもっと高利かつ期間が短い案件の方がおススメでです。
また、出資最低額も100万円以上であることから、数億円の投資資産を持っている方以外は、出資した場合の全体投資資産に占める割合も大きくなることも懸念材料の一つです。
よって、この社債は、個人的にはあまりオススメできません。
株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)の発行情報ソースはこちらです
主な証券会社のチラシは以下のとおりです。
- 株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)|みずほ証券
- 株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)|SMBC日興証券
- 株式会社光通信第40回無担保社債(社債間限定同順位特約付)|SBI証券