オリックス銀行の人気商品であるeダイレクト金銭信託(予定配当率型)。
オリックス銀行が、顧客から集めた信託金を、上場企業1社へ貸付する金銭信託ですが、ネット上ですべて完結するうえに、信託期間も短期間。
仕組みはシンプルで、原則として、元本変動はないことから、最近は募集期間中に募集上限達した売り切れになる商品です。
今回、ヤフー株式会社やLINE株式会を傘下に収めるZホールディングス株式会社への貸付を目的としたeダイレクト金銭信託を募集中です。
詳細を確認してみましょう。
eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第31号の概要
- 主な運用対象:Zホールディングス株式会社を貸付先とする無担保貸付金
- 申込可能者:オリックスeダイレクト預金口座所有し、国内に住所を有する20歳以上の個人
- 募集期間:2023年7月20日0:00から2023年8月14日12:00まで
- 信託期間:2023年8月22日(信託契約日)から2024年2月22日(信託終了日)までの6か月間
- 申込単位:100万円以上100万円単位
- 予定配当率:年0.31%(税引前)
- 申込窓口:募集期間中、オリックス銀行のウェブサイトにて24時間申込可能
- 予定配当額計算式:「信託元本」×「予定配当率」×「計算期間の実日数」÷365
- 収益金・元本の支払日:2024年3月1日
- 税金:原則として収益金に対し、20.315%が源泉分離課税(国税15.315%、地方税5%)
- 中途解約:原則として中途解約不可
- その他:マル優制度は利用不可
- 受託者:オリックス銀行株式会社
- 短期格付:J-1+(日本格付研究所[JCR])
eダイレクト金銭信託Zホールディングス株式会社第31号の注意点
eダイレクト金銭信託Zホールディングス株式会社第31号の注意点は以下のとおりです。
なお、オリックス銀行のeダイレクト金銭信託のスキーム・リスク・注意点・発行履歴などは過去記事をご覧ください。
参考記事オリックス銀行のeダイレクト金銭信託のスキーム・リスク・注意点・発行履歴などを徹底解説
1回の申込上限は1億円
eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第31号の1回の申し込み上限は1億円です。
それ以上申し込む場合は、複数回に分けて申込みすることができます。
1口100万円以上
100万円以下の申込はできません。
100万円単位での申込
100万円単位での申込ですので、よって、110万円、240万円などの申込はできません。
eダイレクト金銭信託とは?
eダイレクト金銭信託とは、信託者であり受益者である顧客が自分の金を、信託者(オリックス銀行)へ信託し、オリックス銀行はZホールディングス株式会社へ貸し出しすることにより運用し、Zホールディングス株式会社からの利息を収益とします。その収益から必要経費を差し引いた収益金は、信託金に応じて分配され、信託終了時に信託金とともに受益者へ償還します。
詳細は以下のページをご覧ください。
-
オリックス銀行のeダイレクト金銭信託のスキーム・リスク・注意点・発行履歴などを徹底解説
オリックス銀行の人気商品であるeダイレクト金銭信託という金融商品があります。スキームは金銭信託ですが、イメージ的には、社債に近いです。 マイナス金利導入により各 ...
eダイレクト金銭信託の発行履歴について
eダイレクト金銭信託の発行履歴については、過去記事をご覧ください。
参考記事オリックス銀行のeダイレクト金銭信託のスキーム・リスク・注意点・発行履歴などを徹底解説
eダイレクト金銭信託に預託した場合に得られる収益金について
予定配当金率である0.31%のとおり収益金が生じた場合、収益金は以下のとおりになります。
預入金額 | 税引き前利息 | 税引き後利息 |
---|---|---|
1,000,000円 | 1,550円 | 1,236円 |
2,000,000円 | 3,100円 | 2,471円 |
3,000,000円 | 4,650円 | 3,706円 |
4,000,000円 | 6,200円 | 4,941円 |
5,000,000円 | 7,750円 | 6,187円 |
6,000,000円 | 9,300円 | 7,411円 |
7,000,000円 | 10,850円 | 8,647円 |
8,000,000円 | 12,400円 | 9,881円 |
9,000,000円 | 13,950円 | 11,118円 |
10,000,000円 | 15,500円 | 12,352円 |
50,000,000円 | 77,500円 | 61,756円 |
100,000,000円 | 155,000円 | 123,512円 |
Zホールディングス株式会社とは?
Zホールディングスは、ソフトバンググループ会社で、傘下にヤフー株式会社や、LINE株式会社、株式会社ZOZO、PayPay株式会社、株式会社PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)、ワイジェイカード株式会社、株式会社一休などを納めています。
LINEに関する報道が以前からありましたが、これでZホールディングスが飛んでしまうという未来予想図は無いと考えます。
eダイレクト金銭信託Zホールディングス株式会社第31号の評価
金銭信託は信託期間が終了後に配当金と元本が戻ってくるという社債と同じような商品です。
今回紹介した、eダイレクト金銭信託Zホールディングス株式会社第31号の利回りはメガバンクの定期預金の1年もの店頭金利の155倍と圧倒しています。
リスクプレミアムも付いており、Zホールディングスが6か月以内に倒産する可能性は相当低いと考えますのでおススメします。
ただし、この商品は定期預金とは異なり、元本が保証されていません。
よって、絶対に安全な商品ではないことを理解したうえで、皆さんのお手持ちの資金の状況に応じてお申し込みください。
ちなみに、融資型や不動産投資型のクラウドファンディングの方が利率は高利ですが、信用力などの違いとお考え下さい。
eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第31号の公式情報
eダイレクト金銭信託(予定配当率型)Zホールディングス株式会社第31号 | オリックス銀行
【参考】他の金融機関からeダイレクト金銭信託の資金を振り込む時の手数料を無料にできる銀行はこちら
eダイレクト金銭信託の資金を他の金融機関から移動させるときに、振込手数料を支払っていませんか?
他行宛振込手数料が無料になる金融機関は、たくさんありますので、利用しないともったいないですよ。
詳細は以下のページをご覧ください。
-
5分で分かる他行宛振込手数料が無料になる銀行や信託銀行などの全26サービスまとめ
他行宛振込手数料が無料となる銀行や信託銀行、さらに労働金庫などのサービスをまとめました。全部で26サービスです。 一般的に他行宛振込手数料は、インターネットバン ...
【参考】社債情報はこちらを
金銭信託と同じように、通常は価格変動がなく、満期期日まで保有していれば、利息を得ることができる社債。
Copyright secured by Digiprove © 2023