オリックス銀行の人気商品であるeダイレクト金銭信託(予定配当率型)いちご株式会社第3号が7月25日から募集中です。
このオリックス銀行eダイレクト金銭信託は、申込金額100万円以上とハードルはありますが、1年ものの短期社債と同じような金融商品です。
詳細を確認してみましょう。
eダイレクト金銭信託(予定配当率型)いちご株式会社第3号の概要
- 主な運用対象:いちご株式会社を貸付先とする無担保貸付金
- 申込可能者:オリックスeダイレクト預金口座所有の、国内に住所を有する20歳以上の個人
- 募集期間:2024年7月25日0:00から2024年8月14日12:00まで
- 信託期間:2024年8月23日(信託契約日)から2025年8月22日(信託終了日)までの1年間
- 募集金額:非公表
- 申込単位:100万円以上100万円単位
- 予定配当率:年0.5%(税引前)
- 申込窓口:募集期間中、オリックス銀行のウェブサイトにて24時間申込可能
- 予定配当額計算式:「信託元本」×「予定配当率」×「計算期間の実日数」÷365
- 収益金・元本の支払日:2025年8月29日
- 税金:原則として収益金に対し、20.315%が源泉分離課税(国税15.315%、地方税5%)
- 中途解約:原則として中途解約不可
- その他:マル優制度は利用不可
- 受託者:オリックス銀行株式会社
- 格付け:短期発行体格付J-1(JCR)
いちご株式会社第3号の注意点
いちご株式会社第3号の注意点は以下のとおりです。オリックス銀行のeダイレクト金銭信託のスキーム・リスク・注意点・発行履歴などは過去記事をご覧ください。
1回の申込上限は1億円
eダイレクト金銭信託(予定配当率型)いちご株式会社第3号の1回の申し込み上限は1億円です。
それ以上申し込む場合は、例えば1億5千万円申し込む場合は、複数回に分けて申込みすることができます。
1口100万円以上
100万円以下の申込はできません。
100万円単位での申込
100万円単位での申込ですので、よって、110万円、240万円などの申込はできません。
募集金額は非公表
募集金額はあらかじめ決まっていますが、非公表です。募集期間内であっても募集金額に達した場合は、申し込みできません。過去に早期に募集終了となったケースもありますので、ご注意ください。
eダイレクト金銭信託とは?
eダイレクト金銭信託とは、信託者であり受益者である顧客が自分の金を、信託者(オリックス銀行)へ信託し、オリックス銀行はいちご株式会社へ貸し出しすることにより運用し、いちご株式会社からの利息を収益とします。その収益金は、信託金に応じて分配し、信託終了時に信託金を受益者へ返します。
詳細は以下のページをご覧ください。
-
オリックス銀行のeダイレクト金銭信託のスキーム・リスク・注意点・発行履歴などを徹底解説
オリックス銀行の人気商品であるeダイレクト金銭信託という金融商品があります。スキームは金銭信託ですが、イメージ的には、社債に近いです。 マイナス金利導入により各 ...
eダイレクト金銭信託プログラムに格付けを取得
eダイレクト金銭信託プログラムは、株式会社日本格付研究所(JCR)より短期発行体格付J-1(予備格付)を取得済みです。
eダイレクト金銭信託の発行履歴について
eダイレクト金銭信託の発行履歴については、過去記事をご覧ください。
参考記事オリックス銀行のeダイレクト金銭信託のスキーム・リスク・注意点・発行履歴などを徹底解説
eダイレクト金銭信託に預託した場合に得られる収益金について
予定配当金率である0.5%のとおり収益金が生じた場合、収益金は以下のとおりになります。
預入金額 | 税引き前収益金 | 税引き後収益金 |
---|---|---|
1,000,000円 | 5,000円 | 3,985円 |
2,000,000円 | 10,000円 | 7,969円 |
3,000,000円 | 15,000円 | 11,953円 |
4,000,000円 | 20,000円 | 15,937円 |
5,000,000円 | 25,000円 | 19,922円 |
6,000,000円 | 30,000円 | 23,906円 |
7,000,000円 | 35,000円 | 27,890円 |
8,000,000円 | 40,000円 | 31,874円 |
9,000,000円 | 45,000円 | 35,859円 |
10,000,000円 | 50,000円 | 39,843円 |
20,000,000円 | 100,000円 | 79,685円 |
30,000,000円 | 150,000円 | 119,528円 |
40,000,000円 | 200,000円 | 159,370円 |
50,000,000円 | 250,000円 | 199,213円 |
100,000,000円 | 500,000円 | 398,425円 |
いちご株式会社とは?
いちご株式会社は、東証プライム上場企業です。2000年に創業したアセット・マネジャーズ・ホールディングス株式会社が2010年9月に商号を現在のいちご株式会社に変更しました。
主力事業は、不動産運事業とREIT運用、太陽光等の発電事業です。
いちご株式会社第3号の評価
いちご株式会社第3号の予定配当率(0.50%)。オリックス銀行の定期預金金利に比べると高い利率ですので、魅力的な商品とお考えになる方も多いと思います。
-
オリックス銀行eダイレクト定期預金(インターネット取引専用預金)の金利が変更になりました【2024年8月1日から】
オリックス銀行の人気商品であるeダイレクト定期預金の金利が2024年8月1日から変更になりました。 詳細を確認してみましょう。 オリックス銀行eダイレクト定期預 ...
例えば、メガバンクの1年もの定期預金の店頭表示金利は0.002%であり、ネットバンクの定期預金キャンペーンでもいいところで0.1~0.25%程度。地方銀行のインターネット支店ですら、0.2~0.3%程度となり、それらに比べると高い水準です。
これを考えるとeダイレクト金銭信託(予定配当率型)いちご株式会社のリスクプレミアムはそれなりについています。
元本保証していないeダイレクト金銭信託(予定配当率型)いちご株式会社ですが、1000万円以上預けるならば、そもそも定期預金も1,000万円の超過分は預金保護の範囲外なので、1億円以上など多額の資金を購入するならばあまり変わりないかもしれませんね。
-
預金保険制度によるペイオフ(預金保護)の仕組などの内容や預金保険の対象などを徹底解説
預金保険制度というものがあります。銀行などの金融機関が万が一破綻した場合に、一定額の預金などを保護する制度で、金融業界の信用秩序を維持することを目的として、預金 ...
ただし、最近の社債の利率は上昇傾向にあることから、予定配当率0.5%であっても物足りないと考える方もいらっしゃると思います。1年という短期間の金銭信託ですから致し方ないでしょう。
いろいろ意見をお伝えしましたが、今回紹介したeダイレクト金銭信託(予定配当率型)いちご株式会社は、過去満額償還している実績もありますし、1年という短期債券とほぼ同じ性質を持つ金融商品ですので、資産の一部を運用するための投資商品として検討しても良いと考えます。
ただし、クラウドファンディングに比べると利率は低いので、サテライト投資の一つとして利用する場合は、リスクと利率を天秤にして、うまく使い分けるのが良いでしょう。
eダイレクト金銭信託(予定配当率型)いちご株式会社第3号の公式情報はこちら
eダイレクト金銭信託(予定配当率型)いちご株式会社第3号 | オリックス銀行
【参考】他の金融機関からeダイレクト金銭信託の資金を振り込む時の手数料を無料にできる銀行はこちら
eダイレクト金銭信託の資金を他の金融機関から移動させるときに、振込手数料を支払っていませんか?
他行宛振込手数料が無料になる金融機関は、たくさんありますので、利用しないともったいないですよ。
詳細は以下のページをご覧ください。
-
5分で分かる他行宛振込手数料が無料になる銀行や信託銀行などの全26サービスまとめ
他行宛振込手数料が無料となる銀行や信託銀行、さらに労働金庫などのサービスをまとめました。全部で26サービスです。 一般的に他行宛振込手数料は、インターネットバン ...
【参考】社債情報はこちらを
金銭信託と同じように、通常は価格変動がなく、満期期日まで保有していれば、利息を得ることができる社債。