マネックス証券が米国ETF(上場投資信託)の株式売買委託手数料を実質無料とする米国ETF売買手数料実質無料プログラムを2月27日から開始しました。
プログラム名は「ゼロETF」で、マネックス証券がウィズダムツリー・ジャパン株式会社と業務協力提携契約により提供するサービスです。
詳細を確認してみましょう。
※マネックス証券の公式情報はこちらです
公式情報マネックス証券
マネックス証券 ゼロETFについて
- サービス開始日:2017年2月27日
- サービス名:米国ETF 売買手数料実質無料プログラム
- サービス内容:対象銘柄の株式売買委託手数料を実質無料
- 対象取引:現物買い取引・売り取引(非課税口座における取引は対象外)
手数料について
対象ETFと取引にかかる株式売買委託手数料を月ごとにキャッシュバックすることにより実質無料となります。
キャッシュバックは米ドルで外国株取引口座に入金されます。
本来ならば、購入時に株式売買委託手数料が無料になるのがベストなのですが、たぶんシステムの関係で無理だったのでしょう。
なお、売却時に発生する現地取引費用であるSecFeeはキャッシュバックの対象外です。
ゼロETFの対象者は?
マネックス証券で外国株式取引口座を開設している方全てが対象です。
プログラムのエントリーは?
プログラムのエントリーは必要ありません。対象ETF銘柄を購入すれば、キャッシュバックの対象になります。
マネックス証券 ゼロETF対象銘柄
ウィズダムツリー・インベストメンツ・インクのETF(上場投資信託)
全28銘柄で、全てウィズダムツリー・インベストメンツ・インクのETF(上場投資信託)であり、ほとんどがスマートベータ指数に連動するインデックス運用型のETFです。
ただし、ウィズダムツリー新興国現地通貨建債券ファンドは、アクティブ運用です。また、オルタナティブ運用型のETFとして以下の2本があります。
- ウィズダムツリー米国株ダイナミックベアファンド
- ウィズダムツリー米国株ダイナミックロングショートファンド
さらに、債券ETFの中には米国債先物ショートを考慮したもの(HYZDやHYND)があり、その仕組がかなり複雑なETFも混在しています。
後日、暇を見つけてウィズダムツリーETFの個別解説をします。
オルタナティブ投資とは?
オルタナティブとは代替物や代案と訳すことができます。よって、オルタナティブ投資は、株式や債券などの有価証券などへの投資を伝統的投資とした場合の代替投資として位置づけられています。
具体的には、コモディティ投資(商品、つまり金、プラチナなどの貴金属、原油などのエネルギー、農作物などへ投資)、実物不動産などの実物資産、インフラ、ヘッジファンドへの投資がオルタナティブ投資です。
ウィズダムツリー米国株ダイナミックベアファンドは、米国株ロングまたは米国債ロング及び米国株ショートの組み合わせ、ウィズダムツリー米国株ダイナミックロングショートファンドは米国株ロング及び米国株ショートの組み合わせです。
新規取扱米国ETF(取扱開始日から最大6ヶ月間)
マネックス証券が新規に取扱開始した米国ETFは、取扱開始日から最大6ヶ月間ゼロETFの対象になります。
この特典は2018年12月3日から新しく開始しました。
-
マネックス証券 米国ETF売買手数料実質無料プログラム「ゼロETF」が新規取扱ETFも対象になります【12月3日から】
マネックス証券の米国ETF売買手数料実質無料プログラム「ゼロETF」。 その名前のとおり米国ETF(上場投資信託)の売買手数料がキャッシュバックにより実質無料に ...
マネックス証券ゼロETF対象のウィズダムツリー・インベストメンツ・インクのETF(上場投資信託)
ウィズダムツリー・インベストメンツ・インクのETF(経費率や投資対象など)
ETF名 | ティッカー | 経費率 | 投資対象地域 | 投資対象 |
---|---|---|---|---|
ウィズダムツリー米国債券ファンド(利回り強化型) | AGGY | 0.12% | 米国 | 債券 |
ウィズダムツリー新興国株 高配当ファンド | DEM | 0.63% | 新興国 | 株式 |
ウィズダムツリー米国小型株配当ファンド | DES | 0.38% | 米国 | 株式 |
ウィズダムツリー世界株 高配当ファンド | DEW | 0.58% | 世界 | 株式 |
ウィズダムツリー欧州小型株配当ファンド | DFE | 0.58% | 欧州 | 株式 |
ウィズダムツリー日本小型株配当ファンド | DFJ | 0.58% | 日本 | 株式 |
ウィズダムツリー新興国株クオリティ配当成長ファンド | DGRE | 0.63% | 新興国 | 株式 |
ウィズダムツリー米国小型株クオリティ配当成長ファンド | DGRS | 0.38% | 米国 | 株式 |
ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド | DGRW | 0.28% | 米国 | 株式 |
ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド | DGS | 0.63% | 新興国 | 株式 |
ウィズダムツリー米国株 高配当ファンド | DHS | 0.38% | 米国 | 株式 |
ウィズダムツリー米国大型株配当ファンド | DLN | 0.28% | 米国 | 株式 |
ウィズダムツリー米国中型株配当ファンド | DON | 0.38% | 米国 | 株式 |
ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド | DXJ | 0.48% | 日本 | 株式 |
ウィズダムツリー日本株資本財セクター米ドルヘッジ付ファンド | DXJC | 0.48% | 日本 | 株式 |
ウィズダムツリー日本株金融セクター米ドルヘッジ付ファンド | DXJF | 0.48% | 日本 | 株式 |
ウィズダムツリー日本株ヘルスケアセクター米ドルヘッジ付ファンド | DXJH | 0.48% | 日本 | 株式 |
ウィズダムツリー日本株不動産セクター米ドルヘッジ付ファンド | DXJR | 0.48% | 日本 | 株式 |
ウィズダムツリー日本小型株米ドルヘッジ付ファンド | DXJS | 0.58% | 日本 | 株式 |
ウィズダムツリー米国株ダイナミックベアファンド | DYB | 0.48% | 米国 | 株式 |
ウィズダムツリー米国株ダイナミックロングショートファンド | DYLS | 0.48% | 米国 | 株式 |
ウィズダムツリー新興国現地通貨建債券ファンド | ELD | 0.55% | 新興国 | 債券 |
ウィズダムツリーインド株収益ファンド | EPI | 0.84% | インド | 株式 |
ウィズダムツリー欧州株クオリティ配当成長ファンド | EUDG | 0.58% | 欧州 | 株式 |
ウィズダムツリー中東株配当ファンド | GULF | 0.88% | 中東 | 株式 |
ウィズダムツリー欧州株米ドルヘッジ付ファンド | HEDJ | 0.58% | 欧州 | 株式 |
ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ベア型) | HYND | 0.48% | 米国 | 債券 |
ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ヘッジ型) | HYZD | 0.43% | 米国 | 債券 |
マネックス証券ゼロETF対象銘柄(ベンチマーク)
ETF名 | ティッカー | ベンチマーク |
---|---|---|
ウィズダムツリー米国債券ファンド(利回り強化型) | AGGY | ブルームバーグ・バークレイズ・ユーエス・アグリゲート・エンハンスト・イールド・インデックス |
ウィズダムツリー新興国株 高配当ファンド | DEM | WisdomTree エマージング・マーケッツ・ハイ・ディビデンド・インデックス |
ウィズダムツリー米国小型株配当ファンド | DES | ウィズダムツリー 米国中型株配当インデックス |
ウィズダムツリー世界株 高配当ファンド | DEW | ウィズダムツリー グローバル・ハイ・ディビデンド・インデックス |
ウィズダムツリー欧州小型株配当ファンド | DFE | WisdomTree ヨーロッパ・スモールキャップ・ディビデンド・インデックス |
ウィズダムツリー日本小型株配当ファンド | DFJ | WisdomTree ジャパン・スモールキャップ・ディビデンド・インデックス |
ウィズダムツリー新興国株クオリティ配当成長ファンド | DGRE | ウィズダムツリー新興国株クオリティ配当成長インデックス |
ウィズダムツリー米国小型株クオリティ配当成長ファンド | DGRS | ウィズダムツリー 米国小型株クオリティ配当成長インデックス |
ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド | DGRW | ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長インデックス |
ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド | DGS | ウィズダムツリー新興国小型株配当インデックス |
ウィズダムツリー米国株 高配当ファンド | DHS | WisdomTree ハイ・ディビデンド・インデックス |
ウィズダムツリー米国大型株配当ファンド | DLN | ウィズダムツリー 米国大型株配当インデックス |
ウィズダムツリー米国中型株配当ファンド | DON | ウィズダムツリー米国中型株インデックス |
ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド | DXJ | WisdomTree ジャパン・ヘッジド・エクイティ・インデックス |
ウィズダムツリー日本株資本財セクター米ドルヘッジ付ファンド | DXJC | WisdomTree ジャパン・ヘッジド・キャピタル・グッズ・インデックス |
ウィズダムツリー日本株金融セクター米ドルヘッジ付ファンド | DXJF | WisdomTree ジャパン・ヘッジド・ファイナンシャルズ・インデックス |
ウィズダムツリー日本株ヘルスケアセクター米ドルヘッジ付ファンド | DXJH | WisdomTree ジャパン・ヘッジド・ヘルスケア・インデックス |
ウィズダムツリー日本株不動産セクター米ドルヘッジ付ファンド | DXJR | WisdomTree ジャパン・ヘッジド・リアル・エステート・インデックス |
ウィズダムツリー日本小型株米ドルヘッジ付ファンド | DXJS | WisdomTree ジャパン・ヘッジド・スモールキャップ・インデックス |
ウィズダムツリー米国株ダイナミックベアファンド | DYB | ウィズダムツリー米国株ダイナミックベアインデックス |
ウィズダムツリー米国株ダイナミックロングショートファンド | DYLS | ウィズダムツリー 米国株ダイナミックロングショートインデックス |
ウィズダムツリー新興国現地通貨建債券ファンド | ELD | (なし) |
ウィズダムツリーインド株収益ファンド | EPI | WisdomTree インド・アーニングス・インデックス |
ウィズダムツリー欧州株クオリティ配当成長ファンド | EUDG | ウィズダムツリー欧州株クオリティ配当成長インデックス |
ウィズダムツリー中東株配当ファンド | GULF | WisdomTree ミドル・イースト・ディビデンド・インデックス |
ウィズダムツリー欧州株米ドルヘッジ付ファンド | HEDJ | WisdomTree ヨーロッパ・ヘッジド・エクイティ・インデックス |
ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ベア型) | HYND | バンクオブアメリカ・メリルリンチ・ユーエス・ハイ・イールド・コンストレインド・ネガティブ・セブン・デュレーション・インデックス(0-5年) |
ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ヘッジ型) | HYZD | バンクオブアメリカ・メリルリンチ・ユーエス・ハイ・イールド・コンストレインド・ゼロ・デュレーション・インデックス(0-5年) |
マネックス証券の米国株取引の手数料は?
マネックス証券の米国株取引手数料は以下のとおりです。
当然ですが、今回のゼロETF対象銘柄の米国株取引手数料はキャッシュバックにより実質無料となりますが、現地取引費用や為替手数料は当然かかります。
-
マネックス証券の口座開設・維持管理費用・株式売買手数料について
マネックス証券の株式売買手数料は、ネット証券ということで、対面販売の証券会社に比べて圧倒的に低廉です。 それぞれ解説します。 マネックス証券の口座開設費用につい ...
1取引当たりの米国株取引の手数料について
約定代金の0.45%です。(最低手数料5米ドル、手数料上限20米ドル)
米国株取引の手数料以外の費用について
さらに、売却時のみ現地取引費用(SEC Fee)が発生します。(約定代金1米ドルにつき0.0000218米ドル、小数点第3位切り上げ、最低0.01米ドル)
為替手数料について
なお、ETFを含めた米国株取引をする場合は米ドルが必要です。
マネックス証券において、日本円から米ドルへの為替取引手数料は、スプレッド(売値と買値の差)のみの負担で、現状のスプレッドは25銭です。
ウィズダムツリー・インベストメンツ・インクとは?
ウィズダムツリー・インベストメンツ・インクとは、2006年に設立された米国のETFに特化した運用会社です。また、ETF運用特化会社としては、唯一の上場企業です。(NASDAQ市場、ティッカーWETF)
運用資産残高は米国では5本の指に入り、世界7位のETF運用会社で、ETF運用資産は412億ドル(2016年12月末時点)
経費率などでは老舗のバンガード社に太刀打ちできないことから、独自の指数を開発してETFを組成しています。
開発したETFの中でも、ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド(DXJ)は日本株に投資するETFとして最大規模となりました。
2015年7月に日本法人であるウィズダムツリー・ジャパンを設立し、日本への営業も本腰を入れ始めていますね。
蛇足ですが、ウィズダムツリー・ジャパンの最高経営責任者(CEO)はイェスパー・コール氏で、奥様はゴールドマン・サックス証券副会長のキャシー・松井氏です。
キャッシュバックだけど米国籍ETFの売買委託手数料無料化は大きな決断です
一部のETFだけとはいえ、米国籍ETFの売買委託手数料の実質無料化はマネックス証券にとって大きな決断ですね。この勢いで、バンガード社のETFも無料になったらお祭り騒ぎになると思いますが、たぶん難しいでしょう。
今回の対象のETFは、スマートベータ指数に連動したETFが大半です。配当金重視型やグロース型のETFが多いのが特徴ですが、中には、先ほどご紹介したオルタナティブ運用や米国債ショートを組入れたETFもあります。
ウィズダムツリー・インベストメンツ・インクのETFはSBI証券や楽天証券などでも購入可能ですが、売買委託手数料が発生しますので、今回のマネックス証券のゼロETFを利用したほうが絶対にお得です。
ゼロETFは、特にエントリーも不要ですし、期限もありませんので、ウィズダムツリー・インベストメンツ・インクのETFやマネックス証券が新しく取り扱い開始した米国ETFに投資しようとお考えの方にはメリットが大変大きいプログラムです。
なお、ゼロETFの対象ETFを購入する場合は、米ドルが必要で、日本を対象としたETFは米国ドルの為替ヘッジ付ですので、米国ドルの為替リスクがあります。
いずれ個別にウィズダムツリー・インベストメンツ・インクのETFを解説しますが、ゼロETFにご興味がある方は、対象ETFののリスクや商品特性などを十分にご理解のうえ投資可否の判断をお願いします。
マネックス証券 ゼロETF公式リリースはこちら
国内初!米国ETF手数料実質無料プログラム「ゼロETF」開始 | 最新情報 | マネックス証券
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